2022年11月24日
チンパンジー「アーリー」が死亡しました
2022年(令和4年)11月21日(月)、チンパンジーの「アーリー」(メス、29歳)が死亡しました。
11月15日から、食欲が少し低下したため、検査を実施するなど体調の経過を観察していました。一時は食欲も回復し、元気な様子を見せていましたが、容体が急変し、11月21日(月)死亡を確認しました。
死因については循環不全と推定していますが詳細は調査中です。
「アーリー」は1993年、「ジョニー」(オス、2019年に国内最高齢の推定69歳で死亡)と「リノ」(メス、41歳)の間に生まれ、誰とでも仲良くできる群れの中心的な存在でした。また、繊細な性格で甘えん坊な一面をのぞかせるなど、これまで多くの方々に親しまれてきました。
これまで多くの皆様に親しまれた中でその生涯を閉じることができましたことに、お礼を申し上げますとともに、「アーリー」に感謝の気持ちを表します。
なお、11月24日(木)からしばらくの間、放養式動物舎2階のチンパンジー観覧通路に献花台を設置いたします。
チンパンジー「アーリー」
・性別:メス
・1993年3月30日 王子動物園生まれ
当園で飼育しているチンパンジー
・「リノ」(メス、41歳)
1981年8月18日 旭山動物園生まれ
1989年7月5日 旭山動物園より来園
・「イク」(メス、23歳)(※アーリーの妹)
1998年12月13日 王子動物園生まれ
チンパンジーについて
アフリカの赤道付近にある熱帯雨林から疎開林に生息。全身が黒っぽい毛に覆われ、顔や手足には毛がない。果実と様々な植物を中心に、昆虫や土壌、小型の鳥類や哺乳類も食す。20~100 頭の複雄複雌で集団を形成し、数頭のサブグループを作って過ごす。寿命は約30~40年。野生の生息数は約17~30万頭で、生息地の破壊、密猟、人獣共通感染症が脅威となっている。IUCNレッドリストによる分類は「危機(EN)」(西亜種は「深刻な危機(CR)」)。
国内のチンパンジー飼育状況
・48園館298頭(オス:128頭、メス:170頭)
※2021年12月31日現在、 (公社)日本動物園水族館協会加盟園館