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2024年09月11日
ただいま準備中
台風一過で、ほんの少し秋の気配が感じられるようになりました。
私達より敏感にそんな変化を生きものたちは感じているようで…。先日行われたトワイライトZOOの時に鳥たちの「換羽」についてお話しさせて
いただきました。
「換羽」とは鳥たちの羽が生え変わる現象をいい、人間の衣替えのようなもので
先日のトワイライトZOOでは主に繫殖シーズンを終え、「換羽」によって別人(鳥)
になった鳥たちを紹介し、その中でも水禽舎でひときわ目立つ存在のインドクジャク
について少しお話ししました。
水禽舎で暮らす鳥たちは「ひっそり」と衣替えを始めていてちょうどその頃、換羽の時期を
迎えたインドクジャク(雄)の飾り羽が抜け落ちていました。それから二十日間ほどかけてついに、長い長い飾り羽の最後の一本が抜け落ちました。
(ラストの一本が8/21に抜けた)
この飾り羽は、尾羽ではなく腰から生える“上尾筒―じょうびとう―”といい、長いもので
約140㎝(目玉模様ではないもの)重さ約2.5グラムととても軽く、数は約150本ほど。
クジャクはキジの仲間で脚も立派で力強く、雄には蹴爪もあり長い上尾筒を持ち上げ尾羽
で支える力強い体はかなり筋肉質です。繫殖シーズンの春頃から夏の盛りのころに、その見事な羽を扇状に広げるディスプレイという
行動を見る事ができます。
主に雌への求愛行動のためですが…残念ながら王子にはクジャクの雌は今はいないのです。
しかし、春から夏にかけてインドクジャクの雄は水禽舎の仲間にむかって一生懸命その美しさ
を披露しているのです。相手は羽を大きく広げたクジャクの雄に追いかけられ少々戸惑っているように見えますが(笑)彼の本能のおもむくままにディスプレイをされます。
羽を広げるのはクジャクの気分次第、なのでいつどんなタイミングでどれくらいの頻度で
その姿に巡り合えるのかはわかりません。
水禽舎に来てくださった来園者の方が口々に「ほら、クジャクがいるよ。羽広げてくれないかな~」という声が聞こえてきますが、今のこの時期は残念ながら広げるための羽がないのです。
ですが秋ごろには次の新しい飾り羽が生え始めます。今はその大事な準備期間なのです。と言う事は…逆に今が身軽になって軽やかな足取りの雄クジャクの姿を見る事が出来る
“チャンス”なのです!水禽舎には様々な水鳥もいて、冬鳥の彼等は逆にこれからの季節、装い新たな姿に変身
していきます。「換羽期」を迎えまるで違う鳥のように見える鳥たちの素敵なファッション
ショーが始まる水禽舎の観察も楽しいですよ♪
まったりな水禽舎の日常。
~Nのさえずり~
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