園内案内
  • 動物エリア
  • 動物科学資料館
  • 遊園地
  • レストラン・ショップ
  • 旧ハンター住宅
動物紹介
  • みどころ
  • 動物図鑑
  • パンダの部屋
動物図鑑
総合案内
  • 営業時間
  • 料金案内
  • 交通アクセス
  • 動物サポーター
  • 年間パスポート
  • よくあるご質問
  • 施設概要
年間パスポート
動物サポーター
おすすめコース
スタッフブログ

王子動物園とジャイアントパンダ

王子動物園では日中共同飼育繁殖研究を目的に、2000年(平成12年) 7月より10年間の予定で、オス・メス2頭のジャイアントパンダを飼育展示してきました。
2頭の愛称は一般公募で、オスは震災復興の願いから「興興(コウコウ)」、メスは新しい世紀の幕開けという意味で「旦旦(タンタン)」と名付けられました。
2003年~2009年までの間、人工授精による繁殖に取組んでおり、2007年には死産、2008年には出産に成功しましたが4日目に赤ちゃんが死んでしまい育てることはできませんでした。
また、2010年9月にはオスの「興興」(当時14歳)が亡くなり、現在は、新しいオスの迎え入れに向け、準備を進めています。



王子動物園のジャイアントパンダ

旦旦 タンタン(中国名-爽爽)
性別:メス
生年月日:1995年9月16日
出生地:中国大熊猫研究中心(臥龍繁殖センター)

これまで王子動物園にいたジャイアントパンダ

初代 興興 コウコウ(中国名-錦竹)
※2002年12月5日に中国へ返還
性別:オス
生年月日:1996年8月12日
出生地:中国大熊猫研究中心(臥龍繁殖センター)
来園日:2000年7月16日


2代目 興興 コウコウ(中国名-龍龍)
※2010年9月9日に死亡
性別:オス
生年月日:1995年9月14日
出生地:中国大熊猫研究中心(臥龍繁殖センター)
来園日:2002年12月9日


なぜ、神戸にパンダが

神戸市と中国の天津市が、1973年(昭和48年)に日本と中国の間では初めて友好都市提携を結びました。
1981年(昭和56年)に神戸港沖の人工島「ポートアイランド」の完成を記念して開かれた博覧会「ポートピア’81」に天津動物園からやってきた2頭のジャイアントパンダの飼育を王子動物園の飼育係と獣医師が担当しました。
また、1992年(平成4年)から12年間、現在のパンダと同じく日中共同飼育繁殖研究として王子動物園で中国から来たキンシコウを飼育しました。
中国以外では世界で初めて繁殖に成功し、生まれた子どもを中国へ里帰りをさせた実績もあります。
このような神戸市と中国との深いつながりから王子動物園でジャイアントパンダの日中共同研究をする話を進めてきました。
その後、1995年(平成7年)に阪神淡路大震災が発生し、神戸市内でたくさんの人が被災されました。「震災復興に取り組んでいる神戸市民、特に子どもたちのために、神戸でのパンダの共同研究を実現したい。」という神戸市の思いに中国が応えてくれた結果、王子動物園にパンダがやってきました。


パンダが健康に暮らすために

パンダがたくさんの竹を食べて、健康に生活できるように1日に6回(開園中は4回)、エサをあげています。パンダは一度にたくさんの竹をあげると満足して寝てしまいます。エサの回数を増やすとパンダの運動量が増え、おなかが空くので、もっとたくさん食べるようになります。

パンダの行動はビデオで24時間録画しています。飼育係がこれを解析し、動いた時間(歩く・走る・木登り・遊び)や食べる時間、寝たり休んだりしている時間などを毎日記録しています。

パンダに新鮮な竹を食べてもらうために1週間に3回、孟宗竹(モウソウチク)・唐竹(トウチク)・淡竹(ハチク)の3種類が搬入されています。搬入された竹は乾燥しないように湿度と温度が管理された冷蔵庫で保存しています。

野生のパンダは標高2,000~3,500メートルの山に生息しており、寒さには強いですが暑さに弱い動物です。だから、夏の間は冷房の効いたガラス張りの屋内展示場にいます。ただ、できるだけ屋外に出してあげたいので、運動場にはパンダ用のミストや水浴びができるプールがあります。


ジャイアントパンダのひみつ

Q.エサの竹はどこから来るの?
A.神戸市北区淡河町からです。
博覧会「ポートピア’81」に中国からパンダがやってきたとき、品質・量・会場までの距離・輸送時間などを考え、淡河町の竹を与えていました。
王子動物園のパンダにも、その実績から同じく淡河町の竹を与えています。


Q.竹を持つことができるのはなぜ?
A.前足に秘密があります。
普通、前足で物をつかむことができるのはサルの仲間だけですですが、パンダは器用に竹を持って食べることができます。
パンダの前足には親指から小指まで5本揃った指の他に、親指の根っこと小指の外側に骨の突起があります。この突起と5本の指で竹を挟んで持っています。


Q.しっぽは何色?
A.しっぽは白です。
パンダは目のまわり、耳、前足とその間(背中側、おなか側とも)、後足の毛が黒く、そのほかの毛は白です。
おなかや背中、お尻は白い色をしており、しっぽも白です。
たまに尻尾の黒いパンダのイラストやぬいぐるみを見かけますが、それは間違いです。


Q.白黒だけど肌の色は?
A.白い毛の下も黒い毛の下も白です。
パンダの毛は白いところと黒いところがあります。
その下の肌の色はどうなっているのか、毛をかき分けて見てみました。
結果は、白い毛の下も黒い毛の下も白でした。


Q.パンダのうんこって?
A.なんと緑色のうんこです。
パンダはサツマイモのような形をした緑色のうんこをします。その量は1日に約15㎏。
1日に食べる竹の量も15㎏ですから、食べた量とほぼ同じ重さです。うんこは臭くなく、消化されていない竹の葉っぱもたくさん含まれています。
パンダの体は竹などの繊維質の消化に適していませんので、あまり栄養を吸収できません。だから、たくさんの竹を食べることで栄養を補っています。

日中共同飼育繁殖研究の成果

こちらでは日中共同飼育繁殖研究の論文など、研究成果を掲載しています。