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2024年03月06日
動物専門員の日常 #05 “エサづくり~調餌編~”
みなさん、こんにちは(*・ω・)ノ久しぶりの投稿になりました。
動物を飼育する上で大切な3つのじ、今回は2つ目の紹介をしたいと思います。2つ目は、調餌(ちょうじ)・・・飼育動物たちの餌をつくること です。飼育員や動物専門員は毎日、動物たちのためにたくさんの餌を作っています。こちらは、王子動物園の調餌室、まるで大きなキッチンスタジオのようです。(ちなみにこの調餌室以外にもコンパクトな調餌スペースがある獣舎もあります)
今回は小猿舎の調餌の様子を紹介します。「複雑な小猿舎の調餌を最初にマスターしたら他の動物の調餌も基本的にはできるようになるよ」と先輩に教えてもらい、気合いが入ります。野菜や果物を切るだけと言われたら、簡単そうに聞こえますが、餌が大きすぎたり、小さすぎたりすると食べてくれなかったり、種類ごとに食べる餌が違ったりするので気を付けないといけないことがたくさんあります。
(当たり前のことかもしれませんが、)調餌をしてみると果物や野菜も生きものだなと心底、実感します。納品のときにチェックされており、とても品質のよい果物や野菜を準備してもらっているのですが、そのバリエーションは多様で、リンゴ1つとっても大きさや形、重さ、色合いなどもだいぶ、変わります。
下の写真の餌は小猿舎のフサオマキザルの大部屋(11頭分)に与える1日分の量です。
そして、調餌も終盤になった頃、忘れてはいけないのはこちら!
どどーんと、このボトルです。通称、白い粉(笑)
これは、カルシウムとビタミンで定期的に、最後にパラパラパラっとふりかけのようにかけます。なんだかとっても美味しそうじゃないですか?わたしだけ?
先輩たちが作ってくれた配合表を基本に餌を作っているのですが、個体によってそれぞれ嗜好性があり、日々そのバランスや量の見極めも必要になっています。バランスの良い餌を準備しても、量が多すぎたら嗜好性の高いものしか食べなくなってしまい、飼料の偏りが起きてしまいます。あくまでも、動物たちにとってはバランスの良い餌をまんべんなく食べてくれるのが理想の状態。調餌の仕事1つとっても、掃除、調餌、給餌と全て関連していて奥が深いのです。
では、今回のブログはこのあたりで!次回、給餌編では実際に餌を与える様子を紹介しますね。お楽しみに(`・ω・´)ゞ
動物専門員 あお
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