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最新ニュース

  • 2024年03月06日

    出張先にて

    1月23日、24日の2日間、福岡県に行ってきました!

    といっても、遊びにではないですよ!お仕事です!お仕事!

    年に一回、全国各地の動物園がホストとして開催している、公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)主催の「動物園技術者研究会」という会議があります。

    今回は福岡市動物園が開催園となって福岡市内の大きなホテルで開催されました。

    北は北海道から南は沖縄県までの全国の動物園職員が約100名集まって、動物たちに関係する知識を深めたり、飼育技術の向上を目的に、飼育動物の繁殖や治療、保全活動や教育に関することなど、さまざまな研究成果を発表して白熱した討議を行います。

    また公益社団法人日本動物園水族館協会の総裁は秋篠宮皇嗣殿下で、研究発表会にも御臨席されるため、地元の大きなニュースにもなっていました。

    我が王子動物園からは「カリフォルニアアシカの低ナトリウム血症の一例」という演題で資料をまとめて飼育担当者と獣医師が発表、質疑応答に臨み、研究発表会終了後は福岡市動物園への視察研修会にも参加しました。

     

    さてこの会議に参加するにあたり

    前日の1月22日に同じ福岡県にある北九州市の動物園、到津の森公園も視察してきました。

    到津の森公園は民間の企業が運営していた動物園でしたが2000年5月に閉園。しかし市民の動物園存続・再開を望む署名活動もあって2年間かけてリニューアルして2002年4月に再開園した歴史があります。

    交通の便利な街の中にあり、動物園の敷地面積も、飼育している動物の種類もほぼ王子動物園と同じくらいなので一日かけてじっくり見てきました。

    行った日はちょうど極寒寒波がやって来ているさなか、雪が舞う中で凍えそうになりましたが、そんな中でも特に印象的だったのが緑の多さ。王子動物園も桜の名所で、原田の森と言われるくらい木が多い場所ですが、落葉樹が多いために秋から冬にかけての今の時期は少し寂しげです。

    しかし到津の森公園はこんな感じでした。

     

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    再開園から20周年を経て、今このような緑豊かになったのかと考えると王子動物園もリニューアルで動物たちにも人にも優しい緑豊かな良い動物園を目指していきたいと思いました。

     

    ぶろぐのぐ

  • 2023年12月28日

    来年に向けて

    ついこの前まで澄みきった朝の空にきれいなうろこ雲が見えていたのに。

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    赤く染まったカエデの葉が色鮮やかで、園路の脇にも可愛らしい花が咲いていたのに。

     

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    ツグミやセキレイたちの姿をよく見るようになったと思ったら…もう12月に。

     

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    この時期になるといつも思うことですが1年が過ぎるのはほんとあっという間…
    今年は本格的なコロナ禍明け(⁉)でイベントなども少しずつ通常モードに。
    そしてこれからの動物園に関係することなども盛りだくさんに。
    また動物たちも元気に過ごせたり、新しく仲間がやってきたり。楽しいこともたくさんありましたよ。          

     

    ロクジ

     

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    少し早いですが来年も王子動物園と動物たちをどうぞよろしくお願いいたします。
    来年もこの動物園でみんなず~っと一緒に楽しく過ごせますように!

     

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    ぶろぐのぐ

     

  • 2023年10月22日

    これからの季節に向けて

    王子動物園では「スポーツの日(10月9日の祝日)」を過ぎたころからキンモクセイの花芽が大きくなりだしました。

    10月13日朝に撮影した時には匂わなかった甘い香りが夕方にはほんのり香りだして、花もまたたく間に色づき始めました。もう一週間もしないうちに満開になることでしょうね。

     

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     (10月13日のキンモクセイ)

     

     

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    (去年、開花時のキンモクセイ)

     

    季節もいよいよ秋から冬に、ですが…

    そうなると、話題の「アレ」。「あれ」。「ARE」ですよ。

    この時期、動物園の「アレ」と言えば、そう!「鳥インフルエンザ」です。

     

    前シーズン(2022年~2023年)は大騒動。今年の2月2日のことでした。

    鳥インフルエンザに感染した野生のカラスが、動物園の中で死亡しているのが発見されて検査の結果陽性が判明。詳細な検査の結果を待つ間もそれ以上の感染の拡大を防ぐための準備で臨時休園にもなりました。

     

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     動物園の北側のエリアには飛べない鳥のダチョウやエミューがいて、他の鳥たちと同じく小さな網目の防鳥ネットを張って、野鳥との接触防止対策を行っていました。

    しかし以前から野生のカラスもたくさんおり、動物たちの食べ物をよこどりして暮らしていたので、居着かないようにカンガルーやシタツンガたちの運動場にも防鳥ネットを張ることにしました。

     

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    その結果少しずつですがカラスたちはいなくなって、いまでは数羽ほどしか見かけないです。

     

    さて今シーズンですが、先日10月4日に北海道で死亡したハシブトガラス1羽からA型鳥インフルエンザの陽性反応が確認されました。さらに遺伝子検査から高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)が検出されました。野鳥から高病原性鳥インフルエンザが確認された1例目となります。

    全国では「対応レベル」を引き上げて、野鳥における監視を強化することになり、動物園でもこれから状況によって制限や対策をかえていくことになります。例えば出入りする人や自動車などの消毒などを厳しくするなど…

    これからの約半年間、みなさんにもご迷惑をおかけすることになるかもしれませんが、動物たちの命を守るために消毒マットによる靴裏消毒などにご協力をお願いいたします。どうかよろしくお願いいたします。

     

    ぶろぐのぐ

  • 2023年08月28日

    夏を迎えて

    酷暑…
    夏の動物園はまだまだ厳しい暑さが続いていますが、8月に入り「立秋」を過ぎました。暦の上では秋のはじまりらしいですが、実際には暑さがピークになる頃で…
    青い空には入道雲がモクモクと。緑の木々の中には赤や白のサルスベリの花がきれいに咲いています。

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    前回のぶろぐでは動物園のスタッフも毎週集まって良い案を作り上げるために頑張っていますとお伝えしましたが、7月からは日本各地の動物園を視察してきました。北海道や関東、東海地方や関西の9ヶ所を巡り、それぞれの良いところや参考になるところなどを細かく報告しながら、今後のNEW動物園に活かせるように励んでいます。
    ただ…正直言って真夏の動物園をくまなく歩き回るのは過酷です。むかしはなかった「熱中症警戒アラート情報」とか、年々暑くなっているようにも感じているこの頃。
    これからは屋外施設の動物園では日陰やミストなどが重要なアイテムで、ヒトにとっても動物にとっても涼しい工夫をしなくては、と身に染みて思いましたよ。

    とか考えていたら、栗の木に大きなイガイガが!

     

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    秋はもうすぐ⁉
    もう少ししたら涼しくなるのでしょうかね⁉

  • 2023年06月21日

    梅雨に入って

    梅雨(つゆ)ですねぇ。ジメジメして気持ちも重たくなりがちですが、つぼみだったアジサイもきれいにたくさん咲き始めていますから季節を感じながら過ごしましょうか。

    なんて思っていたら…

    いつのまにかイチョウの木に実がついていました。秋はまだまだ先なのに。

    ビワの木にも実が。こちらはきれいなオレンジ色に。食べごろですか⁉

    動物園を歩いていると季節の移りかわりをすごく感じます。

     

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    さて、動物園では昨年12月に「王子動物園リニューアル基本構想」を発表しましたが、その基本構想については5月28日から7月23日にかけて合計4回、市民のみなさんに集まってもらってワークショップを行っているところです。

    アイデアやご提案は6月25日頃まで募集していますので動物園のホームページをご覧ください。

     

    先日は大阪の天王寺でアメリカ、元野生生物保全協会の展示グラフィックデザイナーの方の講演会があって参加してきましたが、すごく良いものを作り上げるためには多くの分野の専門家たちが議論を繰り返し、それに費やす多大な時間が必要だと痛感しました。

    王子動物園ではリニューアル基本計画を策定するために、動物園の飼育スタッフ・獣医スタッフたちも毎週集まって議論を重ねています。

    これからも動物たちのためになる動物園、そしてみなさんがご覧になって魅力的だと感じてもらえる動物園を実現できるように目指していきます。

     

    ぶろぐのぐ

  • 2023年04月13日

    未来のために

     

     

    あっ!という間に「サクラ」の花も散りだして、みんなの春が通りすぎていきますね。

    ご存知でしょうが、王子動物園の園内にはたくさんの「サクラ」の木があります。

    今年もたくさんの方に訪れていただいた春休みの動物園は美しく華やかでもあり、少し悲しくもあり、不思議な感情が入り混じっていたように思われます。

     

     

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    3月から4月にかけては、卒業式や入学式、入社式などたくさんの行事もあり、新生活を迎える大事な時期でもあります。

    今年、王子動物園の飼育スタッフにも例年になく大きな動きがありました。

    3月末までに定年にともなう退職者が2名、他の動物園に移って行った任期付のスタッフが3名の計5名が王子動物園から離れ、4月からは新たに5名の飼育スタッフが仲間に入りました。

    過去にこれほど多くのスタッフが入れ替わることなどなかったので不安なこともありますが、他の動物園で飼育スタッフとして働いてきた経験のある人や、大学で動物の福祉について専門の勉強をしてきた人、短期間でしたが王子動物園で働いた経験のある人に、動物の飼育に熱い情熱を持っている人などなど。

    様々な人が集まってくれたおかげでスタッフ一同、力を合わせて頑張っていけると思っています。

     

     

     

     

     

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    動物の飼育にたずさわる仕事は、愛情や向上心を高く持つことはもとより、なにげない日常の中で多くの経験や技術を毎日少しずつ積み重ねながら、新しい知識や感性を磨くことが重要だと思います。

    また数十年に一度経験できるかどうかのリニューアルが控えている今だからこそ、現場としては正規のスタッフの加入を望んでいたのですが、今回は任期付のスタッフで補うことになりました。

    新しく加わったスタッフたちにはせめてこの貴重な時期により多くのものを吸収してもらい、いまできること、そして未来の動物たち、未来の動物園のために頑張ってもらいたいと思います。

     

    ぶろぐのぐ

  • 2023年02月16日

    どうする?

    動物園のなが~い坂を上がったら、

    「カバ」!

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    迫力ハンパないです!

     

    で、その先に見えるのは、

    「ロバ」!

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    王子動物園にはオスの「ブンタ」とメスの「ナズナ」がいますが、いまこの2頭に何とか子どもを…と期待しています。

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    さて、この「ロバ」のいる場所。

    覚えてる人が少なくなってきたと思いますが、

    昔(2012年まで)「シロサイ」がいた場所を利用しているのです。

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    「シロサイ」がいなくなった後はしばらく空家になっていたのですが、最近になってとても重要な場所になっています。

     

    「ロバ」がやってくる直前には、

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    千葉県の動物園からやってきた「ラマ」の検疫所にも利用していました。

     

    検疫(けんえき)とは、海外や日本国内にある他の動物園から動物がやってきた時に、数日間、体調を細かく観察し、色々な検査をして健康状態をチェックする重要な仕事のことです。

    小さな動物ならともかく、大人の身長と同じくらいの「ラマ」のような大きな動物ともなると広い場所が必要です。

    この施設はとても都合がよく、「ラマ」たちにも快適な検疫生活を送ってもらうことができました。

     

    空いたスペースがあるとすぐ何かに利用できないかとか、もったいないみたいな考え方になりがちですが、そういう発想だけだと本当に必要なことが抜け落ちてしまいます。

    今後の動物園の整備計画を考えるうえで、広さを大きくすることができなくても、そのようなことにも十分に気をつけて、動物たちのために必要な動物園を考えていきたいと思います。

     

    (ぶろぐのぐ)

  • 2022年12月18日

    人気の……

    王子動物園で人気と言えば。もちろん、ジャイアントパンダ!

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    いまは体調管理のため直接ご覧にはなれませんが、毎日登場するツイッターだけでも桁違いの人気です。

     

    そして、ぬいぐるみみたいに超かわいい、コアラ!

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    こちらも人気です。 

     

    さらには、ゾウさんの… 

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    滑り台⁉ えっ、と思うでしょうが。いやいや!この迫力たるや!

     

    これまでに何万人のこどもたちを虜(とりこ)にしてきたことか。

    夢中になって何度も何度も繰り返して滑るこどもたち。

    春や秋の休日などは今でも閉園時間近くまで長い行列ができる日もあるほどです。

     

    全国各地にもたくさんの滑り台があるかと思いますが、王子動物園の滑り台にはなかなかの歴史があるようです。

     

    残念ながら詳細な記録が残っていないみたいなのですが、

    古くはこの王子公園に動物園が開園する前に開催された「日本貿易産業博覧会、神戸博」の期間にも巨大な滑り台があった、とか。

    また、今の滑り台が完成する前にはゾウ舎の近くに滑り台があった、とか。

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    少し脱線ぎみにはなりましたが、これからもたくさんの人に来てもらい、愛され続ける動物園であるためには、人気があるということもすごく大事なことだと思います。

     

    陳腐と言われても至極ふつうの何気ない情景の中に、忘れていたかもしれないたくさんの人たちの思い出が詰まっていること、

    それぞれの記憶の中に残されている大切なものも守っていきたいなと思います。

     

    ぶろぐのぐ

  • 2022年10月27日

    みませんか

    あっという間に10月も終わりが近づいていますね。

    つい少し前には大きな銀杏(ギンナン)の実が色づいてきて、虫の音とあわせて秋らしい景色を楽しんでいたのに、季節はもう冬にまっしぐらな感じです。

     

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    青い実をつけていたピラカンサが真っ赤に色づき、青々とした葉しかなかったキンモクセイが一週間もしないうちに独特なにおいの花を咲かせています。


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    王子動物園は交通の便利な街の真ん中にありますが、上空から見ると森のようにたくさんの大きな木に囲まれています。

    だから動物園、王子公園では草木や花の成長や野鳥たちの鳴き声、虫たちの鳴き声で四季を感じ、楽しむことができます。

    動物園でたくさんの希少な野生動物を見て、知って、興味を持ってもらいたいと思いますが、

    たまにはふと立ち止まって、自分たちの周りにある音やにおいなどで色々なことを感じてみませんか?

    これからの季節、落葉樹の葉が落ちて、野鳥たちが探しやすくなったりもしますよ。


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     ぶろぐのぐ