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2023年09月24日
ZiZi通信 No.82 ぴよ~ん....
夕方のアシカ池は静かです。
スミレとトトマルがお休み中。
すやすやと...
えっ? ニコ(スミレの去年生まれの子)がスミレたちの下で立ってるじゃないの!
深い方から山越えで越境してきたんやね。
スミレの邪魔をするわけでもなく、おとなしくしています。
右手がかゆいみたいで、噛んでます。
少し時間をおいてアシカ池を覗くと...
深い方に戻って、ピヨ~ンて飛んでましたよ。
元気に育ってますね。
ZiZi1号
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2023年09月20日
六甲山の自然 6 オオマリコケムシ(別名:クラゲコケムシ) Pectinatella magnifica
8月初旬に再度公園にある修法ヶ原池に行ってきました。
池の周りには立派な赤松が植えられており、ハイカーやバードウオッチング、家族やペットと一緒に散策される方がたくさん見られます。都会に近いにも関わらず静かな山の中でのんびり過ごすには絶好の場所です。ちなみにスマホもほとんど圏外でした。
修法ヶ原池に到着すると、池の周囲の浅瀬に見たこともない卵のような塊がたくさんありました。
一番大きなもので40cm×40cmぐらいありました。
1か月前に来た時には見られませんでした。帰ってから調べると、オオマリコケムシ(別名:クラゲコケムシ)と言う外肛動物に属している北米原産の外来生物でした。
1.5mmほどの個体が集まり寒天物質を出して、最大で1mぐらいの群体を形成すると言われています。兵庫県南部のため池でよく見られるそうです。
池や水路などで大発生して、取水口や水門が詰まるなどの報告があります。また、水質が悪化した水域で多く見られるそうです。
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2023年09月19日
六甲山の自然 5 アオゲラ
アオゲラ Picus awokera awokera
北海道を除く全国に分布
Cランク(神戸版レッドリスト2020)
Cランクとは、神戸市内において存続基盤が脆弱な種。極力、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種
7月初旬、六甲山に車で向かいました。山の中の駐車場に車を停めて外に出るとキョッキョッと大きな声が聞こえてきました。声のするところに近づいても一向に鳴きやみません。鳴き声のする木の上の方をみると逃げることもなくアオゲラが鳴き続けていました。アオゲラは大型のキツツキの仲間です。アオゲラに出会ったのは初めてのことでした。ずっと見上げているとバードウォッチングをされている方が来られて、ここには巣があって、そろそろ雛が巣立ちすると親切に教えてくれました。アオゲラを警戒させてはいけないと何枚か写真をとってすぐに立ち去りました。
アオゲラのいたところは自動車道路から5mぐらいの比較的開けたところで、ハイカーもたくさん通るところなので、車や人への警戒心は少ないのかもしれません。
アオゲラは分布を拡大中で、山地部だけでなく住宅地へも分布が拡がっていると言われ、その要因は営巣に十分な太い木が住宅街にも増えていることや食物条件もよくなっていることなどが考えられると報告されています。平野部の多い明石市でも生息が確認されています。
キツツキ類は今まで小型のコゲラしか見たことがなかったので、アオゲラに出会えて嬉しい1日になりました。
今まで両生類や哺乳類の食痕調査をしてきたため、下ばかり見て歩いていたので、いろんな動物に出会っていても気が付かなかったのかもしれません。フィールドに出たら上も下も遠くも近くも見なければと思いました。
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2023年09月18日
動物専門員の日常#02 “感じる、動物たちの視線”
みなさん、こんにちは。
前回のブログに引き続き、私が働き始めたときのことをご紹介したいと思います。
作業服に着替えて、獣舎やバックヤードに入る鍵を持ち、園内マップを覚えるために歩いているとなんだかずっと見られている気がするのです。
強烈に感じる動物たちの視線
作業服だからでしょうか?ベテランの飼育員さんの後ろを歩いているから?それとも鍵をつけて歩いているから、じゃらじゃらする音?バックヤードに入ってきてるから?
王子動物園には来園者として、何度も来たことがあるのですが今までとは全然、違います!
じーーーーっとしているけど、
目線だけは離さないジャガー
コンクリート越しにいても様子を伺いにくるアジアゾウのマック
ひょこっと顔を出す、ワオキツネザル
中でも、ふふっと思わず笑みが溢れたのが小猿舎のフサオマキザルたちです。
新しいスタッフに興味深々といった感じでしょうか?
先輩飼育員曰く、どこか、カッコつけたがりなところがあるフサオマキザルたち。
テリトリーに知らない人が入ってきたら、驚きますよね。
少しずつ、覚えてもらい動物たちと信頼関係を築いていきたいなと思います。
次回は飼育の基本3じについて紹介します。ぜひ、ご覧ください。
動物専門員 あお
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2023年09月10日
ZiZi通信 No.81 2枚の写真....
机の引き出しを整理していましたら、写真が2枚出てきました。
私が動物園に配属される前に友達からもらった王子動物園のお気に入りの写真でした。
こんなところにあったんや。
じらすわけではありませんが、この個体は誰なんやろ?
1969年にソビエト連邦からやってきたキタオかキタコかなあ?
写真右がキタオ、左がキタコ。(旧ホッキョクグマ舎)
キタオ1990年21歳、キタコ1991年22歳で死亡。
でも、ちょっと違う感じが。
問題の写真1です。
気持ちよさそうに頭をマッサージ。(これも旧ホッキョクグマ舎)
問題の写真2です。
エイッとばかりお尻を見せてくれたところ。
で、誰なん?
その後、1991年に釧路市動物園からアイス♂、1992年天王寺動物園からミユキ♀がやってきました。
私見ですが、そのころのアイスだと思います。
そして1994年に今のホッキョクグマ舎に移動したわけです。
なんか、すごく懐かしく思いました。
ZiZi1号
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2023年09月07日
動物専門員の日常 #01 “はじめまして”
みなさん、はじめまして。
私はこの夏から王子動物園で働き始めた新人動物専門員です。
今回から不定期連載でわたしの視点から王子動物園の動物たちや動物専門員の知られざるお仕事の裏側をご紹介したいと思います。ゆるっとご覧いただけたらと思います。
「動物専門員ってなに?初めて聞いた!」
「どんなお仕事なの」と思われた方も多いのではないでしょうか?
それぞれの施設によって定義は異なりますが、王子動物園では飼育動物の環境や健康管理の充実を図る取り組み(環境エンリッチメントやハズバンダリートレーニング)、飼育動物の生態などに関する情報発信(掲示物の制作やガイド)、調査研究(研究データの蓄積や分析、論文執筆など)が主なお仕事になります。
「なんだか聞きなじみないなぁ…。飼育員とは違うの?」というお声も聞こえてきそうな予感がします!笑
それも、そのはず70年以上の歴史のある王子動物園で動物専門員がスタートしたのは約2年前(その前身となる飼育研究員が4年前)まだまだフレッシュなのです。飼育員や獣医師、運営の方々と連携をしながら飼育動物たち来館者のために動物専門員として日々、試行錯誤をしております。
例えば、園内に数か所あるこのタイプの看板をご覧になったことはありますか?
これは、動物専門員の先輩たち(飼育研究員)が監修し、新たに制作したものです。
動物たちの特徴や生態だけではなく、保全や生息地のことまで知ることができる、今までの種名板とは違うとびきりの1枚です。
園内を歩いていると、この看板の前で学校の先生が生徒たちに説明をしていることも、しばしば。王子動物園で動物たちのことを学び、野生下の現状を知るきっかけになると嬉しいです。
他にもたくさん紹介したいお仕事があるのですが、それはまた別の機会に!
次回は私が王子動物園で働き始めたときのことをテーマにブログを書きたいと思います。
お楽しみに~!
動物専門員 あお
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2023年09月07日
おっちゃん日和epi.5 いつまでも暑いですねぇ
二十四節気で付けられている季節の名前では、今の時期を「処暑」といい夏の暑さが和らぐ頃、と言われています。あと数日もすれば、日中の暑さも和らぎはじめ、だんだんと秋の気配が深まっていく「白露」と呼ばれる季節になります。
確かに朝晩はこれまでの暑さが少し和らいだような気もしますが、日中はまだまだ残暑が厳しく、熱中症情報では「厳重警戒」が続いています。
皆さまも暦と現実の季節が合っていない、と感じられているのではないでしょうか。
暑さが続く中、動物たちはどのように暑さを凌いでいるのかが気になり、園内を観察してきましたので、ご報告します。
カピパラは、水風呂でクールダウン
アカカンガルーは、木陰で休憩
シマウマは擬岩の陰に避難
このように暑さにうんざりしている動物たちを見ていると、少しでも地球温暖化防止に貢献しなくてはと思い、小さな取り組みですが、昼食時にはマイフォーク・マイスプーンを使っています。
「これからも、小さなことからコツコツと頑張っていこう!」と思っています。
追伸。
園内のイチョウの木に、ギンナンが実り始めています。小さな秋を見つけました。
おっちゃん日和
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2023年08月28日
夏を迎えて
酷暑…
夏の動物園はまだまだ厳しい暑さが続いていますが、8月に入り「立秋」を過ぎました。暦の上では秋のはじまりらしいですが、実際には暑さがピークになる頃で…
青い空には入道雲がモクモクと。緑の木々の中には赤や白のサルスベリの花がきれいに咲いています。前回のぶろぐでは動物園のスタッフも毎週集まって良い案を作り上げるために頑張っていますとお伝えしましたが、7月からは日本各地の動物園を視察してきました。北海道や関東、東海地方や関西の9ヶ所を巡り、それぞれの良いところや参考になるところなどを細かく報告しながら、今後のNEW動物園に活かせるように励んでいます。
ただ…正直言って真夏の動物園をくまなく歩き回るのは過酷です。むかしはなかった「熱中症警戒アラート情報」とか、年々暑くなっているようにも感じているこの頃。
これからは屋外施設の動物園では日陰やミストなどが重要なアイテムで、ヒトにとっても動物にとっても涼しい工夫をしなくては、と身に染みて思いましたよ。とか考えていたら、栗の木に大きなイガイガが!
秋はもうすぐ⁉
もう少ししたら涼しくなるのでしょうかね⁉ -
2023年08月27日
ZiZi通信 No.80 浮遊感....
ホッキョクグマ舎の降雪機点検に行きました。
ミユキが水に入って気持ちよさそうにしていました。
おお!いいなあ! うん? 前足だけで立ってる?
おお! ほんまや。
違いましたね。
浮遊してるのは左後ろ足だけでした。
でも浮遊感を楽しんでるかな?
ZiZi1号
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2023年08月22日
ゾウ舎放飼場に
今回、アジアゾウの放飼場に一部海砂を入れてみました。
もともと土の放飼場になぜ砂を?と思われるかもしれません。
以前はコンクリートより土の方が土浴びもできゾウのためにいいで終わっていましたが、今はゾウの足のために更に柔らかい土や砂が主流になってきています。
当園は真砂土を入れていますが、ゾウが歩いていると踏み固められてしまいます。
重機を入れて掘り起こすことも頻繫に行えないので、砂の導入になりました。
本来なら50cm位の深さが欲しいところですが、そのまま嵩上げすることも出来ません。
真砂土を深く取り除くのも大掛かりな作業になってしまいます。
そこで重機で浅く真砂土を掘り起こした後に海砂を入れて、少しでも真砂土が固まらないようにしました。
砂にも海砂、川砂、洗い真砂、バンカー砂など色々な種類があります。
今回は試験的に安い海砂にしました。
マックもズゼも良く浴びるので寝室は砂まみれです。
他園では色々な砂を使っているのでいい所、使いにくい所など話を聞いて工夫できればと思います。
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