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2017年01月14日
えんちょうさんぽ76 動物園を考えるⅣ
今回は動物園の運営、収支について考えたいと思います。
公立の動物園の多くは社会教育施設として、たくさんの人に利用してもらい、生きている動物を通じて、自然環境や命の大切さなど学ぶことを目的に存在しています。したがって、王子動物園の場合も民間などに比べ、リーズナブルな入園料で運営しており、かつ子供や県内在住の高齢者は減免してます。
自治体財政が厳しい現状の中、施設の老朽化への対応や新たな動物展示など困難な課題も克服しなければなりません。
まず、収入ですが、主な収入源は入園料、駐車場、遊園地・レストラン等の施設使用料です。
ざっくりと 入園料が3億円、駐車場収入1億円、その他で1億円の計5億円です。
大人入園料比較
① 公立動物園
王子動物園 600円
天王寺動物園 500円
京都市動物園 600円
② 民間動物園
アドベンチャーワールド 4,100円
神戸どうぶつ王国 1,500円
姫路セントラルパーク 3,100円
③ 水族園
海遊館 2,000円
須磨水族園 1,300円
鳥羽水族館 2,500円
支出は約7億円ほどで、そのほとんどは動物のエサ代、水光熱費、施設の維持・補修など動物飼育関連の費用で7~8割を占めています。
支出から収入を引いた2億円が市税からということになりますが、これには直営職員の人件費が含まれていませんので、それらを含めれば、5~6億円ということになります。
今後も、王子動物園が持続して発展していくためには、必要な投資と収益性を合わせて考えていく必要があります。
地域で愛され、親しまれ、65年経ちました。これからの人口減少、少子化時代にも引き続き「行きたい動物園」になるために様々な検討と努力が必要になってきています。
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