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最新ニュース

  • 2014年06月13日

    えんちょうさんぽ⑪ 「友好都市リガとの動物交流」

     ズゼが出産した5月12日、神戸市との友好都市であるラトビアのリガ市から提携40周年を記念して訪問団が市長表敬に市役所に来られました。

     友好都市の交流を深めようということで、この日、王子とリガの両動物園で動物交流をしていきましょうという協力協定を締結しました。

     DSC_4393

     右から リガ動物園長、リガ市長、神戸市長、王子動物園長 です。

     

     日本の動物園では動物の高齢化や繁殖の問題で動物の数が減ってきています。国内での繁殖・交流にも限界があり、ヨーロッパやアメリカの動物園との交流は重要になってきています。今後はお互いの希望する動物が入手できるよう協力していければと思っています。

     ズゼが故郷のリガ市からの訪問団を待つように出産したことは何か運命的なものを感じます。久元市長からもうれしいサプライズとして、あいさつの中で、話をしてもらい、訪問団からは「コングラチュレーション」の言葉とともに拍手をいただきました。

     

     ここで、少し、ズゼが王子に来た経緯をお話しします。

     ズゼは1996年にリガ動物園が友好都市動物交流として「阪神・淡路大震災で傷ついた神戸のこどもたちに勇気を与えるためなら」と送ってくれました。

     ズゼはリガ市民に大変愛されていたゾウさんで、モスクワ動物園にあったズゼの所有権を市民の寄付で買い取ったという経緯もあり、市民は遠い日本に送ることに涙を流して、引き取りに向かった当時の王子動物園長に訴える人もあったそうです。出発する前には別れを告げる人たちが続々と動物園を訪れたそうです。

     

    DSC_4346

     ズゼの出産直後の親子の写真をリガの動物園長さんに渡し、大変喜んでいただきました。帰ったら、みんなに報告しますと言われていました。ズゼの子孫を大きく育てることはこのリガ市との友好関係に貢献することだと思っています。