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2016年07月15日
フラミンゴの人工育雛
今年もフラミンゴが繁殖しています。
現在、9羽の雛が孵化して元気に育っていますが、
そのうち1羽の雛は人工で育てています。
なぜ、そうなったかというと、
親鳥が順調に卵を暖めていたのですが、
孵化まであと1週間というところで、卵が巣から転がり落ちて、
水の中に沈んでしまいました。
発見したときには、卵は冷えきっていました。
卵の中で雛は死亡している可能性が高かったのですが、すぐに孵卵機にいれて37.5℃で暖めました。
すると6月26日に卵に小さな穴があいて卵の中から元気な雛の声が聞こえてきました。
雛は卵の中で一生懸命頑張っていたのです。
そして翌朝、27日には、孵卵機の中で孵化していました。
孵卵機で孵化した雛
親に戻すことはできないので、人工で育てることになりました。
フラミンゴは普通の鳥と異なり、フラミンゴミルクと呼ばれる
そのう(食道の一部、食べた物を一時貯めておく器官)から分泌されるミルクを飲んで育ちます。
親による授乳
写真:動物園サポータより提供
フラミンゴミルクは赤い色素が含まれているので真っ赤です。
さて、人工育雛にした場合はどうするかというと、
ネコ用のミルクで育てます。
人工育雛グッズ(体重計、ミルク、注射器など)
孵化した日の体重は約100gでした。
フラミンゴは鳥なので、嘴があるため哺乳瓶で
飲ませることはできません。
ではどうするかというと
注射器で嘴の中に少しずつ垂らして飲ませます。
気管に入って誤嚥させないように注意が必要です
あわてずに、ゆっくり口の中にミルクを垂らしていきます。
孵化して数日間は座った状態でミルクを飲んでいました。
孵化後5日目
しっかり立って飲むようになりました
ミルクを飲ませると、『そのう』がふくらんできます。
胸のあたりの丸く膨らんでいるところが『そのう』です
孵化8日目
日光浴につれだすと、
昨年に人工で育てたベニイロフラミンゴの『ウメちゃん』が
やきもちをやいて近寄ってきました。
フラミンゴの雛は担当スタッフにより『テルちゃん』と名付けられました。
また、テルちゃんの成長をお知らせしたいと思っています。
日光浴のために、1日15分ぐらいですが、外に出しています。
テルちゃんを見かけたら声をかけて下さいね
そーかつ☆
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