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2016年10月27日
よしはるとキャサリンのものがたり
むかしむかし、王子動物園の太陽の動物舎というところに、
とても仲の良いケヅメリクガメの夫婦がおったそうな。
夫はよしはる、妻はキャサリンと言って、
それはそれは仲むつまじかったそうな。
よしはる
キャサリン
2頭は出会ったその日にすぐに恋におちた。
1年後にキャサリンは次々にタマゴを産み、
気が付けば元気な子ガメが17匹もできてしもうたそうな。
ふつうは全部が全部育つということはあまりないのだが、
この子らは違った。
全部、元気にすくすく育ってしまったそうな。
はじめのうちこそ「めでたいめでたい」と喜んでいたオカン達だが、
日に日に孵化していく子供たちを前に、だんだん無口になってしまった。
この調子で行けば、そのうち子ガメの数はフラミンゴより多くなり、
おそらく王子動物園はケヅメリクガメ王国になってしまうだろう。。。
それはちょっと困ってしまう。
なんせ大人になったら1匹60kgをこえるビッグサイズのカメじゃからなあ。
生まれた子供たちは2匹を残してほかの動物園にもらわれて行った。
そして少なくとも当分の間は子供ができないように、
よしはるとキャサリンは別れ別れにくらしてもらうことになったそうな。
そんなわけでキャサリンは残った2匹の子供たちとともに、
泣く泣くふれあい広場に引っ越して行った。
こんな事情で離れて暮らすふたりだが、年にいちどだけ会える日がある。
11月3日計量の日にちなんで行われる「動物たちをはかる集い(午前の部)」じゃ。
よしはるとキャサリンの体重をはかるといういたってシンプルなイベントだが、
このブログで2匹の過去を知ってしまった人には、涙なくして見られない感動の再会じゃろうなあ・・・。
去年の様子
<ご案内>
動物の体重をはかる集いは11月3日(木・祝)11時から、よしはるの展示場前で行います。
小雨決行。荒天の場合は6日(日)に順延。
午後からはキングペンギンとフラミンゴをはかります。
オカン
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2016年10月25日
じゅーいのしゅーい#82 甘えん坊さん
アカカンガルーの赤ちゃんと聞いて、イメージするのはこんな感じ?
でもたびたびこんなのも見かけます。
もうほとんどお母さんと同じ大きさやんか…と突っ込みたくなりますが、突っ込んでいるのは彼らの方。
はい、お母さんの袋に顔だけ突っ込んで、まだおっぱいを吸っています。
目をつぶってじっとしているところをみると、袋の中に入っていたときと同じ気分で、きっと安心なのね。
あっ!袋から何か見えている!
まさか妹か弟の手(前肢)?
でも大丈夫、ちゃんと「上の子用」と「下の子用」でおっぱいを使い分けているので、取り合いにはならないんですよ。
成長度合いに合わせて乳首の大きさもものすごく変わるんです。
おそるべし、カンガルー。
(亜種メガネダヌキ)
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2016年10月24日
旦旦のふるさと(2)
昨日ご紹介したパンダ基地の後背には急峻な山々がそびえています。
この険しい山こそジャイアントパンダ本来の生息地であり、一帯は野生のパンダが住む「臥龍自然保護区」として手厚く保護されています。
ジャイアントパンダを絶滅から救うには、かれらが食べて、暮らして、子育てしていける環境がとても重要です。
ですから生息域を保護区に指定することにより、エサである竹を切ったり、土地を造成したりなどのあらゆる開発から守っていくのはとても大切なことなのです。
一方、こちらはパンダ基地の大人のパンダ。
ずいぶん貫禄があります。
大好物のタケノコを豪快に食べていました。
めっちゃおいしそうに食べてる子もいました。(ぜひアップでみてください。)
こちらの子パンダはじっと山を見つめています。
「木の枝に こしかけ子パンダ なに思う」
オカン
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2016年10月23日
旦旦のふるさと(1)
ジャイアントパンダ保護国際会議が10月19日~21日に中国の四川・都江堰で開催され、オカン他1名が参加してきました。
会議の一環として中国臥龍パンダ保護研究センターを見学しました。
このセンターは2008年の四川大地震で壊滅的な被害を受けましたが、このたび新しい施設が完成して一般に公開されています。
旦旦はこのセンター(地震で壊れた方)の出身です。
なんといってもかわいいのは子パンダたち。
木登りがだいすき。
この子は何をしてるのか・・・?
曲芸の練習中?
おだんご状態でゆるーくとっくみあい。
さて問題です。
この写真の中にパンダは何頭いるでしょう。
わかった人はオカンをみつけて声をかけてください。
先着5名様に素敵な景品をプレゼントします。
オカン
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2016年10月22日
お宝、発見 【オオアリクイ 平熱】
32℃から35℃と低いです。
当園の測定では、オス34.5℃でした。
メスは、弱っていた時、電子体温計で測定できませんでした。
測定できる範囲外、32℃未満ということになります。
寒がりなのか、暑がりなのか、調べてみました。
胴と尾の長さが同じぐらい、約80cmです。
寝ている姿は、
体を丸め、フサフサした尾をかぶせています。
ブラジルのパンタナール湿原での観察では、
気温が30℃を超えていてもこの寝姿であったことから、寒がり?
早朝の気温17℃で、体を伸ばし、日光浴をしていた記録もあります。
十数年前、急に暑くなった5月の朝、
気持ち良さそうな水浴びを発見しました。
この日は最低気温約22℃、最高気温約30℃でした。
ということは暑がりでしょうか?
(なんの専門)
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2016年10月21日
赤い羽根 共同募金
少し報告が遅れましたが
今年も赤い羽根共同募金が始まっています
場所は入園ゲート入口と
動物科学資料館の事務室前です
動物科学資料館では土曜日と日曜日は
入口にあるカウンターに設置します
様々な福祉活動の推進に活用されますので
ご協力をお願いします
Aちゃん
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2016年10月20日
じゅーいのしゅーい#81 パンチとウメを探せ!?
フラミンゴたち、秋は子育ても一段落。
この春に生まれたヒナがもうこんなにりっぱに!
汚れてるんじゃないですよ。
少し小柄で全体に茶色っぽいのが、ヒナというか今年生まれの若鳥の特徴なんです。
さてさて、9月24日のそーかつ☆ブログでご紹介した、パンチとウメはいったいどこ?
もうすっかりなじんで、探すのも一苦労。
ウメいた!!
青い脚帯と、まだ黒っぽい首が目印です。
まったく素知らぬ顔でなじんでいます。
パンチにいたっては、このときはみつけられませんでした
ピンクの脚帯が目印なんですが。
人に育てられ、最初はフラミンゴを見て怖がっていた2羽。
すぐみつからないほど群れになじめるなんて、本当によかった。
やっぱり群れの動物は群れで暮らすのが一番幸せですよね。
そーかつ☆ブログにもありましたが、パンチとウメが親になる日が、本当の人工育雛成功の日です。
…でもたまには、親代わりだったお姉さんやおじさんのことも思い出してくれるかなあ?
(亜種メガネダヌキ)
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2016年10月19日
じゅーいのしゅーい 号外?セツビのしゅーい
ブログ担当者の間に広がる緊張
「10月に入ってから1日も欠かさずアップしているけど、いつまで続けられるのか?」
…あっけなく昨日、穴があいてしまいました。
管理事務所が停電してパソコンが使えなくなってしまったのです。
あーあ。
真っ暗な事務所。ブレーカーの前で、悩める設備担当者たち。
どうやら駐車場の街灯へ行くルートが問題らしいとわかりました。
がしかし、そこまでのルートのどこに原因があるのか…これから究明しなければなりません。
それまで街灯が点灯しませんが、どうぞご了承ください。
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2016年10月17日
資料館だより№31 うらがわ探険隊 出動!
今年もバックヤードツアー「うらがわ探険隊」を10月15、16日に開催しました。
みなさん、たくさんのご応募ありがとうございました。
さて、今年も昨年に続き、「獣医さんのお仕事」の特集をしました。
参加者がどんな探険をしたか、ご紹介します。
朝、9時30分から動物科学資料館で受付開始。
10時開始。参加者14名(3~6年生)
獣医さんのお仕事についてクイズを交え、資料館スタッフが楽しく解説。
10時30分、動物科学資料館から動物病院へ移動
10時35分 動物病院見学
獣医さんからレントゲンのお話をきいているところ
11時 獣医さん体験コーナー
まず第一コーナー 「顕微鏡検査」
ユキヒョウのフンから出てきた寄生虫(回虫)の卵を顕微鏡で見ているところ
ジヤイアントパンダなどの寄生虫の成虫の液浸標本もスケッチしてもらった。
つぎのコーナーは「なりきり獣医さん」
少し大き目の手術着(大人サイズ)を着て、オランウータン(ぬいぐるみ)の手術の疑似体験をしてもらった。
麻酔をしたり、心電図をチェックしたり、なんといっても縫合体験できるのがこのコーナーの売り。
保護者の方はここがシャッターチャンスでした。
最後は第3コーナー 「聴診器」~ウサギの心臓の音を聞こう~
ウサギのコマチさんに患者になってもらいました。
ウサギの心拍数を数えてもらいました。
また、自分の心拍数も測り、他の動物の心拍数と比べてもらいました。
ちなみにこのコーナーが一番人気でした。
協力してくれたウサギのコマチさんに感謝です。
最後は獣医さんに質問
将来これをきっかけにこの中から本物の獣医さんになる人がいるのかな?
参加した方にはオリジナル缶バッヂをさしあげました。
Norigoriチャン
、
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2016年10月16日
ヤギのススム10才になる。
ヤギのススムがふれあい広場にやって来たのは2006年12月1日。
その年の9月26日生まれなので、やっと2か月ちょっとの頃。
当時の写真があります。
担当者に抱かれて「変身」ポーズをかっこよく決めています。
(わからないひとは、50才以降の人に聞きましょう)
これは初めてふれあい広場にデビューしたときの様子(赤矢印)。
当時の広場の女王様・ソラ(青矢印)にびびっています。
(写真手前は先代の孤高のガチョウ)。
1才のとき。
若くて元気なオーラに満ち溢れています。
光陰矢の如しといいますが、そんなススムが10才のバースデー。
スタッフ特製のお誕生日ケーキがプレゼントされました。
ススムの大好物(リンゴ、ニンジン、食パン、ブドウなど)が盛り沢山です。
スタッフに食べさせてもらってもらったり、
みんなになででもらったり、
「ああ、今日は幸せやったのう・・・」
人間の10才はまだ子供ですが、ヤギの10才といえば立派な分別盛りです。
目もおだやかになり、あごのおひげがすっかりお似合いの年齢になりました。
(が、まあ見た目はどうであれ、ヒツジのスーちゃんに嬉しそうにちょっかいかけて嫌がられるとこなんぞ、普通にそこらにいるオッサンなんですけどね。)
オカン
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