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2023年07月27日
動物園で仕事をしています
王子動物園での仕事に就いて、4か月を迎えようとしています。
今回は、開園日のとある仕事でのことについて。
休園日に普段できない工事・修理を集中的に行うことは、前回、書きました。しかし、施設・設備の突然の不具合の発生は、そんなに都合を合わせてはくれません。
本日は猛暑の開園日。暑い中頑張っている飼育員さんには頭が下がります。キリンの飼育員さんより、朝イチで獣舎の修理の依頼。設備担当職員が修理業者を手配し、午後からの修理現場の立ち会いに一緒に向かいました。
普段は入れないキリン舎の中。
天井が高っ~い。
キリン舎に向かう通路は、キリンの展示場の西側。普段とは違う風景です。
西側の柵の外から、キリンの方からの皆さんを見る目線をレポートできるかな。
こんな感じです。柵の向こう側が皆さんがキリンと対面するところ。キリンからの目線?
(この時間、来園の方々はいませんでした。)
しばらくして戻ってみると、あら、ヒメイチが出てきていました。
(柵越しなので、上部に金属棒が映ってしまってます)
静かにじっとしていたのに、こちらに気づいて。
しなやかな足取りで、ゆっくり、近づいてきてくれました。
「こんなところで何しとん。」とヒメイチ
(確かに、私のいるところは草むらの中です。)
こちらから、話しかけるも、返事はないけど、優しいまなざしで見つめられ、じっと聞き入ってもらってました。
柵1つ挟んで近づくと、わかった。
キリンの脚って細いという印象でしたが、実は蹄のところはデカい!
この写真でわかっていただけるかなあ。
レポートにはなりませんでしたね・・・
(追記)
暑くなり、今年もミストシャワーをしています。
来園されましたら、浴びてください。熱中症にならないように気を付けてください。
(おまけ)
前回のブログでお知らせした、2か月前に生まれたベニイロフラミンゴの赤ちゃんが、こんなに大きくなりました。成長のなんと早いこと。もふもふ感もずいぶん減ってます。
先日、3羽目も生まれています。是非、成長の様子を見に来てください。
〔 目指せ、動物園ボーイ 〕
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2023年07月25日
ZiZi通信 No.78 気持ちよさそうで・・・・
暑い暑いこの頃 いかがお過ごしでしょうか?
ZiZi1号 暑さに負けず、頑張っております。
先日アシカ池を通りかかりましたら、スミレが気持ちよさそうでしたので、
写真でどうぞ!
水しぶきをあげて、こちらに進んできます。
いい感じ!
ずんずんと
おお! 涼し気! できれば私も・・・・(禁句です)
おまけ : 最近少なくなっているニイニイゼミみつけました。
ZiZi1号
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2023年07月22日
資料館レポNo.25 ジャイアントパンダ「カンカン」の剥製がやってきました!
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、6月24日(土曜)から動物科学資料館の特別展示室において、特別展『「天津・神戸」友好都市50周年』を開催しています!
なんとあの有名なジャイアントパンダ「カンカン」の剥製が、特別ゲストとして多摩動物公園からやってきてくれました!
特別展の見どころはたくさんありますが、個人的に剥製好きな私にとっては、中国の野生動物たちの剥製が大集合したコーナーはなんとも迫力があって目がくぎづけになるほどかっこいいので、ぜひ見ていただきたいポイントです。
特別展は2023年6月24日(土曜)~8月15日(火曜)まで開催しています。
まだ見に来られていない方も、一度見に来てくださった方もぜひお越しください。
たくさんの剥製たちがみなさんをお待ちしています!
最後に、ブログを読んでくださった方に少しレアな情報をプレゼント。
実は…資料館出入口のガラストンネルのガラスは、ポートピア博覧会のパンダ館で実際に使われていたガラスを使用しているのです!
通るときは思い出してみてくださいね~!
収蔵子
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2023年07月08日
ミユキ(ホッキョクグマ)の臍ヘルニア手術について
いつもは検査方法等を紹介していますが、今回は今年の3月22日に実施したミユキの手術について書こうと思います。
ちょっと長めですが、ご容赦ください。
実はミユキは過去にもヘルニア手術をしています。
直近では2016年9月に実施しましたが、完治には至りませんでした。
術後しばらくするとヘルニア嚢(お腹の黒いモノの正式名称)が少しずつ大きくなり、5年前はソフトボール大(プールに入ると目立つ程度)に、今年に入ってからはバスケットボール大になっていました。
誰が見てもわかる状態になってからは、「ミユキのお腹の黒いものは何?」「治療しないの?」という疑問の声を聞くことも増えました。
今回、王子動物園ではどのような方針でミユキを治療したのかを説明し、皆さんの疑問にも同時に答えられればと思います。
まず、ミユキのヘルニア嚢について、飼育・獣医は早い段階から把握し、症状の推移を注視していました。
「早期発見したなら、早く治療したらいいのでは?」との考えもありますが、手術をしなかった理由は3つあります。具体的には、
① ヘルニア嚢の中身が脂肪であれば健康に大きな支障がない。
② 国内最高齢のミユキにとって、長時間の外科手術はリターンよりリスクが大きい。
③ ホッキョクグマの臍ヘルニア手術は例数も少なく、術式も決まったものがない。
です。
臍ヘルニアにはいくつか種類があります。
一番恐ろしいのが「嵌頓(かんとん)ヘルニア」という、ヘルニア嚢の中に腸管が入り込む状態です。
激痛を伴う腸閉塞のリスクがあり、場合によっては命も落とします。
そのため、飼育・獣医で相談し、ヘルニアが少し大きくなった時点で一度全身麻酔をかけ、ヘルニア嚢の中身が腸管ではないことを確認しました。
とはいえ、いつ嵌頓ヘルニアに移行するかは誰にもわからないため、緊急手術の可能性を考慮し、過去の手術例や、人の手術方法なども参考にしながら、術式と必要な道具について獣医チームで探索し準備を整えました。
しかし、準備が整った後も高齢個体であることを考慮し積極的な手術実施は行いませんでした。
その後、大きくなったヘルニア嚢の表面が展示場の岩で擦れ、傷ができました。
岩の一部を削って滑らかにする工事もしましたが、傷はなくなりませんでした。
このまま傷が悪化すると、夏には傷口の化膿や、ハエが傷口に卵を産んでしまう(蛆がわく)ことが予測されました。
手術をせず、夏の期間は室内で過ごし続けるという方法もありましたが、展示場に出るのが好きなミユキにとっては大きなストレスになるだとうと考え、手術実施について本格的な調整を始めました。
ペットの犬や猫と違い、大型動物は簡単に保定も出来ないため、術後管理がとても難しく、術部の治療期間を考慮して逆算すると、3月末が手術実施のタイムリミットだろうと、関係者で認識を共有しました。
ただ、ミユキの年齢を考えると100%成功する確証はなく、リスクの大きな手術だったので、担当飼育員と獣医でしっかりと意見を交換し、最悪の事態について全員が理解したうえで実施を決定しました。
手術中の詳細は省略しますが、傷口の状態が悪く、想定よりも長時間の手術となりました。
手術自体はなんとか成功しましたが、術後状態は良いとは言えず、しっかりと回復するかはミユキの体力頼みでした。
回復には、感染リスクを極力減らし、しっかりと食べて休んでもらうことが重要なため、長期にわたって観覧中止とし、寝室で療養をしていました。
その後、ミユキの状態は徐々に回復に向かい、飼育・獣医は一安心していました。
しかし、数日してミユキが檻に体を擦りつける動きが目立つようになりました。
擦っている皮膚の状態は徐々に悪化し、最終的には大きな傷が出来てしまいました。
検査の結果、背中と臀部(おしり)の一部に血流障害等が生じたことが分かりました。
長時間の手術、ミユキ自身の体重による負荷、高齢のため筋肉が少なくなっていたこと、手術中に同じ姿勢(麻酔中の覚醒対策として四肢をロープで固定)で保温マットに接していたことなど、複合的な要因があったのだと考えています。
この点については関係者で共有し、次回以降の対策を決めました。
この傷の治療によって、当初の予定よりミユキの観覧中止期間は伸びましたが、結果的にはより長期の療養期間をとることで、ヘルニア手術の患部はしっかりと回復したと思います。
再発の可能性はゼロではないため、今後もしっかり注視していく必要がありますが、ミユキは以前と同じように元気に展示場を闊歩し、雪山を掘っています。
展示場の奥で寝ている時もありますが、お婆ちゃんなので優しく見守っていただければと思います。
次回はデメオの抜歯について紹介出来ればと思います。
王子の獣医
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2023年07月03日
六甲山の自然 2 モリアオガエル
モリアオガエルRhacophorus arboreus
日本の固有種。本州のほぼ全域に分布。
Bランク(神戸版レッドリスト2020)
Bランクとは、神戸市内において絶滅の危機が増大している種など、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種
モリアオガエルは地方によっては天然記念物に指定されています。六甲山系では、西宮市、芦屋市、神戸市で確認しています。繁殖期は池の周辺に生息するが、非繁殖期には池から離れた樹林内などに生息します。
雨の日に六甲山に登ると、近くに池もない稜線沿いの登山道で見つけたこともあります。
成体のサイズは、雄が約40-60mm、雌が約60-80mmと大きなカエルです。
六甲山では5月下旬から6月にかけて産卵が見られます。
池に張り出した木の枝先のほうに白い泡状の卵を産みます。
産卵は夜間に行われるため、昼間に姿を見られることは少ないです。
産卵から1~2週間ぐらいで、孵化したオタマジャクシは、池に落ちて育ちます。
6月に六甲山に行くとモリアオガエルが「コロコロ」と鳴いているので卵を見つけるのは比較的容易です。コンクリートで囲まれた人工の池でも卵をたくさん見つけています。「えっ、こんな池に」と思うところでも生息していることがあります。希少なカエルなので捕まえずに見守って下さいね。
モリアオガエルの繁殖時期には、いろんな種類のアジサイが咲いているので、梅雨の時期の楽しみでもあります。
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2023年06月21日
梅雨に入って
梅雨(つゆ)ですねぇ。ジメジメして気持ちも重たくなりがちですが、つぼみだったアジサイもきれいにたくさん咲き始めていますから季節を感じながら過ごしましょうか。
なんて思っていたら…
いつのまにかイチョウの木に実がついていました。秋はまだまだ先なのに。
ビワの木にも実が。こちらはきれいなオレンジ色に。食べごろですか⁉
動物園を歩いていると季節の移りかわりをすごく感じます。
さて、動物園では昨年12月に「王子動物園リニューアル基本構想」を発表しましたが、その基本構想については5月28日から7月23日にかけて合計4回、市民のみなさんに集まってもらってワークショップを行っているところです。
アイデアやご提案は6月25日頃まで募集していますので動物園のホームページをご覧ください。
先日は大阪の天王寺でアメリカ、元野生生物保全協会の展示グラフィックデザイナーの方の講演会があって参加してきましたが、すごく良いものを作り上げるためには多くの分野の専門家たちが議論を繰り返し、それに費やす多大な時間が必要だと痛感しました。
王子動物園ではリニューアル基本計画を策定するために、動物園の飼育スタッフ・獣医スタッフたちも毎週集まって議論を重ねています。
これからも動物たちのためになる動物園、そしてみなさんがご覧になって魅力的だと感じてもらえる動物園を実現できるように目指していきます。
ぶろぐのぐ
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2023年06月13日
六甲山の自然 1 六甲山のカエル
王子動物園は六甲山の麓にあり、園内からも六甲山を眺めることができます。そんな六甲山にどんな自然や生き物たちがいるのか、不定期ですが「六甲山の自然」と題して、山を歩いて出会った生き物たちを紹介していこうと思います。環境保全の観点から詳細な場所は明記しない場合があります。
今回は、4月中旬から5月中旬に見られたカエルについてお話します
ニホンヒキガエルBufo japonicus japonicus
本州の近畿以西、四国、九州などに分布
Cランク(神戸版レッドリスト2020)
Cランクとは、神戸市内において存続基盤が脆弱な種。極力、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種
六甲山のとある池の周囲の浅瀬が黒いものに囲まれていました
黒い塊が小さく動いているので、ハイカーから「なにこれ?」って声が聞こえました。密集しているのでオタマジャクシに見えなかったようです。
さらに近寄り、よく見ると小さなオタマジャクシであることがわかります
1か月後に同じ池に訪れると、オタマジャクシはいなくなり、小さな幼体が池の周りの陸地で見つかりました。
このように、春になると六甲山のいくつもの池でヒキガエルのオタマジャクシを見ることができます。池の外周が真っ黒になるくらいに見られます。このオタマジャクシから大人のヒキガエルになれるのは1万匹に1匹ぐらいと言われているので、もし見つけても捕まえずに見守ってあげてくださいね。
タゴガエル Rana tagoi tagoi
本州、四国、九州に分布
Cランク(神戸版レッドリスト2020)
Cランクとは、神戸市内において存続基盤が脆弱な種。極力、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種
和名と学名は採取者である両生類学者の田子勝弥氏の名前がつけられています。
水の少ない細い川沿いの登山道でタゴガエルに出会いました。
赤茶色の綺麗なカエルです。
六甲山では5月頃が繁殖期となります。川沿いを歩いているとあちらこちらから鳴き声が聞こえてきます。産卵場所は川沿いの岩の隙間や、土にできた穴の中などです。鳴き声は聞こえても姿を見られることは少ないカエルです。
タゴガエルの生息環境
鳴き声が聞こえた土の壁に開いた穴。このようなところや岩の隙間などで産卵します。
雨で穴から流れ出た卵
産卵は30~160個の卵を産むと言われています。孵化したオタマジャクシは、餌を食べずに卵黄の栄養だけで成長してカエルになると言われています。
今度、六甲山に行ったときには、この卵から成長したカエルに出会えたらいいなと思っています。
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2023年06月10日
動物園の技
動物を大切に、幸せに、そして動物らしく暮らせるよう
様々な工夫を行っており、
今回は、その一端をご紹介させていただきます。
枯葉や竹筒の中に隠れた餌を仕込んだり
餌を吊り下げ式フィーダーに設置したり、
運動場に櫓や氷雪装置を設けるなどにより、
野生での生活環境を再現させたりしています。
時には、園内の朽ちた桜の切り株を与え、
蟻塚の蟻を食べる時と同様な行動を再現させながら、
快適な暮らしを過ごしてもらえるようにしています。
このように、餌や道具、設備などを利用し、
野生本来の行動の再現などにより、
快適に暮らしてもらえる取り組みを
「環境エンリッチメント」といいます。
限られたスペースの動物園で暮らすうえでは、
「環境エンリッチメント」は
重要な取り組みの1つとなっています。
これからも動物達を大切に、幸せに、
動物らしく暮らせるよう、
努めていきたいと考えております。
BambooBush
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2023年06月04日
もうひとつのテーマソング
ゴールデンウイークも過ぎ、平日には学校の遠足で楽しそうな子供たちが多くみられるようになりました。先日は4年ぶりに王子公園内で「六甲ファミリーまつり」も開催され、新型コロナウイルス禍から日常を取り戻す営みがいよいよ本格化してきました。
以前このブログで、王子動物園のテーマソングであるワタナベフラワーさんの「ずーっといっしょ」について書きました。ポップで親しみやすく、何といっても覚えやすい詩とメロディーで、4月からJ:COMケーブルテレビで放送が始まった「おうじどうぶつえんと ずーっといっしょ テレビ」のオープニングでももちろん流れています。
番組に対してはご好評をいただいており、J:COMさん、ワタナベフラワーさんをはじめ、協賛企業のみなさまにも、この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。
ところでみなさんは、もう一つ、王子動物園をテーマにした楽曲があるのをご存じですか?その名もズバリ、「王子動物園の唄」。
あの「浪花のモーツアルト」、作曲家のキダ・タロー先生の作詞作曲なのです。偶然ですが、私は動物園の仕事につく前から、この楽曲の存在を知っていました!
歌詞カードもないので、録音を聞いて歌詞を書き起こしてみると、こうです。
したたる緑と浜風と やさしい人たちに包まれて ルルル
今日も聞こえる 命と愛の唄
今日も花咲く 王子動物園
お前のふるさと遠い国 懐かし父母を夢に見て ルルル
今日も歌おう 命と愛の唄
世界に花咲け 王子動物園
短いですが、素晴らしい詩だと思いませんか?遠くから来てくれた動物への慈しみにあふれ、また王子動物園ならではの風景が目に浮かびますね。
昨年12月に公表した「王子動物園リニューアル基本構想」に掲げた「六甲の豊かな緑を感じ 動物と人がいきいきと過ごしながら 世界につながる動物園」というリニューアルに向けたコンセプトにも、この詩の思いが引き継がれている気がします。
CDがあるようですので、機会があればこの曲もぜひ聞いていただきたいです。
この楽曲ができた経緯や位置づけについては、動物園には資料などが残っていないようで、詳細が不明です。
聞いた限りでは、どうもかなり昔にキダ先生が出演されていたラジオ番組の中で生まれた楽曲との説もありますが、どんないきさつだったのかもわかりません。
キダ先生に直接聞きたいなぁ・・・という気もするのですが恐れ多いですね(笑)。
ということで、この稿をご覧になった方、何かご存じでしたら、情報をお待ちしています。
(KYな人)
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2023年06月01日
チームタンタン日記(2)
4月12日、すでに知っている方もいるかも知れませんが、ジャイアントパンダ館屋外展示場を囲うようにシートを設置しました。
(シート設置前)
(シート設置後)
これは現在心臓疾患の治療中である旦旦の治療の一環として作られたものです。
以前までは旦旦にあまり負担をかけないよう、休園日の水曜日のみ屋外展示場に出てもらい、休園日以外は通路でフェンス越しに日光浴をしながら過ごしてもらうようにしていました。
(日光浴中のタンタン)
やはり旦旦も屋内ばかりよりも屋外で過ごす方が気持ちが良いのか、屋外ではリラックスして過ごせているように思えたので囲いを作ってもらう事になりました。
囲いが出来上がってからの数日は屋外展示場に出ても周りを見回したり、少し落ち着きがない様子も見られましたが、そこは順応力抜群の旦旦ですので(笑)
すぐに環境にも慣れてくれて、以前と変わらない様子で過ごしてくれるようになってくれたので、とても安心しました。
囲いを設置して約一か月経った現在は、天気の良い日はなるべく屋外に出て自由に過ごしてもらい、旦旦も楽しそうに日光浴や散歩を堪能してくれていますよ。
ただジャイアントパンダは暑さが苦手なのと旦旦の病気や年齢的な事もあり、屋外の温度には今まで以上に
気をつけなければいけないので、夏までにはまた通路で過ごしてもらう事になると思います。
気候がよい時期のうちに旦旦には少しでも今の生活を楽しんでもらいたいと思います。
【現在、観覧は中止していますのでご了承ください。】
うめもとりょうじ
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