2015年06月09日
ニシローランドゴリラの移動について
当園で飼育しているニシローランドゴリラのオス「ヤマト」が福岡市動物園へ、メス「サクラ」が京都市動物園へ、それぞれ移動することになりました。
写真(上): ヤマト(オス)
写真(下): サクラ(メス)
【最新情報】
[6月18日]
オス「ヤマト」は無事、福岡市動物園へ移動しました。
移動する個体
■ 名前「ヤマト」 性別 : オス
2004年(平成16年)1月21日 高松市・栗林公園動物園より来園
2015年(平成27年)6月17日 転出(予定)
転出先 : 福岡市動物園 (オス「ビンドン」1頭を飼育)
■ 名前「サクラ」 性別 : メス
2004年(平成16年)1月21日 高松市・栗林公園動物園より来園
2015年(平成27年)7月8日 転出(予定)
転出先 : 京都市動物園(オス「モモタロウ」、メス「ゲンキ」、オスの仔「ゲンタロウ」の計3頭を飼育)
移動の経緯
当園では平成16年よりニシローランドゴリラの繁殖を目指して取り組んできましたが、これまで2頭の間に子供は生まれていません。国内のゴリラの頭数が減少傾向にある現状を考え、サクラを京都市動物園へ貸し出し、新たな繁殖に取り組むことになりました。京都市動物園は平成23年に繁殖に成功し、ゴリラ本来の単雄複雌群での飼育管理を目指して昨年4月には新しい施設「ゴリラのおうち」がオープンしています。
一方、ヤマトは単独生活の経験がありません。ゴリラは神経質で繊細な性質を持ち、ストレスに非常に弱いことが知られており、ヤマトをサクラの搬出後に1頭のみで残すことは望ましくないと考えられます。福岡市動物園は過去に複数のオスを同時に飼育した経験があります。オス同士の交流により少しでも豊かな生活を送ることができるよう、ヤマトを福岡市動物園に移動することになりました。
なお、2頭の移動後は王子動物園でのゴリラの飼育展示は休止となります。
国内のゴリラの飼育状況(2013年12月31日現在)
9園館25頭(オス13頭、メス12頭)