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2025年02月26日
動物専門員の日常#16 これがええねん!フラミンゴ島の土起こし
先日、フラミンゴ池の中央にある陸地(通称:島)の土起こしをしました。
王子動物園のフラミンゴ飼育の歴史は長く、1977年に国内で初めてフラミンゴの人工ふ化に成功をし日本動物園水族館協会から繁殖賞を受賞しています。
さらに、1983年から昨年まで41年連続でフラミンゴの繁殖に成功をしており、今年も期待がかかります。先月から、求愛ディスプレイがますます盛り上がりをみせ、交尾をする姿や土壌をくちばしで気にする様子、縄張り争いなども確認ができました。
▼交尾の様子(一瞬の撮影だったので、ぶれています)
▼土壌をくちばしで気にする様子
フラミンゴたちからのたくさんのサインをキャッチして、
ベテラン飼育員とも相談をし「そろそろ土起こしの季節だね」ということで、島の土起こしをしました。島を耕してみると底の方の土壌は灰色~黒色となり、柔らかさや匂いも違います。 一般的に排水性が悪く、酸素が不足しがちな土壌は黒さび状態になることが知られています。 農作物を育てたことのある方なら、酸素が少なくて凝り固まった土はよくないってこと、感覚的に分かりますよね。 このような土壌だと農作物は酸欠状態に陥り、上手く育つことができません。
でも、フラミンゴたちにとってはこれが逆に理想的な状態! この土壌こそが、ぴったりだとか。
スコップを片手に、
「これがええねん!!」の言葉を聞き、底の土を表面に出すように耕しました。
他にもフラミンゴが好むちょっとしたコツやついついやってしまいがちだけど、やらない方がいいことなども
教えてもらいながら、えっちらおっちら完成です。
▼ベテラン飼育員と一緒に島を耕す様子
https://youtube.com/shorts/arX0GPu-tkU?si=UVpiUC9tLGnoAfyG▼島の土起こし後のフラミンゴの様子
毎年、4月下旬には最初の産卵が始まり、親鳥にあたためられた卵は28日前後で孵化しますので
順調なら梅雨入り前には最初のヒナが産まれます。今年もヒナの誕生が楽しみです。
▼昨年、誕生したベニイロフラミンゴのヒナ
動物専門員 あお
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