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2018年06月23日
「お宝、発見」から「動物いろいろ」へ
「お宝、発見」は、王子動物園のお宝(独断です!)を探して、
月にほぼ1回のペースで、これまで50回公開してきました。
新たに「動物いろいろ」では、2018年5月末現在、
134種861点の動物たちから、
いろいろ具合を紹介していきます。
まずは、「かかと」です。
どこにある?
ヒトでは足の裏の後部ですが、・・・・。
黄色の矢印で示してみました。
ジャイアントパンダなどクマの仲間は
かかとを地面につけて歩き、
ヒトと同じように立つことができます。
ヒョウなどネコの仲間は
つま先だってかかとを浮かして動き、
すばやさがすごい。
シマウマなどウマの仲間は
中指1本で立ち、
長い足で時速60km越えを記録します。
哺乳類の後肢骨格の略図です。
これだと、かかとの位置がわかり易いと思います。
動物って、いろいろだね
(なんの専門)
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2018年06月19日
お宝、発見 【ジャイアントパンダ 犬鳴き】
ジャイアントパンダは、静かな動物です。
しかし、滅多にないお宝で、時と場合により、
「ワン」とイヌのように鳴きます。
時は、メェェェ~メェェェとヒツジのように鳴く
恋の季節でした。
旦旦と興興の7歳の春、初めて同居しました。
パンダに相性のよしあしはたいへん重要です。
旦旦が選り好みして、「ワン」と一喝しました。
2頭が結ばれることはありませんでした。
でも、人工繁殖の研究を重ね、
2008年、やっと赤ちゃん誕生だけは実現できました。
(なんの専門)
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2018年06月09日
お宝発見【ジャイアントパンダ いろ色な糞②】
前回、主食である竹の葉や茎(稈カン)を食べると、
かみ砕いた形や色がほぼそのまま出てくるお宝をご覧いただきました。
続きまして、
1~2メートルぐらいに伸びたタケノコは
まだ水分が多くて柔らかく、大口を開けてひとかぶり。
ニンジンは好物で、うれし楽しそうに食べます。
栄養補助のためのペレットも好物です。
食物繊維が豊富で、ゴリラにも使っていました。
お宝を一挙にご覧いただきます。
ニンジンの色やタケノコの皮が目印になりますが、
ペレットはよく吸収されたためか目印が見つかりません。
(なんの専門)
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2018年06月02日
お宝発見【ジャイアントパンダ いろ色な糞①】
ジャイアントパンダは、竹を主食にしたクマの仲間です。
腸の長さを体長と比べた値は4~5倍と、
雑食のクマの半分、肉食のオオカミ並みです。
キリンのような4室の胃、ゾウのような大きい盲腸という
草食ならではの特徴はありません。
硬い竹から腸を守るために粘液が多いぐらいです。
消化の程度を示すお宝が日々お世話で発見できます。
竹の葉をほおばって食べると、
紡錘形の糞は崩れやすく、
緑色は竹の葉のまま、葉の形も残っています。
いかにも硬い稈(竹の茎)を食べると
砕けた稈がそのまま、ひとかたまりになって出てきます。
次回に続きます。
(なんの専門)
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2018年05月19日
お宝、発見 【オオヤマネコ 耳の房毛】
オオヤマネコの三角形の耳の先には黒い房毛
リンクスティップが生えています。
よく聴こえるため、風の動きを知るため、目立つためと諸説あり、
決め手のお宝を探してみました。
耳の形が丸いヒョウの仲間には房毛が生えていません。
マヌルネコにも房毛が生えていません。
房毛を観ていると、生えている角度が変わっていました。
残念ながら、発見できたのはここまでです。
(なんの専門)
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2018年04月20日
お宝、発見 【水中展示 泳ぐ速さ】
王子動物園では、約32年前から
水中を泳ぐペンギンの展示に取り組んできました。
ペンギンの泳ぐ速さは?
1999年キエール大学の研究報告にお宝を見つけました。
フンボルトペンギンに小型の装置を付けて調べた移動記録でした。
平均速度は秒速1.7m、最速は秒速6.5m、
最も多かった速さは秒速1.8mとありました。
おおよそ時速6kmから23kmです。
次に約27年前から水中展示を始めたのはカワウソでは?
1999年キエール大学の研究報告に
コツメカワウソが好んで選ぶ速さは
秒速0.7mから1.2mとありました。
時速2.5kmから4.3kmになります。
アシカ池の水中展示は約25年前からでした。
カリフォルニアアシカの巡航速度はおおよそ時速17km、
最高速度は時速30kmとも40kmとも記録されていました。
ホッキョクグマは約24年前から水中展示を始めました。
北極の氷のない海678kmを9日間で泳ぎきった
というGPSを使った追跡記録が見つかりました。
おおよそ時速3kmの遠泳です。
(なんの専門)
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2018年03月16日
お宝、発見 【プレーリードッグ 仲間作り】
金網に登っていますが、地リスの仲間です。
野生では、草原に穴を掘って、集団生活しています。
北アメリカの中央部にはコヨーテ、
ガラガラヘビやタカなど敵が多く、
仲間作りのコミュニケーションは
身を守り子孫を残すために欠かせません。
鳴き声によるコミュニケーション
“jump-yip call”
鳴き声のお宝記録を発見できました。
後足で立って背を伸ばし、
キィーキィーと鳴いて、
前足を空に投げ出すように地につけました。
においを嗅ぐコミュニケーション
においによっても身近な仲間を確認しています。
鼻先をつけてキスをしているようです。
体をふれあうコミュニケーション
兄弟のグルーミング、
咬まれて、痛い? 気持ちいい?
(なんの専門)
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2018年02月23日
お宝、発見 【エミュー 長寿記録?】
エミューはオーストラリアの
水場のある平原などに生息しています。
走鳥の仲間で、足の指は3本です。
現在のオス2羽とメス1羽は
2002年に宮崎から来た3代目です。
初代は1960年から1973年まで13年間飼いました。
2代目の記録を調べるとお宝が出てきました。
メスは1975年から2000年までに
82個を超える卵を産みました。
オスは卵を抱いて78羽のヒナを誕生させ、
2017年3月に死亡しました。
1973年10月に来園したので、
なんと43年5ヶ月も飼育したお宝記録です。
(なんの専門)
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2018年02月09日
お宝、発見 【フラミンゴ 飛ぶ姿】
フラミンゴは恋の季節、
オスが背を伸ばし、翼を開きます。
この姿はメスへのアピール、
飛びそうではないです。
強い風が吹くと、
離陸する姿を見ることができます。
飛ぶ姿はまれで、記録するのも難しいお宝です。
先輩のアフリカみやげの記録から
フラミンゴが飛ぶ姿を見つけました。
首が伸びてツルやコウノトリのようです。
ちなみに園内の上空には、
王子公園に住みついたアオサギが
首を縮めて飛んでいます。
(なんの専門)
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2018年01月19日
お宝、発見 【アムールヒョウ 29】
アムールヒョウは極東ロシアの森林に
数十頭しか生息していない希少動物です。
2016年末現在、日本に13頭しか飼育されておらず、
うち3頭が王子動物園にいます。
2015年に生まれたメスの「セイラ」は
日本の血統登録番号29です。
父親はロシアのノボシビルスクから来た「アムロ」、
母親は広島から来た「ポン」で、無事に育ちました。
もうお年頃です。
このお宝を残していくために、
国際的にお相手を探しています。
(なんの専門)
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