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2014年12月07日
じゅーいのしゅーい#22 ソラ、ありがとう
コアラのソラが12月5日に亡くなりました。
死因は調査中ですが、コアラでよくみられる病気「リンパ腫」が疑われています。
ソラ…王子動物園での暮らしはどうだったかな。
ティガとは相性ぴったりだったよね。
何度も妊娠・出産はしたのに、袋の中の赤ちゃんがなかなか大きく
なれず、本当に残念だったね。
小柄だけど器量よしだったソラ。
これまで長い間ありがとう。
(亜種メガネダヌキ)
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2014年12月03日
じゅーいのしゅーい#21 ズゼ帰ってきました
出産のため市原ぞうの国に行っていた、アジアゾウのズゼ。
帰園にあたり、お迎えに行ってきました。
箱馴らし中のズゼです。すぐに入ってくれるかな?
それにしてもなんだか色黒になったような…。
ズゼの寝室の隣りには、結希と、乳母のプーリーさん&りり香。
結希は元気そうで、なんだか背が高くなったみたい。
私たちの滞在中に体重も300kgを越えました!
プーリーさん&りり香、もうしばらく結希のことよろしくね。
さてさてズゼはというと、無事箱に入ってくれました。
トラックに積み込み、いざ出発!
神戸まで陸路600km近くの長旅です。
市原のスタッフにも同行していただきました。
本当にありがとうございます!
この日は急に寒くなり心配でしたが、風は強いものの日差しはポカポカいいお天気で、富士山もよく見えました。
途中で日が暮れて寒くなってきたため、隙間に目張りをします。
窓を開けてうかがうと、ズゼはやっぱりちょっと怒っていました…。
あと少しだからがまんしてね、ズゼ!
とっぷり暮れたころ、園に無事到着。
夜間の作業は暗くて危険なため、朝までこのまま待ってもらいます。
その間、冷えないように保温をし、職員が交替で見守ります。
夜が明けて、いよいよ最後の大詰めです。
入口ゲートと桜並木を越えてクレーンでパドックに移動します。
扉を開けるとズゼはすぐに箱を出て、寝室に入りました。
どうやらマックとは、到着した夜のうちにゾウ語?でお話ししていたようで、実際のご対面時はけっこうあっさりしていました。
ズゼ、長旅ごくろうさま。
無事に帰ってきてくれて本当によかった。
とりあえず、ゆっくり休んでね。
亜種(メガネダヌキ)
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2014年12月02日
えんちょうさんぽ25 「餅つき大会」
12月2日(火)に地域の餅つき大会が動物園前の駐車場で開催されました。実に60年間続く年末の恒例行事で、始まった当時は園内(今のジャイアントパンダ舎付近)でやっていたそうです。
今は街中ではあまり見られなくなった餅つきを保育園児たちが体験できます。留学生にも呼びかけて参加しているそうです。
婦人会の方々がつきたての餅をまるめて、
さっそく、園児たちはおいしそうに食べています。
場内では消防車、パトカー、白バイが展示してあり、子供たちは乗車体験もできて喜んでいました。
お餅を食べた後は、動物園の見学です。動物園の入園者増にも貢献しています。
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2014年11月27日
絵本作家 永田萠さんのグッズを販売します!
花や妖精などの夢あふれるイラストの作画を手掛けられる絵本作家 永田萠さんをお迎えし、「絵本作家 永田萠さんと王子動物園で絵を描こう」を開催します。
イベントは募集制で11月14日まで参加者を募ったところ、定員100人に対し、176名の方から応募がありました。
この人気イベントの開催に際し、11月30日(日曜)限定で王子動物園の売店「パンダプラザ」にて、永田萠さんのグッズを販売いたします♪
2015年のカレンダーやハンドタオル・絵本などとってもかわいいグッズがたくさんありますので、イベントに当選された方はもちろんのこと、残念ながら落選された方や募集を知らなかったという方もぜひお買い求めください!!
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2014年11月26日
じゅーいのしゅーい#20 マナすくすく成長
5月15日生まれのチャップマンシマウマのマナ。
生後半年を過ぎて、もりもり大きくなっていますよ~。
生まれてすぐの頃。
まだ乾草は食べられないんだけど、母親のラブのそばにぴたっ。
今や、凪斗(父)とラブに挟まれて乾草を食べるのがいつもの風景。
背中の高さがだいぶ大人に近づいてきました。
でもまだ背中~腰に、ほよほよの毛が残っています!
おとなはこんな感じ。
生後1年になるころには、大きさも親とほとんど同じくらいになります。
順調に育っているマナに会いに来てくださいね!
(亜種メガネダヌキ)
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2014年11月23日
動物紹介シリーズ3
フラミンゴのパンチ
今年も春から夏にかけて、たくさんのフラミンゴが繁殖しました。
11羽もの雛が元気に育ち、多すぎて見分けがつきません。
が、その中で一羽だけ成長が遅く、目立って小さい雛がいました。
担当者がパンチと名付け、気にかけていたのですが、しばらくすると
少しずつ足が曲がって、開きはじめてしまいました。
このまま放っておくと立てなくなって死んでしまいます。
【足が曲り始めたパンチ】
他の鳥でこのようなことがあれば、足を結んで治すのですが、
フラミンゴは足が長いために難しいのです。
治療に専念させるには、群れからいったん離さなくてはなりません。
しかしパンチはまだ雛で、親からフラミンゴミルクという赤い液体を
もらって育つ時期です。
まだ自分では餌を食べられないので、足を治すだけでなく、担当者が
親の代わりに特殊なミルクを作って飲ませなくてはなりません。
親から離され、人を怖がって逃げてしまうパンチ。
…ただ人が育てるだけでも難しいのに、成長不良で足が悪くて…
沢山のリスクを抱え、問題が山積みでした。
とはいえ、王子動物園では1977年に日本で初めて
人工孵化させたフラミンゴの育成に成功した経験があります。
その時の担当者は定年後の今も働いてくれていて、人工育雛の方法を
担当者に教え込んでくれました。
写真上 【繁殖賞】
写真下 【日本で初めて人工繁殖に成功した雛】
しかし、ミルクを作ってパンチの口元に持っていっても、
嫌がって逃げるばかりで飲みません。
そのため、食道に直接ゴム管を入れて強制的に飲ませました。
最初はいやがっていましたが、慣れてくると自分でゴム管を
飲み込むようになりました。
写真上 【強制的に給餌を行う 大先輩に指導を受ける】
写真下 【担当者が自分で強制給餌をできるようになる】
足は上下2ヶ所を結び、曲がったところを戻すように処置を続けました。
なかなか効果は出ず、毎日足に貼ったテープを取り替えるので
パンチもいやがるし、薄い皮膚が剥がれそうになってきました。
【スポンジやゴム輪を使って足の矯正を行う】
獣医の提案で、人用の装具を作製している川村義肢株式会社の方に
お願いすることになりました。
人とフラミンゴとでは足のつくりが全く違うので、どうなるか心配
でしたが、出来上がった装具はパンチにピッタリでした。
歩き方も今までよりはるかに楽そうです。これで毎日取り替えることもなく、パンチに嫌な思いをさせることも少なくなりました。
【川村義肢株式会社 作製の装具をつけたパンチ】
その頃からです、あれだけ人を嫌って逃げていたパンチが担当者に
すり寄って離れなくなりました。
【担当者と仲良くなったパンチ】
人と動物の心が繋がった瞬間でした。こんな嬉しい瞬間はめったに
見られません。
今もパンチは一生懸命頑張っています。少しずつですが体重も
増えてきました。
もともと成長不良があるので、これからも気を抜けませんが、装具もなくパンチが歩けるように、そして、いつの日かお客さんに見て貰えるようにパンチも担当者も頑張ります。パンチは11月21日から一人で餌を器から食べられるようになりました。パンチからは沢山のことを教えてもらいました。
これからもパンチを育てていくことで、新人担当者も飼育係にとって一番大切な「常に学ぶこと」、「心から動物たちを愛すること」、「決して諦めないこと」を学び一人前の飼育係へと成長していってくれることと思います。
たった一度パンチを見に来られただけで、パンチにぴったりで、しかもちゃんと歩行できるようになる装具を製作していただいた川村義肢株式会社の皆様に感謝いたします。
そーかつ☆
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2014年11月16日
じゅーいのしゅーい#19 ミワも旅立ちました
昨年生まれのジャガーのミワ。
双子のボスキにつづいてとうとう旅立ちの日が来ました。
もうすぐ1歳…母親のローラが王子に来たのもちょうどそのくらいの頃。
ぱっと見にはどっちか迷うくらい、母親によく似てきたミワです。
(上:ミワ、下:ローラ)
まだまだ遊びが大好きなところは子供っぽいですが…。
お気に入りのおもちゃは持参金として?持って行ってもらいました。
行き先は京都市動物園。
10時頃に王子動物園を出て、13時前にはもう「無事到着して、寝室に
収容しました」とのお知らせが。
やっぱり近いと輸送も安心です。
京都でも元気に暮らしてくれることを祈ります。
(亜種メガネダヌキ)
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2014年11月15日
セツビのセ No.13 工事はすすむよ
朝晩めっきり冷え込むようになりました。
そんな中、工事は着々と進んでいます。
ゾウ舎の改修工事終わりました。
ゾウ舎に行こうと猛獣舎をぐるりと回ったら、ちょうどアムールヒョウのポンちゃんがゴロニャンしてました。
かわいいねえ。
ゾウ舎東側のマックと諏訪子さんの寝室の前の窓は、サッシも新しくなり、既存のものより15cmほど低くなって、子供さんにも寝室が少し見やすくなりました。写真ではちょっとわかりませんね。
キーパー通路きれいになりました。
以前ブログでも書きました電車のレールでできた檻には、飼育員の安全のために、横棒を入れて、マックの鼻が急に伸びてこないようにしました。今、マックはその寝室に入る練習をしています。
運動場の北出入り口扉は、引き戸から両開きになり、幅も広くなりました。
運動場の壁も塗り替えたので、きれいになって、明るくなりました。日除けのテントとバランスがよくなりました。
コザル舎も進んでいます。
型枠も取れて、建物らしくなってきました。
屋上はこんな感じ。
2階はこんな感じ。(観覧通路)
1階もいい感じ。
真ん中がキーパー通路になります。
園内の紅葉も進んでいますが、私のお気に入りは「クロガネモチ」。
どうしてって?こんなに大きな木なのに、赤い実がいっぱいついてるんですよ。
入園ゲート入ってすぐにありますから、見てみてね!
ZiZi1号
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2014年11月14日
えんちょうさんぽ24 動物園の歴史Ⅳ
王子動物園で一番有名な動物がアジアゾウの諏訪子ならば、最も知られていた飼育員は亀井一成さんでしょう。
亀井さんは王子動物園開園(1951年)から1990年の退職まで動物飼育員として働く傍ら、動物や王子動物園の魅力をテレビ、ラジオ、講演会などで広く語ってくれました。
亀井さんのファンも多く、王子動物園の名を全国的に広め、お客さんを呼び込んでくれた功労者でした。いまだに、出前トークなどに行っても亀井さんの話題はよく聞きます。
また、チンパンジーの人工保育を日本で初めて成功させたことでも有名です。当時は今より飼育の情報は乏しく、家に連れて帰って昼夜問わず、飼育に努力したそうです。
亀井さんは2010年9月に亡くなられています。亀井さんが初めて育てたチンパンジーのチェリーは今年の7月に亡くなりました。きっと天国で再会しているのではないでしょうか。
王子動物園退職後も動物科学資料館の動物相談コーナーで子供たちに豊富な経験をお話しされていました。
著書も「ゾウさんの遺言」「マヤ子とスワ子」などがあります。
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2014年11月12日
王子動物園の小さな秋
紅葉の季節です
神戸市には六甲山や再度山、摩耶山、森林植物園など、紅葉の美しい
ところがいっぱいあります。
王子動物園はというと、実は桜の名所で、モミジなど鮮やかに紅葉する木は少ないのです。
しかしモミジにはおよびませんが、桜も赤っぽく紅葉します。
また、園内には5~6本のモミジや紅葉するツタなどもあります。
なかなか見つからないかもしれませんが、探してみるのも楽しいと
思います。
動物を見るだけではなく、秋の気持ちいい時間を、園内の木々に囲まれたベンチに座ってのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?
きっと癒されると思います
観覧車から撮影した園内の桜(春)
観覧車から撮影した園内の桜(秋)
写真中央のハンター住宅の桜が綺麗です。
その手前には科学資料館の屋上庭園があります。
写真スポットとしてお勧めの場所です。ここを拡大すると…
なかなかお洒落な雰囲気です。
さらに、屋上庭園からハンター住宅を見ると、いい雰囲気です。
園内のモミジ。11月下旬には紅葉すると思います(写真は昨年撮影)
動物とこどもの国の入り口のツタです。これも11月下旬には紅葉すると
思います(写真は昨年撮影)
紅葉した葉は逆光で撮影しても綺麗です。
桜の紅葉は今がピークです。
この他にも、園内の秋を発見できるかもしれませんので、ぜひ秋を
探しにお越し下さい。
そーかつ☆
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