2021年01月28日
ネコ科動物のマタタビ反応に関する研究に協力しました
当園が協力した研究の内容をご紹介いたします。
岩手大学と名古屋大学、京都大学、英国リバプール大学の共同研究で、マタタビ反応の生物学的意義が明らかになりました。当園も中型ネコ・大型ネコへのマタタビ反応の調査に協力しました。
詳しい研究内容については、次の資料をご覧下さい。
岩手大学の研究内容紹介資料
研究成果のポイント
・マタタビからネコにマタタビ反応を誘起する活性物質として「ネペタラクトール」を初めて同定しました。
・マタタビ反応とはマタタビのにおいを顔や頭,体を擦り付けるための行動であり,これによってネペタラクトールがネコの被毛に付着することが分かりました。
・ネペタラクトールは蚊を忌避する活性を示し,マタタビ反応は寄生虫や伝染病を媒介する蚊から身を守るための重要な行動であることが明らかになりました。
当園でも調査が行われました
当園で飼育している中型・大型ネコ科動物にも「ネペタラクトール」に対するマタタビ反応がみられることを確認しました。当ページ上の画像はマタタビ反応がみられたアムールヒョウです。(アニュイ、♂)