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2016年11月02日
はかり続けて20年
いよいよ明日に迫った「動物をはかる集い」。
計量の日にちなんだこのイベントですが、今回で第20回を迎えます。
そもそもインドゾウのズゼが1996年に来園し、1997年から「ズゼをはかる会」として始まったこのイベント。
その後、ケヅメリクガメの「よしはる」が”はかられメンバー”となったのが2007年。
2012年にはよしはるの妻の「キャサリン」も加わり、ズゼが市原ぞうの国に出産のため移動していた2013年には12匹の子ガメたちまで動員して「ケヅメファミリーをはかる会」となりました。
写真は2013年の「はかる会」。
若き日のよしはる(大きい方)とキャサリン(小さい方)。
キャサリン、ちいさっ。
子がめもこんなちびっこでした(210グラム)。
さて、ゾウとリクガメばっかりはかってきたこの20年(途中、2回ほどビルマニシキヘビが登場したこともあります)ですが、今年は新たな動物が登場いたします!
キングペンギンの「ピン」とフラミンゴの「テルちゃん」です!
実はゾウ舎の工事の関係(詳細は後日アップ予定の「セツビのセ」ブログ参照)でズゼを量る体重計を設置することができないので、急遽ピンチヒッターをたてました。
「ピン」は1990年に王子動物園に来園した大ベテラン(何の?)。
フンボルトペンギンたちのまとめ役として活躍中。
「テルちゃん」は今年生まれのベニイロフラミンゴ。
出生時のとある事故により人工哺育となり、飼育係に育てられました。
明日の「はかる集い」では、2羽のくわしいプロフィール紹介や動物の体重測定にまつわる苦労話など動物園スタッフの素敵なトークもありますのでお楽しみに。
もちろん、よしはるとキャサリン、それに大きくなった2匹の子供たちも登場しますよ。
オカン
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2016年10月27日
よしはるとキャサリンのものがたり
むかしむかし、王子動物園の太陽の動物舎というところに、
とても仲の良いケヅメリクガメの夫婦がおったそうな。
夫はよしはる、妻はキャサリンと言って、
それはそれは仲むつまじかったそうな。
よしはる
キャサリン
2頭は出会ったその日にすぐに恋におちた。
1年後にキャサリンは次々にタマゴを産み、
気が付けば元気な子ガメが17匹もできてしもうたそうな。
ふつうは全部が全部育つということはあまりないのだが、
この子らは違った。
全部、元気にすくすく育ってしまったそうな。
はじめのうちこそ「めでたいめでたい」と喜んでいたオカン達だが、
日に日に孵化していく子供たちを前に、だんだん無口になってしまった。
この調子で行けば、そのうち子ガメの数はフラミンゴより多くなり、
おそらく王子動物園はケヅメリクガメ王国になってしまうだろう。。。
それはちょっと困ってしまう。
なんせ大人になったら1匹60kgをこえるビッグサイズのカメじゃからなあ。
生まれた子供たちは2匹を残してほかの動物園にもらわれて行った。
そして少なくとも当分の間は子供ができないように、
よしはるとキャサリンは別れ別れにくらしてもらうことになったそうな。
そんなわけでキャサリンは残った2匹の子供たちとともに、
泣く泣くふれあい広場に引っ越して行った。
こんな事情で離れて暮らすふたりだが、年にいちどだけ会える日がある。
11月3日計量の日にちなんで行われる「動物たちをはかる集い(午前の部)」じゃ。
よしはるとキャサリンの体重をはかるといういたってシンプルなイベントだが、
このブログで2匹の過去を知ってしまった人には、涙なくして見られない感動の再会じゃろうなあ・・・。
去年の様子
<ご案内>
動物の体重をはかる集いは11月3日(木・祝)11時から、よしはるの展示場前で行います。
小雨決行。荒天の場合は6日(日)に順延。
午後からはキングペンギンとフラミンゴをはかります。
オカン
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2016年10月24日
旦旦のふるさと(2)
昨日ご紹介したパンダ基地の後背には急峻な山々がそびえています。
この険しい山こそジャイアントパンダ本来の生息地であり、一帯は野生のパンダが住む「臥龍自然保護区」として手厚く保護されています。
ジャイアントパンダを絶滅から救うには、かれらが食べて、暮らして、子育てしていける環境がとても重要です。
ですから生息域を保護区に指定することにより、エサである竹を切ったり、土地を造成したりなどのあらゆる開発から守っていくのはとても大切なことなのです。
一方、こちらはパンダ基地の大人のパンダ。
ずいぶん貫禄があります。
大好物のタケノコを豪快に食べていました。
めっちゃおいしそうに食べてる子もいました。(ぜひアップでみてください。)
こちらの子パンダはじっと山を見つめています。
「木の枝に こしかけ子パンダ なに思う」
オカン
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2016年10月23日
旦旦のふるさと(1)
ジャイアントパンダ保護国際会議が10月19日~21日に中国の四川・都江堰で開催され、オカン他1名が参加してきました。
会議の一環として中国臥龍パンダ保護研究センターを見学しました。
このセンターは2008年の四川大地震で壊滅的な被害を受けましたが、このたび新しい施設が完成して一般に公開されています。
旦旦はこのセンター(地震で壊れた方)の出身です。
なんといってもかわいいのは子パンダたち。
木登りがだいすき。
この子は何をしてるのか・・・?
曲芸の練習中?
おだんご状態でゆるーくとっくみあい。
さて問題です。
この写真の中にパンダは何頭いるでしょう。
わかった人はオカンをみつけて声をかけてください。
先着5名様に素敵な景品をプレゼントします。
オカン
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2016年10月16日
ヤギのススム10才になる。
ヤギのススムがふれあい広場にやって来たのは2006年12月1日。
その年の9月26日生まれなので、やっと2か月ちょっとの頃。
当時の写真があります。
担当者に抱かれて「変身」ポーズをかっこよく決めています。
(わからないひとは、50才以降の人に聞きましょう)
これは初めてふれあい広場にデビューしたときの様子(赤矢印)。
当時の広場の女王様・ソラ(青矢印)にびびっています。
(写真手前は先代の孤高のガチョウ)。
1才のとき。
若くて元気なオーラに満ち溢れています。
光陰矢の如しといいますが、そんなススムが10才のバースデー。
スタッフ特製のお誕生日ケーキがプレゼントされました。
ススムの大好物(リンゴ、ニンジン、食パン、ブドウなど)が盛り沢山です。
スタッフに食べさせてもらってもらったり、
みんなになででもらったり、
「ああ、今日は幸せやったのう・・・」
人間の10才はまだ子供ですが、ヤギの10才といえば立派な分別盛りです。
目もおだやかになり、あごのおひげがすっかりお似合いの年齢になりました。
(が、まあ見た目はどうであれ、ヒツジのスーちゃんに嬉しそうにちょっかいかけて嫌がられるとこなんぞ、普通にそこらにいるオッサンなんですけどね。)
オカン
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2016年10月12日
きょうの1枚
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2016年10月08日
ふれあい広場のなかまたち(4)
鳴き声がヘン?なトリたちがいます。
それがこのホロホロチョウのみなさん。
ホロホロ鳴くからホロホロチョウと言われているそうですが、
とてもそんな単純な鳴き声じゃありません。
数にものをいわせて、我が物顔でふれあい広場を闊歩しています。
行動範囲が広いので、たまに広場から出てしまったりもします。
赤いほっぺにモノトーンの水玉模様のボディ。おしゃれな神戸にふさわしいハイセンスないでたちと言えましょう。
(後ろにいるのは孤高のガチョウ・がっちゃんです)
水玉模様と一言でいいましたが、実に様々な模様の羽の複合体です。
下の写真は同じ1羽のホロホロチョウに生えていたもの。
話は最初にもどります。
ホロホロチョウは何と鳴くか?
・・・とても文字では表現できません。
絶対「ほろほろ」とは聞こえないのは確かです。
答えはふれあい広場に聞きに来てくださいね。
お待ちしております。
オカン
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2016年10月04日
ふれあい広場のなかまたち(3)
みなさん、こんにちは~!
ふれあいタイムでちびっこさんたちに大人気なのがうさぎ(右)とモルモット(左)です。
ああ、なんて愛くるしい眼差し・・・。
このラブリーな動物を抱っこしたりさわったりできるふれあいタイムは日に3回。
① 10:20~10:50
② 13:10~13:30
③ 15:00~15:20
記念撮影もカメラ目線でキメてくれます。
みんな名前がついていますので、「お名前なあに」とスタッフに聞いてみてください。
ふれあいコーナーには立派な屋根もついているので雨でも安心。
(前面にいるのは孤高のガチョウ「がっちゃん」です。)
お天気の良い日曜、祝日などは長蛇の列となってしまいますので、動物たちとじっくりコミュニケーションを楽しみたい方は大雨の平日にどうぞ。
オカン
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2016年10月03日
ふれあい広場のなかまたち(2)
カカバ(果下馬)のカッピーです。
「カカバ」という名前なので、「えっ、ふれあい広場にカバがいるんですかっ!?」とびっくりする方もおられますが、それはカバちがいです。
カカバは中国原産の小型の馬です。
またがったまま果樹の下を通れる(くらい小さい)ので「果下馬」というそうです。
馬なので草を主に食します。
しかし、草を食べる動物として前回ご紹介した羊、ヤギ、ラマと違い、胃は一つです。
1984年(昭和59年)に中国の天津動物園から1対のカカバが贈呈されました。
カッピーはその子供です。
ただの小さい馬に見えますが、非常に珍しい品種です。
少なくとも日本動物園水族館に加盟している動物園の中で飼育されているカカバは、カッピー1頭のみです。
とてもおとなしくていい子です。
いつも恥ずかしそうにうつむいています。
しかし「かみます」ときっぱり書いてある以上、無理にさわったり、口元に手を持っていったりは決してなさいませぬように。
よろしくお願いします。
オカン
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2016年09月21日
ふれあい広場のなかまたち(その1)
ちびっこから大人まで、幅広い人気を誇る「ふれあい広場」。
個性的なメンバーが勢ぞろいしていますが、きょうは
「草を食べる動物たち」
をご紹介いたします。
まずはヒツジが3頭。
右端にいるちょっと大きめなのがスーちゃん(8才)。
スーちゃんにはランちゃんという相棒がいました。
(名前をつけた担当者の年齢が想像できますね。わからないひとは50歳以上の人に聞きましょう)
でも今年4月にランちゃんが死んでしまいました。
ひとりでさみしそうだったスーちゃんのところに、今年6月、
やってきたお友達が当時4か月のモッチー(まんなか)とクッカー(ひだり)でした。
最初は小競り合いもありましたが、いまではいつも仲良し三人組のユニットです。
次はヤギが3頭。
ススムと・・・ふたごの姉妹の春歌とミーです。
かれらは残念ながらユニットを組むことはできません。
なぜならススムは10才のおじさん、春歌とミーは2才の生意気盛り。
おたがい話が合うわけもなく、はなれてくらしています。
ところで、ヤギってマイナスの目がチャーミングですよね。
本日最後にご紹介するのはラマのサニーちゃん。
はるばる鹿児島から2年前にやってきました。
はじめのころは、
「かえる~、かごしまにかえる~、こんなとこイヤ~」
とすねていたこともありましたが、今ではすっかりふれあい広場生活をエンジョイしています。
さて、本日登場した3種類の動物たち。
ヒツジとヤギはウシのなかま、ラマはラクダのなかまですが、共通する特徴があります。
さて、なにかな???
こたえは反芻動物で胃が4つあること。きげんよく口をもぐもぐさせているときは反芻を行っています。
ふれあい広場に来たときは、観察してみてくださいね。
オカン
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