2021年04月30日
ジャイアントパンダ「タンタン」の心臓疾患に関する病状報告(第2報)
ジャイアントパンダ「タンタン」の現在の状態と、今後の観覧についてお知らせします。
※王子動物園は5月12日(水)まで休園いたします。
概要
第1報(4月19日付)でお知らせしましたとおり、ジャイアントパンダ「タンタン」は、心臓疾患の疑いがあり、健康管理を最優先とした飼育管理や投薬治療に努めています。
その後の精密な心電図検査の結果、心臓の収縮力低下により、不整脈(心拍数の増加、心拍リズムの異常)を呈している可能性が高いと判明しました。このため、血管拡張薬などに加え、4月24日から心臓の動きを助ける「強心薬」の投与を開始しています。
引き続き、心臓疾患に関連すると思われる病状について、経過を注意深く観察するとともに、連携協定を締結している大阪府立大学と中国ジャイアントパンダ保護研究センターに技術的助言をいただきながら、健康管理に努めていきます。
精密検査の結果
加齢や心筋の変性などにより、心臓の収縮力が低下し、不整脈(心拍数の増加、心拍リズムの異常)を呈している可能性が高い。
主な症状
・運動量が減り、寝ている時間が多い
・食欲は少ない
今後の治療方針
・4月24日から心臓の動きを助ける「強心薬」を新たに投与するとともに、心臓に負荷をかけない飼育管理を心がけています。
・現状、体調に変化はありませんが、体調や心臓の状態を把握しながら、薬の効果を見極めています。
・引き続き、連携協定を締結している大阪府立大学と中国ジャイアントパンダ保護研究センターに技術的助言をいただきながら、万全の対応を期してまいります。
タンタンの観覧
現在、5月11日まで緊急事態宣言に伴う臨時閉園(12日(水)も休園日のため閉園)のため、この期間中は、ツイッターを通じてタンタンの状況をお知らせします。
(体調管理を優先するため、場合によってはお知らせできない場合もあります)
その他
・ジャイアントパンダ 「旦旦」 メス 1995年9月16日出生(25歳)
・一般的に21歳以上で高齢とされる。