2013年05月28日
世界最高齢・特別天然記念物 ニホンカモシカ「アキコ2号」が死亡
神戸市立森林植物園で飼育されていた神戸市立王子動物園のニホンカモシカ「アキコ2号」(メス)が、今年5月23日に死亡しました。死亡原因は現在、調査中です。
神戸市立森林植物園で飼育されていた神戸市立王子動物園のニホンカモシカ「アキコ2号」(メス)が、今年5月23日に死亡しました。死亡原因は現在、調査中です。
ニホンカモシカは12歳までに死亡する個体が多いなか、アキコ2号は29歳11か月で世界最高齢でした。
当園では昭和39年(1964年)よりニホンカモシカの繁殖のため、豊富な樹木、川、カモシカの好む急斜面などのある飼育場を神戸市立森林植物園に作り、同植物園と共同で飼育をしてきました。アキコ2号もこの飼育場で暮らし、昭和61年(1986年)から平成14年(2002年)の間に13頭の子供を出産しました。
アキコ2号は今年5月21日より元気がなくなり、23日朝に飼育場に倒れているのを発見され、死亡が確認されました。
アキコ2号の死亡により、王子動物園(森林植物園)でのニホンカモシカの飼育頭数は3頭となりました。
ニホンカモシカ「アキコ2号」
・分類 : ウシ目ウシ科
・性別 : メス
・生年月日: 1983年6月10日(29歳11か月)
王子動物園(森林植物園)のニホンカモシカ飼育状況
・「マヤ」 平成3年(1991年)6月21日生まれ(メス、21歳11か月)
・「アヤメ」 平成4年(1992年)5月11日生まれ(メス、21歳0か月)
・「カモン」 平成17年(2005年)6月1日生まれ(オス、7歳11か月)
特別天然記念物とは
天然記念物とは、動物や植物などの自然物に関する記念物をいい、日本においては、国が文化財保護法に基づいて指定します。また、天然記念物のうち、世界的に又は国家的に価値が特に高いものとして指定されたものを特別天然記念物といいます。
ニホンカモシカは1934年に天然記念物、1955年に特別天然記念物に指定されました。