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最新ニュース

  • 2018年01月17日

    動物園で、蒸気機関車 D51が!?

        今日、1月17日、あの阪神淡路大震災から23年、神戸市民には心に深く刻まれる特別な日です。天気は朝から雨。 ”涙雨”です。

     そんな特別な日に、園内にある蒸気機関車D51を綺麗に清掃しました。

     DSC00756-2

        このD51、並みのD51ではないのです。1938(昭和13)年に製造されたのですが、当時の「鉄道省」の「鷹取工場」で、第1号機として製造された記念物的な車両だそうで、デビュー以来、日本の産業を支え、陸上交通の王様として活躍し、地球45周の180万キロを走破。
        1971(昭和46)年、その役割を終え、廃車、解体に成るところ、保存運動が起こり、当時の「国鉄」と神戸市が協力して、王子動物園で展示される事になったのです。  

        まさに“産業遺産”ですね。
        “蒸気機関車マニア”の人なら、見ているだけでヨダレが出るそうです。

     DSC00754-2

        現在は、客車も2両、引き連れて、車内は当時を偲ばせる雰囲気です。今でも子供たちが笑顔で乗り降りし、多くの人に愛され、余生を送っています。

     DSC00750-2DSC00751-2

        ところで、「鷹取工場」ってご存知ですか?
        JR鷹取駅の北側にあった、約18haのとても広大な車両工場です。
        1900(明治33)年に、当時の山陽鉄道(現在の山陽電気鉄道とは違います)により車両工場として建設された後、鉄道院、鉄道省、国鉄などを経て、1995(平成7)年、JR西日本の鷹取工場として稼働中に震災被害に遭遇しました。
        震災後、神戸市は、新長田・鷹取周辺で被害の大きかった区域を対象に、震災復興の都市計画事業を実施しました。そのまま放置すれば以前と同じような課題のある街が再現される。そうならないように、安全安心な街づくりを目指して事業をスタートさせたのです。 
        その中で、鷹取工場は、JR西日本の協力を得て、都市計画事業区域に編入され、2000(平成12)年、工場としての100年の歴史に終止符を打ちました。そして、震災復興事業は、工場跡地を種地として利用することで、大きく進むことになったのです。
        現在工場跡地には、妙法寺川左岸公園、だいち小学校、マルハチ鷹取店、その他多くのマンションや住宅などが立地しています。
       「あ~良かった。やっと、D51と震災と動物園の話が繋がった。」
                    by タイガーマスク(伊達直人)

  • 2018年01月17日

    23年前の「あの日」

    今年もまた1月17日がやってきました。

     

    1995年1月17日、午前5時46分、兵庫県南部に非常に強い地震が発生しました。
    王子動物園は神戸市灘区にありますが、ここ灘区でも大きな被害がありました。

     

     

    動物園は自衛隊の駐屯基地、動物園ホールは避難所および遺体安置所、王子陸上競技場はヘリポートになり、園内は自衛隊のテントや車両で埋まりました。

     

     

    (キリン舎前の自衛隊車両)

    キリン舎前自衛隊873

     

    (遊園地のテント)

    b064

     

     

     

    動物園はこの日から75日間、休園しました。

     

    休園のおしらせ

     

     


            

    震災当日、動物たちはみんなおびえた様子でしたが、動物舎自体は大きな被害はなかったため、死傷動物はありませんでした。
     
    ガス、水道、電気の復旧に時間がかかり、その間の飼育作業はたいへんでした。

    夜は交代で泊り込みをし、動物たちを観察し続けました。動物を守るためにみんな必死でした。


    餌については交通網が寸断されているなか、入手できるところに買い付けに出かけ、京都市動物園や天王寺動物園などの協力をいただき、なんとか乗り切ることができました。

     

    エサの援助輸送トッラク(京都)

     

     

     

    1995年4月1日再開に向けて3月23日~31日に無料開園を行い、まだ鉄道が全線開通していないにもかかわらず大勢の人たちが来て下さいました。


    動物たちの元気な姿にお客様から喜びの声が上がり、笑顔で動物たちに声をかけ、久しぶりに気が晴れたと対話がはずんでいました。

     

    再開

     

    (満員の園内。桜が咲いています)

    満員の園内

     

    未曾有の大震災により神戸市も莫大な被害を蒙りましたが、王子動物園は被災された多くの方々に夢や希望を与える場としての役割を果たせたとしたら嬉しく思います。

     

    そして震災の記憶を忘れることなく、動物園を支えてくださった方々にあらためて感謝するとともに、これからも皆様とともに歩んでいける動物園でありたいと願っています。

     

    オカン