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最新ニュース

  • 2024年03月28日

    資料館レポ №29 図書室に新しい本が入りました

       先日、新しい本が、たくさん入りました。

    DSC00546 一般室の「新しい本」コーナー

     

     DSC00547 児童室の「新しい本」コーナー

     

      その中から、気になる本を一冊ご紹介したいと思います。 『キリンのひづめ、ヒトの指 比べてわかる生き物の進化』( 郡司 芽久 著 NHK出版) です。

    著者は、「キリン博士」とよばれる解剖学者です。その名のとおり、キリンを中心に研究をされています。前著「キリン解剖記」は話題になったので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

    DSC00578 マサイキリンのヒヅメ(個体名 不明)

     

      解剖や解剖や比較によって、進化の過程をつまびらかにしてく著者は、多種多様な体の構造を深く掘り下げ、多種多様に生きていく仕組みを、日々目にしています。 たとえば、ヒトにはしっかりある鎖骨が、多くの動物では退化してなくなっていること、文字どおり「手のひらを反す」ことができるのはヒトだけであることなどをあげて、ヒト自体がかなり「特殊な生き物」であり、「普通は…である」という「先入観にとらわれず、豊かな知識をもって正確に世界を見ていきたい」というのです。

     

      著者がしっかりと生き物の体と向き合ったからこそ、もれでてくる言葉は、しっかりと私たちの心にも浸透していきます。 この本は「生きる仕組み(生態)を知ることは、生き方(心の持ち方)を知る」ことになるのだと教えてくれているようです。

     

      エッセイを目指したというこの本では、生物学的な難しい言葉や言い回しは出てきません。

    「学校の「生物」の授業、眠かった~ :cry: !」という人も大丈夫です。超文系人間の私がお薦めします ;-)

      ぜひ、手に取ってご覧ください。

     

    夏子(あ) 

     著者が初めて解剖したキリン(王子動物園のマサイキリン「夏子」)

     

      図書 丸代