2022年11月24日
コアラ「ウメ」が死亡しました
王子動物園のコアラ「ウメ」(メス、12歳)が、2022年(令和4年)11月21日(月)に死亡しました。ウメは、これまで4子を出産し、生まれてきた子供たちを立派に育てあげ、当園のコアラの繁殖に貢献しました。最近は、高齢ながらも元気に穏やかに暮らしていました。
今年11月19日から、腹部膨満や食欲不振など普段とは違う様子が認められたため、検査を行い補液や投薬などの治療を行うとともに、ユーカリの葉を使った特製の流動食を与えるなど、ウメの体力の回復に努めましたが、残念ながら死亡を確認しました。死因は、消化器系の腫瘍でした。
これまで多くの皆様に親しまれた中でその生涯を閉じることができましたことに、お礼を申し上げますとともに、「ウメ」に感謝の気持ちを表します。
なお、11月24日(木)からしばらくの間、コアラ館内に献花台を設置いたします。
コアラ「ウメ」
・生年月日:2010年(平成22年)8月5日(12歳)
・性 別:メス
・出 生 地:横浜市金沢動物園
・来 園 日:2013年(平成25年)12月26日
・繁 殖 子:当園で4子を繁殖しました。
「ウミ」(メス)2014年出生。2021年、淡路ファーム・イングランドの丘動物園に移動
「コタロウ」(オス)2015年出生。2017年、東京都多摩動物公園に移動。
「ぼたん」(メス)2017年出生。2019年、横浜市立金沢動物園に移動。
「マイ」(メス)2019年出生。2022年6月、リンパ腫により死亡。
参考情報
【コアラについて】
オーストラリア東部に生息し、単独性で樹上で暮らし、ユーカリを主食とする。妊娠期間は約35日で、生後約6カ月間は母親の袋(育児嚢)で過ごす。寿命は13~15年。野生の生息数は約10~50万頭で、森林の開発や交通事故などに加え、近年では森林火災が脅威となっている。IUCNレッドリストによる分類は「危急(VU)」。
【当園のコアラの飼育情報】
・現在の飼育頭数
4頭(メス4頭)
【国内のコアラ飼育状況】
7園館60頭(オス15頭、メス41頭、不明4頭)※2021年12月31日現在