-
2024年02月06日
ヒワコンゴウインコ「ヨモギ」の死亡に寄せて
2024年1月31日、ヒワコンゴウインコの「ヨモギ」(オス、40歳)が亡くなりました。
最近、足腰と少し体調にも心配なところがあり、暖かい部屋ですごしていましたが当日朝まで元気な姿を確認し、食欲も旺盛だったため、突然のことに担当者も驚きを隠せません。
その後、死因について調査したところ腸炎が推定されました。ヨモギは、王子動物園生まれの国内最高齢の40歳でした。
メスの「ヒワコ」と仲睦まじい姿を見せてくれることもあり、可愛い素振りは年齢よりも幼く見えインコ舎の人気者でした。
動物園の入園ゲートをくぐる前から聞こえるよく通る大きな声の持ち主で、これからヨモギのその声が聞けなくなるのが寂しくてなりません。
今まで、可愛がってくださった方々にお礼を申し上げるとともに、ヨモギに「長い間ありがとう、お疲れ様。」と伝えたいです。ヨモギ
左:ヨモギ、右:ヒワコ
担当者
-
2024年02月05日
資料館レポ №28 図書室 干支展関連展示
動物科学資料館で行っている『干支展「辰」~龍とむかしばなしの動物たち~』の関連展示として、図書室では一般室で『龍と伝承動物たち』、子ども図書室で『干支のおはなしとむかしばなし』をひっそり開催しております。
さて、今回の干支展を開催するにあたって、自分たちの知っている昔話の内容について話す機会があったのですが、それぞれ微妙に違っているのがおもしろかったです。
同世代間でも、『サルかに合戦』で「ウシのくそどん(ウシのフン)」が出てきたり、出てこなかったり、『桃太郎』の結末は、50代以上は「鬼を退治して、鬼がさしだした宝物をもって、おじいさんとおばあさんのもとに帰りましたさ。」だったのが、若い世代が聞いたのは「桃太郎は鬼と仲直りして、仲良く暮らしましたとさ。」だったとか、いろいろなパターンがありました。
あまり汚いのはよろしくないとか、残酷なのは精神衛生上よくないというのがあるのかな…と思いつつ、もともとは口承文学(口伝えの文学)、囲炉裏端やこたつや、はたまた添い寝する布団の中で、自分の聞き知った話を子どもに聞かせたものなので、柔軟なものなのかもしれないなと感じました。(賛否両論あると思いますが…)ともかく、龍や人魚やゴジラ(伝承動物???)が紹介された興味深い本や、懐かしい昔話の絵本を手にとっていただけたらうれしいです。
図書 丸代
-
2024年01月04日
おっちゃん日和epi.6 新年明けましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウィスルの感染拡大が落ち着き、以前のような日常生活を取り戻していく中で来園者も増え、改めて動物園が多くの方々の日常の1コマであると認識しました。
動物園では中止していたイベントを徐々に再開しています。12月には4年ぶりに干支の引継ぎ式を来園者の皆さまと楽しみました。
今年は多くの方々に更に喜んでいただければ、と思っています。
さて、2024年は「辰」年です。十二支のうち唯一の空想上の動物であり、万物の運勢が上昇すると言われています。空想上の動物なのですが、人の名前、地名、昔話、ゲームのタイトル等と結構身近に「辰」が使われています。
さすがに歴史のある王子動物園でも「辰」はいないだろう、と園内をウロウロしていると、なんと!「辰」がいました。場所は夜行性爬虫類館前の日時計です。
是非、皆さまも見に来てください。
1月2日の開園初日は、天候にも恵まれ多くの方々にご来園いただき、ありがとうございました。今年はこの勢いにのり、上昇の1年となるよう願っています。
本年もよろしくお願いいたします。おっちゃん日和
-
2023年12月28日
来年に向けて
ついこの前まで澄みきった朝の空にきれいなうろこ雲が見えていたのに。
赤く染まったカエデの葉が色鮮やかで、園路の脇にも可愛らしい花が咲いていたのに。
ツグミやセキレイたちの姿をよく見るようになったと思ったら…もう12月に。
この時期になるといつも思うことですが1年が過ぎるのはほんとあっという間…
今年は本格的なコロナ禍明け(⁉)でイベントなども少しずつ通常モードに。
そしてこれからの動物園に関係することなども盛りだくさんに。
また動物たちも元気に過ごせたり、新しく仲間がやってきたり。楽しいこともたくさんありましたよ。
少し早いですが来年も王子動物園と動物たちをどうぞよろしくお願いいたします。
来年もこの動物園でみんなず~っと一緒に楽しく過ごせますように!ぶろぐのぐ
-
2023年08月22日
ゾウ舎放飼場に
今回、アジアゾウの放飼場に一部海砂を入れてみました。
もともと土の放飼場になぜ砂を?と思われるかもしれません。
以前はコンクリートより土の方が土浴びもできゾウのためにいいで終わっていましたが、今はゾウの足のために更に柔らかい土や砂が主流になってきています。
当園は真砂土を入れていますが、ゾウが歩いていると踏み固められてしまいます。
重機を入れて掘り起こすことも頻繫に行えないので、砂の導入になりました。
本来なら50cm位の深さが欲しいところですが、そのまま嵩上げすることも出来ません。
真砂土を深く取り除くのも大掛かりな作業になってしまいます。
そこで重機で浅く真砂土を掘り起こした後に海砂を入れて、少しでも真砂土が固まらないようにしました。
砂にも海砂、川砂、洗い真砂、バンカー砂など色々な種類があります。
今回は試験的に安い海砂にしました。
マックもズゼも良く浴びるので寝室は砂まみれです。
他園では色々な砂を使っているのでいい所、使いにくい所など話を聞いて工夫できればと思います。
-
2023年04月27日
ゴールデン・・
こんにちは。
GWですね。まちにまったGWですね!!・・・残念ながら今年は天候に恵まれていないようです。
学生の頃 山で自然活動にハマっていた時に教わったことですが、
晴れてるときと雨のときと自然の姿には違った魅力がある!!ということです。
顔を出す生き物の違いや雨が反射してみせる景色など。様々。
まだ王子動物園に来て間もないですが、こんな近くに生き物がいっぱいいる環境はそれを再確認するチャンスでは!!
そうなんです。ここ王子動物園では雨でも楽しめる環境がいっぱいあるんです。
旧ハンター住宅や動物科学資料館も雨にぬれず十分楽しめますし、あまやどりしながら動物を観覧することもできるんですって。amayadori.pdf (kobe-ojizoo.jp)
まだお悩みの方、雨の中の王子動物園 おススメです!
個人的に体験したいなーと思ってるのが、動物と競争ができる自転車レースです。
爆走したい!!!
μ(魅せられて)
-
2020年10月08日
円形猛獣舎の健康診断
9月22,23,25日の3日間で,円形猛獣舎のトラ,ライオン,ジャガー,ユキヒョウ,アムールヒョウにワクチンを接種しました。
この時に,健康診断も行います。
毎日猛獣たちと接している飼育担当者でも,猛獣のいる部屋には入れません。
麻酔をかけて,寝ている間に行います。
ぐっすり寝たことを確認してから作業に取り掛かります。
普段行うことが出来ない作業を出来るだけ短時間で行っていきます。
歯石とり
体長測定
採血
爪切り
ワクチン
一通りの作業が終了すれば,部屋に戻し麻酔から覚めやすくする薬を注射して終了です。
獣医さんと飼育員の事前準備,打ち合わせのおかげで無事に作業を終えることが出来ました。
ちなみに,王子動物園のライオン「ラオ」は日本でトップクラスの高齢のライオンです。
目も白く濁ってきて,体も痩せてきましたが,少しでも長く,元気でいてほしいです。 -
2020年05月24日
鳥たちは元気です!(パート4)
冬の間寒さに弱いため、非公開のあたたかい部屋にいたキエリボウシインコの「お母さん」が、5月13日にインコ舎に戻ってきました。
あいさつが上手なお母さんは戻ったその日から絶好調!
「おはよう」「こんにちは」「バイバーイ」を連発!
大きな笑い声をあげたりしています。こんな時だからこそ、元気にあいさつをすることも大切かもしれませんね!
開園したら、お母さんにあいさつしてみて下さい。
ご機嫌だったら、返事をしてくれるかも?しれません!王子動物園 鳥グループ
-
2020年05月21日
鳥たちは元気です!(パート3)~ 人工育雛になりました ~
Twitterでもご報告してますが、現在フラミンゴ舎では
6羽の新しい命が誕生しました。
みんなすくすくと成長し、かわいらい声がよく聞こえます。
しかし、1 羽だけ成長が遅いヒナがいました。
ある朝、壁にもたれかかっており、しばらくすると
親に付いていく体力もなくなったのか、プールで座り込んでしまいました。
親は付いて来なくなった 我が子をどう捉えたのか…どんどん離れていきます。
このままでは 更に 衰弱してしまうと判断し、人工育雛へと切り替えました。
保護後、すぐに温めると元気になっていきましたが、全く鳴きません。
人工で育てるフラミンゴは猫用のミルクを与えますが、
約3 週間、親の元で育っているので簡単に人の手からミルクを飲みません。
2、3日そんな状態が続きましたが、 どこでスイッチが入ったのか。
今では近くを通るだけで「ミルクくれー!」と鳴いています。
この子には「ノア」と名付けました。ハワイの言葉で「自由」という意味です。
自由奔放に、元気で強い子になればいいなと思います。 既にかなり自由奔放ですが…
弱々しかったノアも日に日に大きくなり、鳴き声もとても力強いものへと変わりました。
動物達の生命力には毎回驚かされます。
皆さまも、コロナウイルスはもちろん、 体調にはお気を付けて… 。
動物たちは今日も元気です。
王子動物園 鳥グループ
-
2020年05月07日
鳥たちは元気です!(パート2)
4月15日に孵化したフラミンゴはこんなに大きくなっています。
5月6日現在,5羽のヒナが孵化しました。
ちなみにご存じの方も多いと思いますが,フラミンゴの脚のこの部分,人間でいうとどの部分にあたると思いますか?
答えは,「足首」です!
膝だと思われることも多く,脚が逆に曲がっているように見えますが足首なら,納得です。
フラミンゴの関節も私たち人間と同じ方向に曲がるんです!
今はご自宅で知識を広げて,開園したときにはぜひ王子動物園に遊びに来てくださいね。
またご報告します。
王子動物園 鳥グループ
当初,5月6日まで休園予定でしたが,5月31日まで延長になりました。
(※期間は変更となる可能性があります。)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 11月 | ||||||
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
- Aちゃんのブログ (140)
- BambooBushのブログ (3)
- KYな人のブログ (11)
- Nのさえずり (9)
- ZiZi通信 (90)
- えんちょうさんぽ (80)
- おっちゃん日和 (6)
- お宝、発見 (51)
- じゅーいのしゅーい (141)
- その他 (11)
- そーかつ☆のブログ (73)
- ぶろぐのぐのブログ (9)
- まーくんのブログ (12)
- やん のブログ (8)
- オカンのブログ (166)
- ションのブログ (24)
- セツビのセ (161)
- パンダ館からこんにちは (6)
- 動物いろいろ (34)
- 動物専門員あおのブログ (15)
- 未分類 (40)
- 王子の獣医のブログ (7)
- 目指せ、動物園ボーイ (2)
- 知られざる運営の日常 (3)
- 資料館だより (102)
- 資料館レポ (28)