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2018年01月31日
じゅーいのしゅーい#135 オオアリクイのグァポさん訃報
オオアリクイのグァポさんが、本日死亡しました。21歳でした。
オオアリクイの寿命は飼育下でだいたい15~20歳(うーんと長生きの個体は30歳くらいまで生きます)。
ここしばらく体調不良で治療は続けていましたが、今日になって動きが鈍くなり、午後、静かに息を引き取りました。
生態も性格も謎の多い不思議動物だった、オオアリクイのグァポさん。
このブログを作成していたら、以前、作りかけてお蔵入りになったブログの原稿が出てきました。
グァポさんの思い出として、ここに掲載させていただきます。————————-
オオアリクイの♂グァポさんは、おじいちゃんになってきて、「くるぶし」に床ずれのような傷ができやすくなっているので、定期的に治療をしています。グァポさんは穏やかな性格で、獣医が一緒に寝室に入って治療をしても、ほとんど怒りません。
朝いちばんに治療に行くと、たいてい、グァポさんはまだ寝ています。
時には、寝室に入ってゆすり起こさないと起きてくれないことも…。
さらに、起きたかな?と思ったら、二度寝することも…。
…グァポさん、そんなに無防備でいいの!?とつっこみたくなります。
アリクイは代謝が低くて、朝は苦手なのかもですね。とはいえ、前足の鋭い爪でアリ塚を壊すオオアリクイ、海外では飼育係が襲われた事故もあるそうです。
私たちは、のんびりしたグァポさんになごみつつも、万が一の事故がないよう、いつも心がけています。油断大敵!
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以上、なつかしい生前のグァポさんの様子でした。
(亜種メガネダヌキ)
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2018年01月30日
セツビのセ No.119 延長します
コロブスの櫓(やぐら)です。
すっきりしましたが、あともう少し!
今日、現場で打ち合わせしました。
打ち合わせ中、ずっとホウホウうるさくて....
隣のフクロテナガザルのテツジイとエヘですわ!
まあ、なわばりに変な奴が入ってるからね!
残念なお知らせです。
当初の予定(1月中)から2月10日まで工事を延長することになりました。
申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
ZiZi1号
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2018年01月28日
ゾウのレントゲン
市原ぞうの国に行ってきました。
半年に一度、恒例の「結希とりり香の足のレントゲン撮影」です。今回から撮影台が総アクリル製から金属製の枠になっていました。
足を乗せる部分もアクリル2枚重ねです。
さすがに今までの枠なし台では、結希とりり香の体重を支えきれずに壊れてしまいますからね。Before
After
撮影前におやつをたくさんもらって、気分良く撮影に入ります。左がりり香、右が結希です。
床のおやつを上手に鼻で巻き取って取ります。
「結希くん撮りますよ~。」
「は~い、お鼻をあげてポーズしたよ~(矢印)。」(あのー、撮ってるのは足ですけど。。。)
レントゲン写真がこれ。中指の先端の骨がちっちゃい錨の形です。
大人になるに従って、でっかいお皿みたいな形になります(47歳太郎の骨)。形からいえばまだお子ちゃまです。
おみやげに結希の描いた絵の最新作をいただきました。
「画伯」と言っていいくらい上達したと思いませんか?オカン
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2018年01月23日
シベリアオオヤマネコの健康診断
お知らせしていたシベリアオオヤマネコの健康診断&ワクチンが、無事に終了しました。
アルとベルは1年前にラトビアからやって来ました。
当初はなかなか新しい環境になじんでくれず、飼育員を悩ませたアルとベル。
今回はうちに来てから初めての健診なので、どうなることかと、少し心配です。まず初日はアル(オス)から
周りがゴソゴソ準備するなか、彼もさぞかし緊張しているだろうと思いきや…?
くつろいでるー。
麻酔銃とガスで、無事に麻酔がかかりました。ワクチンを打って、身体測定、血液検査、聴診、触診、口の中の検査など、全身をチェックしていきます。
目が覚めたら、スタッフの心配をよそに、何食わぬ感じで寄ってきてくれたアル。
あまりヘコんでもなさそうで…とりあえずよかった。2日目はベル(メス)
慎重派のベルは、もともとあまり動かないタイプですが、不穏な空気を察知して、さらに固まってしまいました。
的が動かないと狙いやすいけど、角度がちょっとなぁ。
といいつつ、獣医が麻酔銃を撃ちます。同じように、全身くまなくチェックします。
健康診断の結果、2頭ともまったく問題なしでした。
アル、ベル、大変だったね。お疲れさまでした。こんな2頭を、これからも応援よろしくお願いします。
ション
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2018年01月22日
きょうの1枚~テツジイの咆哮
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2018年01月22日
セツビのセ No.118 サルも木から....
コロブスです。
コロブスたちの櫓(やぐら)が腐ってきまして
サルも木から落ちるかもしれないので
改修することになりました。
図面が難しいので、模型を家で作りました。
これでイメージできるでしょ!
これが
こんな感じに
今回は木から鉄パイプに変更します。
写真左下の柵みたいなのは特別な時に餌を与えることができる
小窓も作ります。
そのため、本日から1月中、コロブスは運動場ではご覧になれません。
午後3時から1階の寝室でご覧いただけます。
工事で音などしますが、ご理解をお願いいたします。
ZiZi1号
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2018年01月21日
シベリアオオヤマネコの健康診断
このブログをご覧になってるネコ飼いの方は、「年に一度、うちの子(ネコ)の健康診断とワクチンは欠かしません」、という方も多いはず。
王子動物園でもネコのなかまはたくさんいますが、病気予防のため年に一度、ネコ科動物(ライオン、トラ、ジャガー、ボブキャットなど)の健康診断とワクチンは欠かしません。
(当園使用のネコのワクチン。みなさんのおうちのネコと同じものです)
明日と明後日はシベリアオオヤマネコのワクチン接種及び健康診断の日です。
月曜日はアル(オス)、火曜日にはベル(メス)に寝室で全身麻酔をかけ、ワクチン接種、採血、体のあちこちのチェックを行います。おとこまえのアルさん
アンニュイな雰囲気漂うベルさん
このため、明日(月曜日)と明後日(火曜日)は中型ネコ舎(通称ネコ長屋)と小獣舎の寝室側は朝から昼過ぎぐらいまで閉鎖の予定ですのでご了承ください。
(こっち側は通行止め)
展示場にはいつもどおり動物たちが出ております。
ただし上記の理由によりアルは月曜日、ベルは火曜日欠席です。
(こっちはいつも通り)よろしくお願いします。
オカン
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2018年01月19日
お宝、発見 【アムールヒョウ 29】
アムールヒョウは極東ロシアの森林に
数十頭しか生息していない希少動物です。
2016年末現在、日本に13頭しか飼育されておらず、
うち3頭が王子動物園にいます。
2015年に生まれたメスの「セイラ」は
日本の血統登録番号29です。
父親はロシアのノボシビルスクから来た「アムロ」、
母親は広島から来た「ポン」で、無事に育ちました。
もうお年頃です。
このお宝を残していくために、
国際的にお相手を探しています。
(なんの専門)
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2018年01月17日
動物園で、蒸気機関車 D51が!?
今日、1月17日、あの阪神淡路大震災から23年、神戸市民には心に深く刻まれる特別な日です。天気は朝から雨。 ”涙雨”です。
そんな特別な日に、園内にある蒸気機関車D51を綺麗に清掃しました。
このD51、並みのD51ではないのです。1938(昭和13)年に製造されたのですが、当時の「鉄道省」の「鷹取工場」で、第1号機として製造された記念物的な車両だそうで、デビュー以来、日本の産業を支え、陸上交通の王様として活躍し、地球45周の180万キロを走破。
1971(昭和46)年、その役割を終え、廃車、解体に成るところ、保存運動が起こり、当時の「国鉄」と神戸市が協力して、王子動物園で展示される事になったのです。まさに“産業遺産”ですね。
“蒸気機関車マニア”の人なら、見ているだけでヨダレが出るそうです。現在は、客車も2両、引き連れて、車内は当時を偲ばせる雰囲気です。今でも子供たちが笑顔で乗り降りし、多くの人に愛され、余生を送っています。
ところで、「鷹取工場」ってご存知ですか?
JR鷹取駅の北側にあった、約18haのとても広大な車両工場です。
1900(明治33)年に、当時の山陽鉄道(現在の山陽電気鉄道とは違います)により車両工場として建設された後、鉄道院、鉄道省、国鉄などを経て、1995(平成7)年、JR西日本の鷹取工場として稼働中に震災被害に遭遇しました。
震災後、神戸市は、新長田・鷹取周辺で被害の大きかった区域を対象に、震災復興の都市計画事業を実施しました。そのまま放置すれば以前と同じような課題のある街が再現される。そうならないように、安全安心な街づくりを目指して事業をスタートさせたのです。
その中で、鷹取工場は、JR西日本の協力を得て、都市計画事業区域に編入され、2000(平成12)年、工場としての100年の歴史に終止符を打ちました。そして、震災復興事業は、工場跡地を種地として利用することで、大きく進むことになったのです。
現在工場跡地には、妙法寺川左岸公園、だいち小学校、マルハチ鷹取店、その他多くのマンションや住宅などが立地しています。
「あ~良かった。やっと、D51と震災と動物園の話が繋がった。」
by タイガーマスク(伊達直人) -
2018年01月17日
23年前の「あの日」
今年もまた1月17日がやってきました。
1995年1月17日、午前5時46分、兵庫県南部に非常に強い地震が発生しました。
王子動物園は神戸市灘区にありますが、ここ灘区でも大きな被害がありました。動物園は自衛隊の駐屯基地、動物園ホールは避難所および遺体安置所、王子陸上競技場はヘリポートになり、園内は自衛隊のテントや車両で埋まりました。
(キリン舎前の自衛隊車両)
(遊園地のテント)
動物園はこの日から75日間、休園しました。
震災当日、動物たちはみんなおびえた様子でしたが、動物舎自体は大きな被害はなかったため、死傷動物はありませんでした。
ガス、水道、電気の復旧に時間がかかり、その間の飼育作業はたいへんでした。夜は交代で泊り込みをし、動物たちを観察し続けました。動物を守るためにみんな必死でした。
餌については交通網が寸断されているなか、入手できるところに買い付けに出かけ、京都市動物園や天王寺動物園などの協力をいただき、なんとか乗り切ることができました。1995年4月1日再開に向けて3月23日~31日に無料開園を行い、まだ鉄道が全線開通していないにもかかわらず大勢の人たちが来て下さいました。
動物たちの元気な姿にお客様から喜びの声が上がり、笑顔で動物たちに声をかけ、久しぶりに気が晴れたと対話がはずんでいました。(満員の園内。桜が咲いています)
未曾有の大震災により神戸市も莫大な被害を蒙りましたが、王子動物園は被災された多くの方々に夢や希望を与える場としての役割を果たせたとしたら嬉しく思います。
そして震災の記憶を忘れることなく、動物園を支えてくださった方々にあらためて感謝するとともに、これからも皆様とともに歩んでいける動物園でありたいと願っています。
オカン
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