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2016年12月01日
えんちょうさんぽ73 動物園を考えるⅢ
王子動物園で展示してきた動物数は過去どのように推移してきたのでしょうか。
飼育動物数の推移 年度 哺乳類 鳥類 は中類 両生類 合計 種類数 点数 種類数 点数 種類数 点数 種類数 点数 種類数 点数 1950 22 61 21 106 3 12 46 179 1955 42 201 60 195 10 71 112 467 1960 58 182 75 294 13 170 146 646 1965 51 137 90 299 9 65 152 501 1970 74 213 88 356 8 51 170 620 1975 69 245 132 582 13 126 214 953 1980 71 329 118 575 15 105 204 1009 1985 69 281 107 502 10 100 1 2 187 885 1990 59 399 101 626 12 88 1 8 173 1121 1995 77 440 112 774 23 122 2 6 214 1342 2000 73 378 78 374 18 77 1 1 170 830 2005 66 332 71 443 17 63 154 838 2010 63 320 60 399 26 86 149 805 2015 56 305 60 414 20 98 136 817 開園当時は前身の諏訪山動物園から連れてきた動物を含めて46種179点で始まりました。その後、1995年くらいまでは年度によって増減はありましたが、種類、展示数も増加傾向にありました。2000年以降は減少が続いています。
1973年に世界的な動植物の野生保護の観点からワシントン条約が採択され、1975年に発効し、1980年日本が批准しました。その後、規制の強化が続き、現在では、野生から動物園が動物を導入することは一般的にありません。
また、近年では中国など経済発展を遂げた国では動物園での動物収集が盛んで、動物の購入費用が高騰しています。
王子動物園で今後の獣舎整備や動物コレクションプランを検討するうえで、継続飼育可能な動物種の見極め、動物福祉に配慮した獣舎面積等の確保、群れ飼育など動物の社会性の考慮などをキーワードにして、限られた敷地を有効利用し、魅力的な動物展示や効率的効果的な動物繁殖を実現していく必要があります。そのためには、必然的に種類、点数の絞り込みは実施していかなくてはなりません。
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