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2024年10月03日
王子動物園リニューアル、始動!
8月16日に、王子動物園リニューアルの一環で「アフリカサバンナゾーン」及び「爬虫類館」の概要を発表しました。9月号の広報誌こうべには、王子公園ミニニュースとして掲載され、多くの方にご覧いただいたと思います。
王子動物園ではこれまで、同じ種類に属する動物を比較できる展示が中心で、一般的な展示方法なのですが、昨今、動物園や水族館では動物の自然な行動や生態を観察できる様々な展示方法の導入が進められています。言い方を変えると、動物が生き生きと過ごすことができる環境を創出することに重きを置くのが重要な視点になっています。いわゆる「動物ファースト」の概念です。
王子動物園は開園から73年が経過し、開園時から使用されているものをはじめ、老朽化した獣舎等の更新が必要であることに加え、このような動物を取り巻く情勢などにも対応していくため、これまでに市民やファンのみなさまから様々なご意見をいただきながら、「王子動物園リニューアル基本構想」と「王子公園再整備基本計画」を順次策定し、リニューアルに向けた準備を進めてきました。
その特色の一つが、新しい展示方法の導入です。今回整備する「アフリカサバンナゾーン」「爬虫類館」を含め、動物が生息する地域や気候風土との関連性などにより動物園内に9つのゾーンを設定し、それぞれのゾーンを巡りながら各地域に生息する動物を観覧しているように感じられる、ストーリー性のある観覧ルートの仕掛けとともに、各ゾーンごとに樹木などを活用して動物の生息環境をできる限り再現し、動物の自然な行動や暮らしぶりをあたかも現地で間近で見ているかのような展示にしていきたいと考えています。
その第1弾となる「アフリカサバンナゾーン」については、主に現在の北園で展示しているキリンやシマウマ、カバなど、アフリカのサバンナに生息する動物を新たに展示するゾーンとして整備します。ここでは、生息地域に近い環境で暮らす複数の動物を見通せる「通景」という手法で、臨場感のある演出を行うとともに、おすすめの観覧スポットを整備します。また、「爬虫類館」は、現在の「太陽の動物舎」の後を受けて、世界の爬虫類を生息地域別に展示し、様々な爬虫類が生息する多様な環境を再現する施設とします。
また、動物福祉の向上も重要なテーマです。新設するそれぞれの獣舎や展示場については、動物本来の能力や行動を引き出すしかけや、トレーニングに取り組みやすい設備の充実など飼育環境の向上、そして何よりも動物が快適に過ごせる環境整備を目指していきます。
このような方針の下、飼育員や獣医師をはじめ動物園のスタッフが日夜知恵をしぼり、関係者とともに設計作業をがんばっているところです。
新しい「アフリカサバンナゾーン」、「爬虫類館」は2027年夏頃にオープン予定です。
ここから生まれ変わっていく王子動物園に、ぜひご期待ください!
(サバンナゾーン・爬虫類館 基本設計の概要)
https://www.kobe-ojizoo.jp/img/renewal/savanna.pdf
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