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2014年06月02日
ふれあい広場のデゴイチ(オカンのうんちく)
王子動物園の「ふれあい広場」にはD51(デゴイチ)があります。
デゴイチといえばご存じのとおり、日本を代表する蒸気機関車です。
昭和46年(1971年)に、JRよりお借りするというかたちで、ここ
王子動物園にやってきました。
「D51 211」と書かれています。
これはD51形蒸気機関車としては211台目に製造されたことを
あらわしているそうです。
その下の楕円形の標識には、
「鉄道省 鷹取工場 昭和13年 製造番号1」
と書かれています。
鉄道省(今のJR)鷹取工場では昭和13年にD51が7台製造
されたそうですが、これはその名誉ある1台目のようです。
D51の後ろには青い客車(みたいなの)が2台。
前の車両には「形式ヨ6000」、後ろの車両には「形式ヨ5000」と
書かれています。
実はこの「ヨ」というのは「車掌車」をあらわします。
かつては「車掌車」というのが貨物列車の最後尾に連結されていて、
車掌さんが乗務していたそうです。
ですのでこれらの車両はもともとは客車ではありません。
こちらは前の方、ヨ6000(車両番号ヨ6692)の内部です。
客車風に改造されています。
こちらは後ろの方、ヨ5000(車両番号ヨ14542)の中。
一見カフェ風?ですが、車掌車の内部がけっこう忠実に
残されています。
車掌車は1986年に貨物列車の車掌常務が廃止され、出番がなく
なってしまいました。
でもここ「ふれあい広場」では、大人も子供も思わず乗ってしまう
という人気の施設です。
たまにふれあい広場の動物たちも乗り込んでたりするみたいですよ。
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2014年05月31日
えんちょうさんぽ⑨ 「おかあさんといっしょ」
今年もいろいろな動物の誕生があり、かわいらしい赤ちゃんの姿や世話をする母親の愛情などを見せてくれています。
シロテテナガザルのこどもがブラキエーション(腕わたりによる移動)の練習をするのをお母さんが心配そうに近くで見守っているところです。
サルは出産直後から数週間、母親がおんぶか抱っこをして24時間子育てをします。シロテテナガザルのお母さんも子供を抱っこしながら足を曲げながらブラキエーションをして子供が落下しないよう注意を払っていました。
サルの赤ちゃんはあまり鳴かないといわれています。それは人間のように泣いて要求しなくても常に母親が面倒をみるからと考えられています。
今、フラミンゴ池はベビーラッシュです。この写真は卵から孵って1~2週のひなですが、もうお母さんのまねをして、1本足で立つ練習をしています。
なぜ、フラミンゴは1本足でたつのか
鳥類は哺乳類より高い体温(42度)です。羽根など保温機能のない足から熱の放出を少しでも減らすため1本足で立つといわれています。
これは他の水どりでも見られます。また、足元のつけ根にワンダーネットという動脈と静脈の熱交換機能があり、末端に行く血液(動脈血)からの熱の放出を抑えています。
シマウマの赤ちゃんが5月15日(木曜)に誕生しました。この写真はその翌日に撮影したものです。
草食動物は出産の際、外敵に襲われる危険性が高いため、生まれて30分ほどで立ち上がり、歩けるようになります。
この日は昨日生まれたと思えないほどしっかりした足取りで、お母さんにずっとくっついていました。
お母さんも3子目で慣れたものと思いますが、まだ、周りを警戒し、この日はお父さんも近くに寄せ付けないようにしていました。
最近は仲良く3頭並んで草を食べています。
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2014年05月27日
じゅーいのしゅーい#6 チャッピー旅立ちました
先日お伝えしそびれたシマウマ・チャッピーの旅立ち、
無事に終わりましたのでご報告します。
輸送箱に入り、箱ごと運動場からおもてに出されたチャッピー(黄色い箱の中です)。
どんな様子か、積み込みを待つ間に例の穴からのぞいてみると…
なんとチャッピー、中で乾草を食べています。
輸送箱にいきなり閉じ込められ、箱ごとフォークリフトで運び出され、おまけにすぐ横ではクレーン車の騒音。そんな状態でお食事ですか??
「シマウマは繊細」という私の意識をくつがえす、大物っぷりです。
無事、トラックに積み込まれました。
…このときなぜか横でスタンバイしていた、昨年生まれのルリコンゴウインコ姉妹。
実は、チャッピーとともにアドベンチャーワールドへお引越しすることになったのです。
「道中、あんまり大声で騒がないでね…」とお願い。
ルリコンの鳴き声たるや、思わずこっちは無言になるしかない大音量ですからね。
あまりチャッピーをおどかさないであげてね…。
さてさて、「引越し中」のシールを貼ったら、積み込み完了!
元気でね~!!
夕方、「無事到着」のご連絡をいただきました。ほっと一安心です。
王子とちがってたくさんのシマウマがいますからね…。
両親しか見たことがないチャッピー、受け入れてもらえるかな?
がんばれチャッピー!
(亜種メガネダヌキ)
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2014年05月24日
あかちゃんシリーズNo.1 ダチョウの繁殖
3月7日、17日、23日にダチョウが孵化しました。残念ながら1羽は孵化した時から弱く死亡しましたが、2羽が現在も元気に育っています
ふ化が始まったのを見つけました
自力で卵を割れなかったので手伝いました
1日かけて、やっとふ化しました。
飼育方法について作戦会議中
孵化後2~3日は保育器で飼育
体重測定
手作りの飼育箱(育雛箱)を作りました
部屋の奥は暖房がついてあったか
日光浴、飼育係も癒される時間です
担当者と、この子たちも空を飛べたらいいのにねって話していました
担当者と大好きなお散歩
まだ小さくて展示はできていませんが、日光浴のため30分程度、散歩しているときもあります。
そーかつ☆
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2014年05月22日
みんながんばれ(オカンのフラミンゴ通信)
4月28日に生まれましたとお知らせしたフラミンゴのヒナちゃん。
あっという間にこんなに大きくなって、おとなの群れの中をウロウロ
しています。
羽づくろいもいっちょまえです。
いやはや、時間のたつのが早いこと。オカンもトシとるはず
です。
親とおそろいで片足で立ってるコがいます。
時折ぐらつきながらも一緒に足をあげてます。
がんばれ~。
さっき巣からおりてきたコがいます。
フラミンゴは孵化して1週間ぐらいで親に連れられて
巣からおりてきます。
群れの中でのくらしの始まりです。
さあ、そろそろごはんの時間。
フリーの皆さんはごはんのやってくる奥の方でスタンバイ
していますが、子育て担当の皆さんは巣から離れるわけ
にはいきません。
現在のところ、ヒナが6羽に卵が4個。
まだまだ続くベビーラッシュであります。
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2014年05月20日
じゅーいのしゅーい#5 シマウマウマれました
#4でチャッピーの旅立ちの準備についてお伝えしましたので、
次は当日の様子をアップするつもりでいたのですが…。
なんとその前に、ビッグニュースです!
チャッピーの両親(凪斗&ラブ)に、第3仔が生まれました!!
朝、シマウマ舎に突然チビッコシマウマが出現していたため、
担当者ともども自分の目を疑ってしまいました。
妊娠しているかな…との予想はありましたが、もう少し先かと思っていましたので(汗)
すでにしっかりと立ち、ラブも落ち着いている様子でした。
前夜から朝までのあいだに無事、産んだようで、嬉しい誤算といったところです。
チビッコシマウマちゃんは、母親のラブにずっとくっついています。
めっちゃかわいいです!
まだひょろひょろです!!
でも元気です!!!
すみません、可愛さのあまりついテンションが上がってしまいました。
獣医としては、私たちの手をまったく煩わせずに、自力で産んでしっかり育ててくれるラブ(凪斗も?)に、心から「お疲れさま、がんばって」と言いたいです。
一年後には、今のチャッピーのように大きく育ってくれることでしょう。
チビッコの可愛さをご覧になるなら今ですよ!
でもやっぱりシマウマは臆病な生きものです。
大きな音などにはびっくりしてしまうことがあるので、
そうっと観察してあげてくださいね。
(亜種メガネダヌキ)
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2014年05月17日
えんちょうさんぽ⑧ 「地域とともに」
今日からこうべまつりが始まります。灘区のイベントは王子動物園前で行われる六甲ファミリーまつり
お天気にもめぐまれ、おみこしが出て、露店やゲームなどたくさんの人でにぎわっています。
動物園のお客さんも普段より若者の姿が多いように思います。
王子動物園は地域に愛され、親しまれている動物園です。今後も地域とともに盛り上がって行ければと思っています。
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2014年05月15日
じゅーいのしゅーい#4 チャッピー旅立ちの準備
チャップマンシマウマのチャッピー、4月で1歳になりました。
もうほとんど両親(凪斗&ラブ)と変わらない大きさです。
どれが誰?
そんなチャッピーに人生(馬生?)初の試練が!
5月21日にアドベンチャーワールドへ旅立つことになったのです。
シマウマはとてもこわがりな動物で、見慣れないものは苦手です。
でも、麻酔などをかけずに、輸送箱に自分で入ってもらいたい!
なので、予定日の2週間前から輸送箱を置いて、少しずつ慣れてもらいます。
手順はこうです。
1.チャッピーを両親と分ける。
2.チャッピーを寝室に閉じ込める。
3.輸送箱を寝室の前に置いて通路でつなぐ。
4.寝室の扉を開ける。
これでチャッピーは、寝室と輸送箱のあいだを行ったり来たりするしかない状態。
外からは様子が見えないので、輸送箱の穴からのぞいてみると…
ちょっと心細げなチャッピー。
でも少しずつ慣れてきて、今では輸送箱の中でエサも食べられるようになりました。
がんばれチャッピー!
新しい生活がまっているよ!!
(亜種メガネダヌキ)
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2014年05月14日
えんちょうさんぽ⑦ 「ズゼの近況Ⅱ」
えんちょうさんぽ①で市原ぞうの国でのズゼの様子をお伝えしたのが1か月前
まだ、出産直前のホルモンの値まで落ちていません。出産・育児の補助に出向く飼育員はいつ出発してもいいように準備していますが、「いつかいつか」と気が気ではありません。ぞうの妊娠期間は22か月、人間は10か月ですから倍以上、それでいくと5月中旬が予定日なのですが、なにせ長い妊娠期間ですから1か月くらいのずれは当たり前みたいです。
市原にはゾウの仲間が10頭いて、ズゼは群れの生活を楽しく過ごしているようです。
[市原ぞうの国のショーの様子 ズゼは出ていません]
一方、王子動物園では、仲良しのズゼがいなくなり、1頭になってしまったオスゾウのマック
ズゼが移動した直後は少し元気がなかったようなのですが、今は食欲も戻り、元気が回復しました。
でも、ときどき、いなくなったズゼの寝室の様子を気にしているようです。
がんばれ、マック ズゼはこれから出産・育児とがんばるんだから
親子そろって帰ってくる日まで
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2014年05月11日
じゅーいのしゅーい#3 ヒツジの毛刈り(アフター)
さて、先日お知らせしましたヒツジの毛刈り。
おかげさまでたくさんのお客様に見守られて、無事におこなわれました。
スーちゃん、ランちゃんともに「まな板の鯉」ならぬ「ブルーシートのヒツジ」。
ヒツジはおとなしい家畜で、無理のない姿勢であればおとなしくじっとしています。(時々暴れていましたけど…)
「どうにでもして」状態のスーちゃんと、気合抜群の獣医。
年に一度しか使わないバリカン(重さ2kg)をあやつり、悪戦苦闘すること約40分。
さて、どうなったかと言いますと…
こんな感じに…(上:ランちゃん、下:スーちゃん)
・・・すっきりした?
しばらくは、刈りあとも鮮やかな、へんなイキモノのような彼女たちをごらんいただけます。
ヤギの共子「一緒にしないでよ!」
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