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最新ニュース

  • 2017年03月10日

    えんちょうさんぽ79 「高齢動物のケア」

           

     野生と違い、栄養や健康管理、外敵がいないなど動物園では長生きする動物が多いのですが、そのケアは動物によって違いがあります。獣医は工夫をし、手間をかけケアをしていますが、オオアリクイのグァポもその例です。

     寿命が16年といわれており、グァポは1996年3月生まれの21歳、長生きです。

     

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     毎日、床ずれの治療に動物病院の獣医が朝9時ころ往診に来ます。いつもは寝ていて寝ぼけている間に治療を済ませるのですが、今日は私が撮影に入ったので、起きてしまいました。

     

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     両前足外側に床ずれが原因と思われる傷があり、高齢で毛も少なくなり、傷の治りも遅くなっているようで、毎日治療しても完治は難しいようです。これ以上悪化しないよう、また、生活に支障がないよう最善を尽くしています。

     

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    まずは傷口の洗浄です。

     

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    次にヨード剤入り軟膏をつけて、傷口をカバーします。

     

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    クッション材をまいて包帯処理します。

     

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    後ろ足にも傷があり、特注のサポーターで保護しています。

     

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    治療の後はお楽しみのお食事です。

     

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    レシピです。

     

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     野生ではアリ塚を強力な前足で壊して、60cmもある長い舌を使って、アリを食べるのですが、動物園ではその代わりとして、ヨーグルトや鶏肉ミンチを与えています。

     アリと蟻酸に近い味、食感を出すようにしています。また、運動不足、高齢対策としてカルシウムも添加補助しています。

     

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    昼間に飼育員が運動場に入ってケア

     

     動物園動物は動物園が生活の場所 

    動物の生活の質を考え、少しでも長生きして元気な姿をお客さんに見ていただけるよう

    飼育ケアや獣医療は大切です。