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  • 2023年12月04日

    「ハネコレ2023・“summer~autumn”」 Vol.1

    秋を通り越して、一気に底冷えのするような寒さがやってきました。半袖から急にコートに衣替えです。そんな人間の慌ただしさを尻目に、鳥たちがそれぞれの事情で衣替えを着々と進めていました。

    獣舎を掃除しているとそんな脱ぎ捨てられた衣?いや、たくさんの羽根が落ちています。

    私達とは少し違う鳥たちの衣替え事情…。今回はそんなお話を。

     

    私達の髪や爪は、ケラチンというタンパク質でできていて、鳥たちの羽根も同じような成分でできています。そんな羽根がたくさん抜け落ちることがあります。その現象は「換羽(かんう)」と呼ばれ

     

    完全換羽:一回の換羽で全身の羽が抜け替わる※繁殖後

    部分換羽:風切羽・雨覆い・小翼羽・尾羽以外の羽が抜け替わる(体羽)※繁殖前

    不規則換羽:消耗して形状が壊れた羽のみ抜け替わる

    補充換羽:恐怖性脱羽によって抜けた羽が生えること(襲われた鳥が飛び立つ時に抜ける)

     

    などの種類があり、その抜け替わりの最も目立つのが繁殖に関係する時期で、大量の羽が舞います。生きものの世界では、雄のほうが雌より見た目が目立つ種が多く、鳥はその特徴が顕著に現れます(雌雄同色も数多くいます)。すごくわかりやすい、例えば「クジャク」「オシドリ」「キジの仲間」など…。はい。この王子動物園ですべて見ていただくことができる鳥たちです(笑)。

     

     

     鳥たちがその美しい羽を見せる相手は、そう。恋する相手(がいなくてもシーズンが来ると羽は生え替わります)。そのきたるシーズンに向け?美しく変わる羽の不思議。

    園内でその美しい姿を見せてくれる数々の鳥たちのオンシーズン・オフシーズンをのぞいてみましょう。

     

    目立つ、というより際立つのがやはり「インドクジャク」。

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    彼らの羽の特徴は来園者の方が一度は言葉にする「羽、ひろげてくれへんかなぁ~」と望む、あのたくさんの目玉模様に見える長い羽。あの羽は飾り羽といい、尾羽(尻尾)ではなく上尾筒(じょうびとう)という背中から生えている羽です。クジャクたちはその美しい上尾筒を広げ、雌に対してアピールします。羽を広げた時、その立派な見た目とともに羽を震わせ「ワサワサ~」と音もたてます。

    時には恋する相手だけではなく威嚇のためにも広げることもあるようで、私に向けて広げる時はさて…?(笑)

     

    そして、来園者の希望むなしく広げることがなくなる時期。それがシーズンオフ、秋。まさに今です。

    春頃から夏真っ盛りに見られた美しいたくさんの羽が抜けて、すっかり身軽になったクジャクの雄。それもそのはず、上尾筒の長いものでは約110㎝、何百という数の羽が抜け落ちます。身軽になった身体に広げたくてもその羽はもうついていないのです。

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    繫殖シーズン前後や、繫殖シーズンに限らず一年を通じて定期的に換羽を行う種類の鳥もいたり、渡り鳥が渡りの準備のために行うものもあったり…。鳥たちのその身体の中で起こるホルモンの変化や体内時計の作用によって引き起こされる換羽。自然の摂理にドラマを感じます。

     

    換羽の時期をむかえたマナヅルの羽が、抜け落ちる瞬間を目撃。

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    そのたくさんの羽根のなかスクッと立つマナヅルの「ぼたん」。

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    From.BTN