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  • 2023年07月03日

    六甲山の自然 2 モリアオガエル

    モリアオガエルRhacophorus arboreus

    日本の固有種。本州のほぼ全域に分布。

    Bランク(神戸版レッドリスト2020)

    Bランクとは、神戸市内において絶滅の危機が増大している種など、生息・生育環境、自生地などの保全が必要な種

     

    モリアオガエルは地方によっては天然記念物に指定されています。六甲山系では、西宮市、芦屋市、神戸市で確認しています。繁殖期は池の周辺に生息するが、非繁殖期には池から離れた樹林内などに生息します。

    雨の日に六甲山に登ると、近くに池もない稜線沿いの登山道で見つけたこともあります。

    成体のサイズは、雄が約40-60mm、雌が約60-80mmと大きなカエルです。

    雨の日のモリアオ

     

    六甲山では5月下旬から6月にかけて産卵が見られます。

    池に張り出した木の枝先のほうに白い泡状の卵を産みます。

    産卵は夜間に行われるため、昼間に姿を見られることは少ないです。

    産卵から1~2週間ぐらいで、孵化したオタマジャクシは、池に落ちて育ちます。

    モリアオガエル抱接

    モリアオガエル卵

     

     

    6月に六甲山に行くとモリアオガエルが「コロコロ」と鳴いているので卵を見つけるのは比較的容易です。コンクリートで囲まれた人工の池でも卵をたくさん見つけています。「えっ、こんな池に」と思うところでも生息していることがあります。希少なカエルなので捕まえずに見守って下さいね。

     

    モリアオガエルの繁殖時期には、いろんな種類のアジサイが咲いているので、梅雨の時期の楽しみでもあります。

     

    アジサイ2 アジサイ1