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2016年09月24日
フラミンゴのパンチとウメを群れに戻しました
以前、ベニイロフラミンゴの人工育雛個体の
パンチ(2歳)とウメ(1歳)を紹介しましたが、
やっと昨日、群れに戻すことができました。
パンチは2014年に孵化した個体です。孵化後1ヶ月目頃に
足が曲がる病気(ペローシス)になって
起立できないぐらいに悪化しました。
しかし、人用の装具を作製している川村義肢株式会社の協力で、
パンチ専用の足の装具を作製してもらい
しっかり歩けるようになりました。
足が開いている(パンチ)
スタッフが親代わりとなって餌を食べさせた(パンチ)
装具を装着して歩けるようになった(パンチ)
ウメは2015年に孵化したのですが、
やはり孵化後1ヵ月頃に足が曲がりはじめました。
パンチと違って、まだ足の曲がり方が小さかったので、
栄養の改善としてビタミンB1やカルシウムなどの投与と
体重の増加を調整して、まっすぐに戻すことができました。
少し足が開き始めている(ウメ)
左がパンチ、右がウメ
2羽とも親鳥から離して飼育スタッフが親代わりとなって育てたので、
群れに戻すことができるか心配でした。
毎日、パンチとウメをフラミンゴ舎に連れて行って、
柵越しに群れとお見合いさせることを繰り返しました。
そして、やっと昨日、群れに戻すことができました。
パンチとウメを抱いてフラミンゴ舎へ向かう
いよいよ放鳥です
たくさんのフラミンゴを見てパンチもウメもすぐに動くことができませんでした
群れに入ったパンチとウメ
パンチの性格は怖がりで大人しかったので、
群れに入れるか心配でしたが、そんな性格がよかったのか、
群れから攻撃されることもなくスムーズに同居できました。
しかし、怖がりなので、新しい環境に落ち着かなくて、
この日は餌を少ししか食べられませんでした。
翌日には食べられるようになってきたので安心してください。
パンチは右足にピンクの脚帯をつけています。
ウメは、ちょっと気が強くて、よくパンチを突っついたりしていました。
そんな性格なので、ウメは群れに入ろうとするのですが、
群れはウメを嫌がって逃げてしまう状態になりました。
しかし、根性はあるので当日からちゃんと餌を食べていました。
ウメは右足に青色の脚帯をつけています。
時間がたてばパンチもウメも群れに入れるのでご安心ください。
そして、パンチやウメの赤ちゃんが見れる日を楽しみにしてください。
そーかつ☆
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2016年09月22日
ハロウインに向けて準備中
今年は10月30日(日)にかぼちゃを動物たちにプレゼントします。
今日、ハロウインに向けて手作りの飾りつけをはじめました。
動物園入ってすぐのところにあります。
ほとんどが手作りなので、少しずつ増やしていこうと思っています。
今日もたくさんの来園者が顔出し看板を使ってくれました。
ありがとうございます。
そーかつ☆
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2016年09月21日
ふれあい広場のなかまたち(その1)
ちびっこから大人まで、幅広い人気を誇る「ふれあい広場」。
個性的なメンバーが勢ぞろいしていますが、きょうは
「草を食べる動物たち」
をご紹介いたします。
まずはヒツジが3頭。
右端にいるちょっと大きめなのがスーちゃん(8才)。
スーちゃんにはランちゃんという相棒がいました。
(名前をつけた担当者の年齢が想像できますね。わからないひとは50歳以上の人に聞きましょう)
でも今年4月にランちゃんが死んでしまいました。
ひとりでさみしそうだったスーちゃんのところに、今年6月、
やってきたお友達が当時4か月のモッチー(まんなか)とクッカー(ひだり)でした。
最初は小競り合いもありましたが、いまではいつも仲良し三人組のユニットです。
次はヤギが3頭。
ススムと・・・ふたごの姉妹の春歌とミーです。
かれらは残念ながらユニットを組むことはできません。
なぜならススムは10才のおじさん、春歌とミーは2才の生意気盛り。
おたがい話が合うわけもなく、はなれてくらしています。
ところで、ヤギってマイナスの目がチャーミングですよね。
本日最後にご紹介するのはラマのサニーちゃん。
はるばる鹿児島から2年前にやってきました。
はじめのころは、
「かえる~、かごしまにかえる~、こんなとこイヤ~」
とすねていたこともありましたが、今ではすっかりふれあい広場生活をエンジョイしています。
さて、本日登場した3種類の動物たち。
ヒツジとヤギはウシのなかま、ラマはラクダのなかまですが、共通する特徴があります。
さて、なにかな???
こたえは反芻動物で胃が4つあること。きげんよく口をもぐもぐさせているときは反芻を行っています。
ふれあい広場に来たときは、観察してみてくださいね。
オカン
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2016年09月20日
とても平和な長寿のおいわい
昨日は敬老の日にちなみ、長寿動物にケーキをプレゼントしました。
王子動物園を代表する長寿動物と言えば、もちろんチンパンジーの
ジョニーさん。
66才といえばチンパンジーの国内最高齢ですが、
世界的に見ても生まれ年のわかる個体の中では第2位です。
これが飼育係手作りのケーキ。
毎年同じやんか!とつっこまれそうですが、今年はちょっと違います。
ハートの模様(矢印)がちょっとゴージャス・・・。
ちなみにケーキの台はタイヤです。
さあジョニーさん登場。
毎年恒例行事で敬老のお祝いケーキをプレゼントしています。
ところが昨年のジョニーさん、セレモニーの意味をうっかり失念してしまったのか、ケーキの周りをひたすらうろうろするだけでした。
でも今年は違いました!
迷わずケーキのところに行き、
「お、ケーキやね。わし、これ知ってるもんね。とってもウマイんやで。
去年も、おととしも、もっともっとずーっと前からもらってるもんな。」
とりあえず、持てる分だけ持って去ります。
続いて現れた他のメンバーもみんな順番に、両手で2切れずつケーキを持ち、けんかしないように遠く離れて静かに味わっておりました。
ジョニーさんとユキさんは仲良くケーキを食べながら、楽しくピクニック気分です。
昨年の大暴れケーキ争奪戦(2015年9月オカンのブログ参照)から一変して、今年は盛り上がりに欠ける・・・いえいえ、平和なセレモニーでした。
嵐(台風)前の静けさだったのかしらねえ。
さて、食べ終わって満足気にねころがる妻や娘を尻目にジョニーさんがウロウロしはじめました。
ケーキに気を取られて今日のパトロールをしていなかったことを思い出したみたいです。
さすが群れのリーダーです。
怪しいものがないか運動場をくまなく回ります。
群れの長としてのこの責任感と緊張感が長寿の秘訣らしいです。
まだまだ頑張ってくださいね。
オカン
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2016年09月19日
セツビのセ No.74 かわいいでしょ!
夜行性動物舎の換気口配線の補修です。
動物が居ながらの工事です。
動物たちはほとんど近寄ってこないのですが、困ったのがキンカジュー。
近寄ってくるので、ちょっとの間、箱に入ってもらいました。
耳が横に付いてるのがかわいい!
短時間で終了。
すぐに箱から解放されました。
ごめんね。
帰り際に温室の中のぞいたら、ナマケモノのカンベ君が地面で熟睡中。
ご飯時は木に登るのに、これじゃあ皆さんには見えませんよね。
ZiZi1号
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2016年09月18日
じゅーいのしゅーい#79 タンタンたっぷりタンじょうび
バックヤードでケーキ作成中の飼育係、気合が入ります。
二段重ねの氷に、たっぷりのブドウ・リンゴ・ニンジンでデコレーション。
今年はちょっとかっこいい感じです。
落とさないように、しずしずとセッティングします。
さて今年の旦旦は…勝手知ったる勢いでケーキへまっしぐら。
デコレーションのブドウやリンゴをひたすら食べます。
ずっとこちらに背中を向けてですが…。
一段目ごと抱えて、挟まっているリンゴに夢中(たぶん)。
そのあともブドウなどデコレーション部分をくまなくゲット!
なぜか台に乗って伸びている右後ろ足がかわいい…
食べつくしてもまだあきらめず、台の上をかぎまくります。
「まだ残ってるんじゃないの?この竹の下とか」
視覚よりも嗅覚にたよっている感じがよくわかります。
それにしても、もうたっぷり食べたんじゃないの~?
ついにあきらめ、食後のお昼寝タイム。「ごちそうさま」
今年も寄せ書き用に、資料館のスタッフが素敵なイラストを描いてくれました。
たくさんメッセージをいただたきましたよ~。
しばらく観覧通路の壁に掲示していますので、どうぞご覧ください。
今年も元気でお誕生日がむかえられてよかったね、旦旦。
(亜種メガネダヌキ)
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2016年09月17日
資料館だより No.29 WS「六アイ生と動物のお面をつくろう!」再募集中!
9月24日(土) 13:00~15:00 小学生対象に
動物科学資料館、動物園ホールにて、ワークショップ「六アイ生と動物のお面をつくろう!」を開催します。
今回は、六甲アイランド高等学校の美術デザインコースの学生さんたちにご協力いただき、動物のことを学びながら、いつもと違ったワークショップを展開します。
一度、締切ましたが、残念ながらまだ定員に達しておりません。
再募集中です。締切間近!
参加希望の方はお急ぎください。
(申込み方法はホームページをご覧ください)
こんなお面を作ります。
ユキヒョウ
「今年の夏は暑かったな?」
シマウマ
「ライオンに襲われないように、勉強中」
トラ
「みんな待ってるぞ! ガオー」
もう一種類予定していますが、今回は掲載していません。
お楽しみに。
Norigoriチャン
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2016年09月14日
じゅーいのしゅーい#78 ミンファ繁殖ならず…で展示再開
残念なお知らせですが…今年はレッサーパンダの繁殖はありませんでした。
レッサーパンダは妊娠しているかどうかの判別が難しく、妊娠期間にも幅があるため、ぎりぎりまであきらめずに待っていたのです。
久しぶりに屋外展示場に出てきたミンファ。
こちらの気も知らず…いや、そんなことないか…。
残念だったねミンファ…。
久しぶりのミンファ、元気そうです。
明日15日(木)からは展示を再開します(16時頃までになります)。
寝室との出入りは自由にしていますので、ご覧いただけないこともあります。
ガイアはもうしばらく別荘暮らしを続けます。
10月頃には元の展示場に戻す予定です。
今回の結果は残念でしたが、これからもガイアとミンファをあたたかく見守ってくださいね。
(亜種メガネダヌキ)
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2016年09月12日
じゅーいのしゅーい#77 頭隠して尻隠さず
これ誰?というか何?(上から図)
あまりにも文字通りすぎる…(横から図)
この姿を見てタイトルのことわざを思い出さない人がいるでしょうか?
はい、正解はモルモットでした。
なぜか洗面器で運ばれ、順次、出勤しまーす。
まずは探索、探索!
くぐってみたり。
その後、冒頭の状態に落ち着くわけですね。
「ふれあいタイム」に出ていないときは、こちらの展示場でモルモットたちをご覧いただけます。
そして、撮影を終えて振り向くとそこには…
ガチョウのがっちゃんが無言でたたずんでいました…。
みんな、会いに来てね!
(亜種メガネダヌキ)
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2016年09月10日
えんちょうさんぽ68 「動物園の定番動物を考える」
王子動物園は昭和26年に開園しました。このころからの定番の動物といえば、ゾウ、キリン、チンパンジーやライオンなどです。
この時期、全国でも公立の動物園がたくさん誕生しています。動物の収集については野生から導入できた時代で、売り込みに来た動物商も多かったようです。しかし、野生動物の保護が求められ、ワシントン条約ができてからは動物のほとんどは動物園生まれ、動物園育ちのいわゆる動物園動物になっています。
動物園をめぐる様々な状況から将来この定番動物が観られない心配があります。これを動物園の2030年問題と呼んでいます。
アジアゾウは40園で84頭が飼育されています。最近、繁殖事例が続いており、動物園間の協力、努力の成果が出ています。しかし、本来群れで生活する動物なので、1~2頭で飼育している園が多いために、メスゾウが出産、育児を群れ学習できないといった課題があります。
アミメキリンは44園で117頭が飼育されています。遺伝的な多様性を保っていくことが課題で、海外からの導入が望まれます。しかし、購入費用が暴騰しており、メス1頭で2500万円が相場とされています。
チンパンジーは53園で223頭飼育されています。チンパンジ―は長生きで、オスを中心とするハーレムで生活しており、長期的な群れの形成を考えていかないといけません。特に、オスが生まれた場合、いずれ群れから離す必要があるので、繁殖は慎重になります。
ライオンは49園で473頭飼育されています。ライオンは家族を形成して生活しており、繁殖率も高いので、動物園では充足している状態です。
このように、定番動物といえど、展示を持続させていくうえで、様々な課題を抱えています。また、どこの動物園も動物の高齢化という問題にも直面しており、対策はまったなしの状況です。対策の必要な動物種は日本動物園水族館協会が種別ごとに繁殖計画を立て、動物園館のネットワークを活用して(ブリーデングローン)この問題に取り組んでいます。
(飼育園館数、飼育頭数は2015年3月末現在)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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