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2021年07月23日
資料館レポ№7 夏休み動物自由研究サポート 開催中!
動物科学資料館で夏休みに毎年行っている「自由研究相談」は、新型コロナウィルス対策のため形をかえて「夏休み 動物自由研究サポート」として開催しています。
動物好きの小学生のために、自由研究にも役立つワークシートを作り、関連する標本を展示しコーナーも図書室に開設しました。
ずらっと、骨・ホネ・ほね…がお待ちしています。
(この骨たちのことを「骨格標本」といいます。)
期間は7月22日(木)から 8月10日(火)まで
毎日、先着順で10時から5名、13時から5名
図書室受付でワークシートを配布しています。
(HPのイベントコーナーもご参照ください。)
動物や骨格標本を観察したり、ワークシートに書きこんだりして、
動物を外からも中からも、じっくり見てみませんか?
今回は
●1種類の動物について、じっくり観察しよう。
オオアリクイ・フンボルトペンギン・コアラ・アカカンガルー・フラミンゴ・ワオキツネザル・コツメカワウソ
●動物の体の一部分を、じっくり観察しよう。
あし・しっぽ
から選べます。
サポートの流れ
どのテーマで、どの動物、どの部分を研究するか決めて、図書室受付で動物研究サポートシート一式をもらおう。
オオアリクイだとこんな感じ
研究の進め方はサポートシートを見るとわかるよ
動物観察に行くまえに、クイズに挑戦 ;-)
答えは観察しながら、確かめてね。
さあ! ワークシートを手に園内の動物を見に行こう
気がついたことを、どんどん かこう!
動物観察の次は、資料館・図書室、標本コーナーへ…
(図書室に入るときはマスクとアルコール消毒を忘れずに…)
珍しいオオアリクイの全身骨格標本!
解説を見ながら、骨もじっくり観察してね。
写真撮影もOK!
最後は「なぜ?」と思ったことを調べてみよう。
参考図書コーナーで、確かめられるよ。
自分のペースで進めてね。
さわれる標本もあるよ。
これなんだ
だれのしっぽかな?そしてだれの毛皮かな?
動物科学資料館でまってるよ~~
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2021年07月16日
資料館レポ№6 みんなに愛され70周年
王子動物園は今年の3月21日でこの地に開園して70年を迎えました。
現在、動物科学資料館休憩ホールで70周年の特別展示を行っています。このブログでは諏訪山動物園から現在に至るまで50周年や70周年の記念誌などで様々に語り継がれているエピソードや動物園が求められてきた社会的背景などを取り上げたいと思っています。
第1回目は「諏訪山動物園」です。
王子動物園の前身である諏訪山動物園は1928年(昭和3年)6月22日に現在の諏訪山公園(神戸市中央区)の場所に神戸区有の公立動物園として開園しています。現在の諏訪山公園ではその痕跡を伺うことは困難ですが、公園内に記念碑が建っています。
日本初の動物園として上野が1882年、次に京都が1900年、天王寺1915年、名古屋1918年と動物園が市民権を得て、次々にできた時代背景がありました。
この頃は外国から動物の輸入が増加したこと 日本にレジャーが少なく、珍しい動物を見ること自体がレジャーの王道であったことなどが追い風でした。
戦後の1946年3月31日に閉園するまで18年間という短い期間でしたが、何といっても、戦時下を経験した動物園でした。戦争が激しくなり、他の動物園同様、軍部から本土空襲に備えて猛獣の殺処分という命令が出されました。以下50年史からの抜粋です。
『諏訪山動物園でも同じように軍から命令が出され、当時の西山園長や松村飼育主任らは「動物を飼育するために勤めているのだから殺すことはできない。」と激しく抵抗し、諏訪山は市街地から離れ被弾の可能性が少ないこと、もし、被弾して獣舎が壊れ猛獣が脱走すれば射殺する。など力説するが、定期的にやってきて「直ちに殺せ」と矢のように催促する憲兵に勝てず、当時の野田神戸市長は断腸の思いで処分を決断したといわれている。』
12種24頭を処分したと記録されています。
戦後の食糧難で動物を飼育することが困難になり、1946年に閉園しますが、5年後に王子動物園が開園します。
その話は次号(8月1日)にて
SHIRYOKAN
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2021年07月04日
資料館レポ No.5 イベント「たなばたを飾ろう」
7/3(土)、4(日)にイベント「たなばたを飾ろう ~動物たんざくに願いをこめて~」を開催しました。
動物のイラストが描かれた短冊から好きな絵柄を選び、願い事を書いて竹に吊るすイベントです。
願い事を少し覗いてみると、「コロナが早くおさまりますように」や「タンタンが長生きできますように」などの願い事が多い印象でした。
使用している竹はタンタンが実際食べている物と同じ物を使用しています
また、ご自宅でも楽しんでいただけるように短冊データを掲載しますので、印刷してお楽しみください。
↓
カドワク
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2021年07月03日
資料館レポ No.4 開園70周年 特別企画展「王子動物園の歴史をふりかえろう」開催中!
今年の3月21日に、王子動物園は開園から70年を迎えました。
コロナ禍で、思うようにイベントもできなくて盛り上がりに少し欠けますが、動物科学資料館では、休憩ホールにて特別企画展を開催中。
この70年の間に、たくさんの動物たちが王子動物園で過ごし、活躍してくれました。
また、いろいろな出来事がありました。
そんな長い歴史をふりかえってもらうおうと、新旧の写真などをずらりと並べました。
1951年3月21日、ゾウの「諏訪子」と「摩耶子」は一般の道を歩いて諏訪山動物園から王子動物園へ移動してくる途中で、市電に驚き、布引あたりで大暴れ。
今では考えられない事件の貴重な記録も展示しています。
また、ガラスケースには1950年代~現代までの動物園の園内地図を展示しています。
動物園内の変遷が地図を見るとよくわかります。
みなさん、密にならないように見に来てくださいね。
norigoriチャン
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2021年02月23日
資料館レポ No.3 図書室より新着本紹介
今回はこども図書室にはいった新しい本を紹介します !
動物のあかちゃんの本増やしました
●こんにちは、キリンのあかちゃん
公文健太郎(写真)
高岡昌江(文)
姫路セントラルパークでうまれたモモタの絵本。
出産シーンなど貴重な写真が豊富です。
ちなみに、当園のヒメイチは2013年姫路セントラルパークうまれ。
あかちゃんの頃はこんな風に暮らしていたのかも。
〈ヒメイチ〉
●くらべてみよう!どうぶつの赤ちゃん①~⑳
増井光子(第1期監修)
むらたこういち(第2期監修)
野生での暮らしがわかる、魅力的な写真で構成された絵本。
一巻ずつでも楽しめますが、各巻の動物をくらべると
“わかった”が増えて楽しいですよ。
新しい紙芝居はいりました
●コアリクイくん、大丈夫?
中谷靖彦(文・絵)
今泉忠明(監修)
タヌキ、アルマジロ、ヤマアラシ、スカンク、
コアリクイの身の守り方をとりあげた紙芝居です。
予想外の身の守り方に、
コアリクイくん、ほんとにそれで大丈夫なの?
という思いをぬぐえません…
ここで紹介した以外にも、
動物のことが楽しく学べる本をご用意しています!
ちょっと休憩、にもお立ち寄りください。
図書室は動物科学資料館の展示エリア奥にあります
図書検索はこちら ↓
http://www.kobe-ojizoo.jp/athenaeum/
図書助
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2021年01月24日
資料館レポ No.2 図書室より新着本紹介
図書室に新しい本が42冊はいりました!
今回も一部をご紹介します
野生動物との適切な距離を考える。
●野生動物のためのソーシャルディスタンス
イリオモテヤマネコ、トラ、ゾウの保護活動に取り組むNPO
戸川久美(著)
トラ・ゾウ保護基金(JTEF)の活動とその成果をまとめた本。
多岐にわたる保護活動について具体的な内容が書かれているので、
保護活動の入門書としてもおすすめです。
★一緒に読みたい図書室の本
『家にいたイリオモテヤマネコ』(児童書)
もっと詳しく知りたい大人のために。
●新・十二歯考 十二支でめぐる歯の比較解剖学
田畑純(著)
十二支の動物の歯の構造や発生の仕組みについて、
頭骨標本、組織標本やX線写真などを使って解説する本。
専門的な内容ですが、豊富な写真で理解がしやすくなっています。
★この本でより楽しくなる資料館の展示
・常設展示 “食べる”
動物の食性の違いから頭骨を比較しています
・常設展示の骨格標本と図書室標本コーナー
トラやゾウ(この本では辰として紹介)の頭骨を見ることができます
図書室標本コーナー
動物だけじゃない、動物園の楽しみ方あります。
●世界の夢の動物園
ナターシャ・ムーザー(著)
ヨーロッパを中心に77の動物園を取り上げ、
動物園建築の系統だった研究を試みている本。
豊富な図版や写真で各動物園建築を解説・分析しています。
読み進めるうち、
紹介されている動物園へ実際に行ってみたくなりました
★一緒に読みたい図書室の本
『動物園を魅力的にする方法 展示デザインにおける12のルール』
『動物園の緑を活用する39のヒント』
『動物園から未来を変える
ニューヨーク・ブロンクス動物園の展示デザイン』
公式HPから図書検索ができます ↓
http://www.kobe-ojizoo.jp/athenaeum/
図書助
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2021年01月12日
資料館レポ No.1 開園70周年記念特別展示「はく製になった動物たち」~ホッキョクグマ編~
今回は初代ホッキョクグマのキタオ(オス)を紹介します。
立ち上がった姿のキタオのはく製は、
間近で見ると一層大きく感じます。
キタオは1969年、旧ソ連のモスクワから羽田経由で、メスのキタコと一緒に神戸にやってきました。
来園時は5か月で、体長1mとまだ幼く、かわいかった2頭。
最初は猛獣舎に仮住まいでしたが、
1970年、新しい獣舎(現在の北園)へ引越しました。
新居は、飛び込み台付きのプールで、水深も1.7メートルと深い。
ここで、2頭はのびのびと暮らし始めました。
雪が積もって楽しそうな貴重な2頭の写真を見つけました。
(亀井一成氏撮影)
2頭はとても仲良く、
来園者を楽しませてくれました。
そして、2頭とも長生きしましたが、
1990年、キタオが21歳で亡くなった後、キタコも翌年、後を追うように亡くなりました。
はく製になってからも地球温暖化を訴えた特別展などで活躍してくれています。
Norigoriチャン
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2020年12月11日
資料館だより No.100 開園70周年特別展示「はく製になった動物たち」ゴリラ編
「動物園を彩ったはく製になった動物たち」第2弾は、ニシローランドゴリラのザークです。
はく製になったザークも迫力ありますが、
本物はもっとカッコよかった!
このとおり、イケメン!
ゴリラが初めて日本にやってきたのは、1954年に移動動物園であるという記録があります。
公立の動物園に初めてやってきたのは、1957年で上野動物園に来園した3頭の子どものゴリラでした。
ザークはその中の一頭で、上野来園時は推定2歳、体重9㎏というまだ、幼いかわいいゴリラでした。
左からムブル、ザーク、ブルブル
ザークが王子動物園にやってきたのは、1963年で8歳のときでした。
2頭と離れて、ひとりぼっちで神戸にやってきたザークは食欲不振に…
そんなときにザークを救ってくれたのが、チンパンジーのリリーさんでした。
リリーさんと遊ぶザーク
リリーさん、友だちになってくれてありがとう。
ザークとリリーは結婚できませんが、リリーはザークの心のささえでした。
ザークはあまりにも大きくなりすぎたので、晩年はとなり同志の檻で暮らしていました。
水浴びでこんなお茶目な写真も残っていました。
1982年、ザークはギネスブックに飼育で世界で一番重いニシローランドゴリラ285㎏で掲載されました。
その後、ちょとと太りすぎということで、少しダイエットをしたそうです。
ザークはゴリラの中ではイケメンと言われ、晩年は立派なシルバーバックとなり、仙人を思わせる崇高な姿となり、人気を集めました。
私もザークのファンのひとりでした。
ザークはミカンが大好きで、大きな手にミカンがとても小さく見えたことを懐かしく思い出しました。
Norigoriチャン
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2020年12月05日
資料館だよりNo.99 動物クラフトでツリーを飾ろう!
イベント「動物クラフトでツリーを飾ろう!」を本日開催しました。
今年はコロナの影響で軒並みイベントが中止になってしまったので、久しぶりにイベントを開催出来て嬉しいです。
今年も素敵なツリーが出来上がりました!
参加していただき、ありがとうございます。
年明けにはワークショップ出来るといいなぁ…
(早くコロナ収まれ~~~!!!)
カドワクさん
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2020年11月22日
資料館だよりNo.98 開園70周年にむけて「はく製展示室」模様替え!
王子動物園は2021年3月21日で開園70年を迎えます。
今後、開園70周年記念特別展も予定をしておりますが…
特別展に先駆け、11月20日から「動物園を彩ったはく製になった動物たち」というタイトルで、動物科学資料館内はく製展示室にて開園70周年ミニ展示が始まりました。
この展示では、年代を追いながら、動物園で活躍した8頭の剥製になった動物たちが当時を振り返り、語ってくれます。
今回はその中から一番古い時代のアミメキリンの赤ちゃん「はじめちゃん」を紹介します。
これは1956年(昭和31年)当園で最初に生まれたキリンの赤ちゃんのはく製です。
展示解説
1956年のキリン舎
当初はパンダ館南側にありました。
はじめちゃんの貴重な写真
残念ながら飼育スタッフの懸命な看護も虚しく、生後4日目に天国に旅立ちました。
こんな貴重な写真も残っていました。
今回は収蔵資料の記録にある中では一番古いはく製を紹介いたしました。
ぜひ動物園のお宝でもある貴重なはく製たちを見に来てくださいね
次回は私の大好きだったゴリラのザークをご紹介します。
お楽しみに。
Norigoriチャン
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