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2022年10月27日
みませんか
あっという間に10月も終わりが近づいていますね。
つい少し前には大きな銀杏(ギンナン)の実が色づいてきて、虫の音とあわせて秋らしい景色を楽しんでいたのに、季節はもう冬にまっしぐらな感じです。
青い実をつけていたピラカンサが真っ赤に色づき、青々とした葉しかなかったキンモクセイが一週間もしないうちに独特なにおいの花を咲かせています。
王子動物園は交通の便利な街の真ん中にありますが、上空から見ると森のようにたくさんの大きな木に囲まれています。
だから動物園、王子公園では草木や花の成長や野鳥たちの鳴き声、虫たちの鳴き声で四季を感じ、楽しむことができます。
動物園でたくさんの希少な野生動物を見て、知って、興味を持ってもらいたいと思いますが、
たまにはふと立ち止まって、自分たちの周りにある音やにおいなどで色々なことを感じてみませんか?
これからの季節、落葉樹の葉が落ちて、野鳥たちが探しやすくなったりもしますよ。
ぶろぐのぐ
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2022年10月24日
動物園獣医の仕事 検査編その1 血液検査
はじめまして。
これから王子動物園の獣医の目線から定期的にブログを書かせていただきます。
せっかくなので、あまり表に出ない動物園獣医師の仕事を色々と紹介していければと思います。
今考えてる内容は検査、器具、診療方法などです。
あまり肩に力をいれず書いていきますので、「ふーん」くらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。
てことで、まずは検査について紹介していきます。
今回は皆さんも健康診断で経験することのある「血液検査」を紹介します。
血液検査は動物の体調不良時のみならず、健康診断時にも実施します。
ほぼ毎日、何かしらの動物の血液検査をしています。
ここで、獣医を悩ませてくれるのが、動物による違いです。
王子動物園は哺乳類・鳥類・爬虫類を飼育しており、その種数は約130にもなります。
哺乳類・鳥類・爬虫類の血はみんな赤色なのですが、顕微鏡でみると全然違います。
色々な違いがありますが、今回は違いが分かりやすい「赤血球」に注目してみましょう。
赤血球というのは体中に酸素を運ぶ役割をもった細胞です。
その役割は王子動物園の130種の動物達で違いはありません。
じゃあ形も同じなら検査する獣医も1つの知識で対応出来るのでうれしいのですが、
残念ながら(動物は悪くないです)違います。
百聞は一見に如かずということで、実際の顕微鏡写真を紹介します。
まずは哺乳類(コアラ)の血液を見てみましょう。
次に鳥類(鶏)はこんな感じです。
最後に爬虫類(カメ)を。
どうでしょう?
鳥類と爬虫類は似てますが大きさが違います。
哺乳類にいたっては完全に別物。
もちろん赤血球だけでなく、他にも様々な違いがあります。
更に、同じ哺乳類・鳥類・爬虫類の中でも、種によって差がある項目があります。
更に更に、同じ種の中でも、個体差が、、、
更に更に更に、同じ個体でも、発情期の有無によって差が、、、
動物園での血液検査って奥が深いです。
深すぎてまだまだ底が見えません。
では、今回はこのへんで。
次回は糞便検査について紹介していこうと思います。
王子の獣医
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2022年10月12日
記憶の中の王子動物園
猛暑がやわらぎ、一年でいちばん動物園がにぎわう季節がやってきました。
休日はもちろんですが、平日も学校の遠足などでたくさんのお客様が動物たちに会いに来てくれています。
この2年以上、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、臨時休園を含めていろんな制約が課されもどかしい思いでしたが、これから少しずつでも元の光景に戻っていくように願っている今日この頃です。
さて、先日テレビ番組で、ダウンタウンの浜田雅功さんと俳優の鈴木杏樹さんが王子動物園を訪問されたシーンが放送されました。
(実は、撮影時にその横をすれ違ったのですが。)
そもそも鈴木さんが神戸のご出身と初めて知り、驚きましたが、少女時代を過ごされていた時に王子動物園が思い出の場所だったので、訪問場所に選んだのだそうです。
何でも、ゾウのにおいが記憶に強く残っているとか。
お二人で、ゾウの前でマスクを外してにおいを感じておられる絵に、思わずほほえんでしまいました。
そう言えば、人間の記憶は「嗅覚」と結びつきやすいと、何かで聞いたことがあります。
私も子供の時に王子動物園の近くに住んでいてよく遊びに来ていたので、鈴木さんと同じように王子動物園は思い出の場所ですが、やはり動物園のゲートに来ると独特のにおいがして、非日常の扉が開くようにワクワクしたことを、よく覚えています。
みなさんが、王子動物園の思い出として大切にしていることは、何ですか?
(KYな人)
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2022年10月05日
ZiZi通信 No.63 長らくお世話になりました
ふれあい広場の片隅に広場開設(1991年)とともに設置された公衆電話ボックス。
屋根の上にはコアラの親子!
ちょっとオシャレで動物園感が出ています!今では電話ボックスを街で見かけなくなりましたが、これも時代の流れでしょうか?
そして、残念ながらこの10月中旬に姿を消すことになりました。
園内には公衆電話がなくなりますが、入園ゲート南の横断歩道を渡ったところにあります。
もしもの場合はこちらをご利用いただけますのでよろしくお願いいたします。
なお、電話ボックスのコアラ親子は動物園で保護いたします。
ZiZi1号
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2022年10月01日
資料館レポNO.22 特別展「ジャイアントパンダは今…」~タンタンのふるさとからのメッセージ~開催中(3)
中国ジャイアント保護研究センターより提供していただいた貴重な写真とビデオを使用し、展示を企画いたしました。
今回で、3度目の紹介になります。
今回は中国ジャイアントパンダ保護研究センターで行われている保護活動について、提供していただいた写真を使って紹介します。
このセンターでは飼育下のジャイアントパンダの野生化訓練と野生復帰に関する研究に力を注いでいます。
2006年には、世界初、人工繁殖のジャイアントパンダ「祥祥」が野生に帰りました。まず、野生化訓練は
センター内のほぼ自然環境に近い環境で、人もできるだけ干渉しないようにして「母と仔」で体験的に生活させる訓練をします。
母親から木登りを教わる仔パンダ
徐々に野生化への訓練をしていきます。
訓練中の仔パンダに接触するときは、人の干渉をなるだけ避けるため、スタッフはパンダに変装します。
野生化訓練中の雪の中の「淘淘」
野生化訓練中の「淘淘」と「草草」 野生のタケノコを食べる
いよいよ自然へ放たれる「淘淘」
モニタリングと一連の技術を確立し、これまでに飼育下で繁殖した9頭のジャイアントパンダの野生復帰に成功しています。
また、野生で傷ついたり、弱ったパンダを助ける救護活動も行っており、治療をし、再び野生復帰を目指します。
車も入れないところを人力で運び出す現地の方々
この特別展によりタンタンのふるさとで行われているジャイアントパンダの最前線の保護活動の様子を知り、さらに野生のジャイアントパンダへの興味を広げていいただけば幸いです。
Norigoriチャン
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