入り口のガラストンネルをくぐると、正面の壁いっぱいに描かれた大きな世界地図が目に飛び込んできます。近づいて見てみると、五大陸や島々を形どっているのは、ユニークな動物たちのモザイク。かわいい動物たちが勢ぞろいして、これから始まる楽しい動物世界へと導きます。
導入展示では、地球に住む動物たちが力強く生きる姿の一例として、今絶滅の危機にあるアフリカのマウンテンゴリラをとり上げました。 ハゲニアという大木の下で、朝の会話を交わす父子ゴリラをモデルにした模型は、顔や形がそっくり。しかも、目や首、そして表情の動きまでがリアルです。 草を食べたあとなど巣のまわりの暮らしぶりも細部まで忠実に再現しています。
長い進化の道のりを経て、環境に適応してきた体の構造や暮らし方。動物たちはこうした特徴を生かしながら、厳しい環境の中でさまざまな工夫をしながら生きています。
このコーナーでは、「住む」「食べる」をテーマに、動物たちの住む環境や暮らしぶり、食べ物と体の構造などを、ジオラマ、骨格標本、模型、映像で紹介しています。
自然界では外敵など、動物たちをとりまく危険はいっぱい。そして、背景に身をかくす、群れで行動するなど、危険から身を守るための動物たちの知恵も多彩です。
このコーナーでは「守る」「住む」「育てる」をテーマに、動物たちの社会構造を映像、模型、音響などで紹介しています。
動物によって体の構造は、実にさまざま。これは、住む環境にあわせて生き抜いていくためのものなのです。
このコーナーでは、骨格の比較、動物の五感を中心に、可動装置や実物標本で動物たちのすばらしい機能を紹介。言葉を持たない動物のコミュニケーションも説明しています。
館内には、特別企画や各種催し物展示を行う特別展示室もあります。ここでは、多彩なプログラムを用意して、動物や自然を扱った楽しい展示を順次開催しています。
旧ハンター住宅の向かいか、資料館横の階段をのぼると、屋上は緑あふれる庭園。芝生や木々に遊ぶ風がやさしくささやきかけてきます。北に六甲山、南には神戸港を見下ろせるすばらしい展望です。
旧ハンター住宅を望む屋上庭園